概要
高知県出身。既婚。『塩の街』で第10回電撃ゲーム小説大賞<大賞>を受賞しデビュー。
デビューは電撃文庫だったが、当時電撃文庫がハードカバー(電撃の単行本)路線を推し進めていたのに乗っかり、2作目の『空の中』からハードカバーで作品を発表するようになる。『塩の街』も後にハードカバーで再刊され、文庫のみの発表なのはメディアワークス文庫の『シアター!』シリーズのみ。
2006年からスタートした『図書館戦争』シリーズが大ヒットし、本屋大賞5位、星雲賞受賞など高く評価され2008年にアニメ化される。また2010年には『フリーター、家を買う。』がドラマ化して高視聴率をマーク、2011年には『阪急電車』が映画化された。2013年には『空飛ぶ広報室』がドラマ化、『県庁おもてなし課』が映画化。その後も『図書館戦争』の続編映画や『三匹のおっさん』のドラマシリーズ化など映像化作品に恵まれている。『レインツリーの国』『植物図鑑』『旅猫リポート』なども映画化された。
初期は『塩の街』『空の中』『海の底』の自衛隊三部作や『図書館戦争』のようなミリタリー色の強い作品を書いていたが、その中で描かれる「ベタ甘」と評される恋愛描写が特に女性の間で非常に高い人気を得たため、それ以降はミリタリー要素のない普通の恋愛小説(ラブコメ)を中心に発表している。
若い女性層からの人気は現代のエンターテインメント作家の中でもトップクラスであり、そのあたりの層が中心のランキング(「ダ・ヴィンチ」とか読書メーターとか)では圧倒的な強さを誇っている。
ハードカバーで活動しているが、本人は「大人向けのライトノベル作家」と自称している。
なお、文藝春秋および新潮社とは何か揉めたらしく、文藝春秋からは2014年に、新潮社からは2015年に版権を引き上げる事態になっている。そのため、『三匹のおっさん』などは文春文庫版・新潮文庫版・講談社文庫版が全く同じ装幀で3種類書店に並ぶというわけのわからないことになっていた。現在は角川文庫、幻冬舎文庫、講談社文庫で作品が出ている(文春文庫・新著文庫で出ていたものも現在も普通に流通しているので、絶版指示とかが出ているわけではないらしい)。
作品リスト(小説)
- 塩の街 (2004年、電撃文庫→2007年、メディアワークス→2010年、角川文庫)
- 空の中 (2004年、メディアワークス→2008年、角川文庫)
- 海の底 (2005年、メディアワークス→2009年、角川文庫)
- 図書館戦争 (2006年、メディアワークス→2011年、角川文庫)
- レインツリーの国 (2006年、新潮社→2009年、新潮文庫→2015年、角川文庫)
- 図書館内乱 (2006年、メディアワークス→2011年、角川文庫)
- クジラの彼 (2007年、角川書店→2010年、角川文庫)
- 図書館危機 (2007年、メディアワークス→2011年、角川文庫)
- 図書館革命 (2007年、メディアワークス→2011年、角川文庫)
- 阪急電車 (2008年、幻冬舎→2010年、幻冬舎文庫)
- 別冊図書館戦争Ⅰ (2008年、メディアワークス→2011年、角川文庫)
- ラブコメ今昔 (2008年、角川書店→2012年、角川文庫)
- 別冊図書館戦争Ⅱ (2008年、メディアワークス→2011年、角川文庫)
- 三匹のおっさん (2009年、文藝春秋→2012年、文春文庫→2014年、新潮文庫→2015年、新潮社→2015年、講談社文庫)
- 植物図鑑 (2009年、角川書店→2013年、幻冬舎文庫)
- フリーター、家を買う。 (2009年、幻冬舎→2012年、幻冬舎文庫)
- シアター! (2009年、メディアワークス文庫)
- キケン (2010年、新潮社→2013年、新潮文庫→2016年、角川文庫→2017年、KADOKAWA)
- ストーリー・セラー (2010年、新潮社→2015年、幻冬舎文庫)
- シアター!2 (2011年、メディアワークス文庫)
- 県庁おもてなし課 (2011年、角川書店→2013年、角川文庫)
- ヒア・カムズ・サン (2011年、新潮社→2013年、新潮文庫→2015年、講談社文庫)
- 三匹のおっさん ふたたび (2012年、文藝春秋→2015年、新潮社→2015年、新潮文庫→2015年、講談社文庫)
- 空飛ぶ広報室 (2012年、幻冬舎→2016年、幻冬舎文庫)
- 旅猫リポート (2012年、文藝春秋→2015年、講談社→2015年、講談社青い鳥文庫→2017年、講談社文庫)
- 明日の子供たち (2014年、幻冬舎→2018年、幻冬舎文庫)
- キャロリング (2014年、幻冬舎→2017年、幻冬舎文庫)
- アンマーとぼくら (2016年、講談社→2020年、講談社文庫)
- イマジン? (2020年、幻冬舎→2022年、幻冬舎文庫)
- みとりねこ (2021年、講談社)
- 物語の種 (2023年、幻冬舎)
関連動画
関連リンク
関連項目
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- 青崎有吾
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