「いつか絶対帰るんだ」
概要
十二国記シリーズの長編1作目(『魔性の子』を含めれば2作目)。
古代中国風の異世界を舞台に、現代の日本から連れてこられた女子高生・中嶋陽子の旅を描く異世界ファンタジー。
2002年にNHK-BS2にて『十二国記』としてアニメ化されている。
あらすじ
平凡な女子高生であったはずの陽子の前に現れたケイキと名乗る男。襲いくる異形の獣から逃れ、海に映る月の光をくぐりぬけ、辿りついたところは見知らぬ世界。人に追われ、裏切られ、異形と戦いながら、ただ生きるために彷徨い続ける陽子。
なぜ、陽子は異界へ喚ばれたのか?なぜ、命を狙われるのか?その答えとは?
主な登場人物
中嶋陽子(なかじま ようこ)-CV:久川綾
他人の顔色をうかがいながら生活する平凡な女子高生。
ケイキと名乗る男の来訪を機に異界へと迷い込み、異形の獣に命を狙われ続けることになる。ケイキによって憑けられた異形の力による優れた剣技、切れ味鋭い剣、傷を癒す珠によって辛うじて命を繋ぎながら、当てもなく異界を彷徨う。
ただでさえ赤みの強かった髪が異界に来てからは鮮やかな緋色になり、目は翠色、肌の色はやや褐色へと変じ、顔つきさえ変わってしまった。
ケイキ‐CV:子安武人
陽子の前に現われた奇妙な男。 見た目が二十代の後半、能面のような顔で膝裏まで届く長い金髪をし、異形の獣を連れている。 陽子を本人の意思を無視して異界へといざなう。
蒼猿-CV:岡野浩介
異界に来てから陽子の前に時折現れる蒼い燐光を放つ首だけの猿。
アニメでは貧相な男の姿を取る。
楽俊(らくしゅん)-CV:鈴村健一
行き倒れた陽子を拾った、子供のほどの背丈のある喋る鼠。
尚隆(しょうりゅう)-CV:相沢正輝
本名は小松三郎尚隆。延王。
関連項目
「御前を離れず、詔命に背かず、忠誠を誓うと誓約申しあげる」
陽子は薄く微笑んだ。
「―許す」
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