この記事は、東京メトロが保有・運行する「東京メトロ有楽町線」に関する記事です。西武鉄道が保有・運行する鉄道路線は、「西武有楽町線」をご覧ください。 |
有楽町線とは、和光市駅~新木場駅を結ぶ東京メトロの鉄道路線である。
路線名 | 東京メトロ有楽町線(東京8号線) |
路線総延長 | 28.3km |
軌間 | 1067mm(千代田線・JRと変わらない) |
電圧 | 1500V |
最高速度 | 80km/h |
保安装置 | 新CS-ATC、ATO |
概要
和光市駅では東武東上線と、小竹向原駅では西武有楽町線と相互直通運転をしている。
全ての列車が各駅に停車するが、2008年頃からの一時期は通過駅を有する種別が運行されていた。池袋駅以北を小竹向原駅のみに停車する準急と、新木場駅・豊洲駅に停車し桜田門駅以北にある千代田線への短絡線を経由する小田急の特急ベイリゾートである。準急は2010年3月に廃止され特急ベイリゾートも2011年10月から運休している(事実上廃止)。
なお、2017年3月27日からは、平日に西武線の所沢駅から直通し、飯田橋駅・有楽町駅に停車して、豊洲駅を結ぶ西武の有料座席指定列車「S-TRAIN」が運行されている。
また、東武東上線森林公園駅~新木場駅間を宅配便(ヤマト運輸、佐川急便、日本郵便)を輸送する計画があり、2016年秋に輸送実験が行われる予定。和光市駅、新木場駅などでトラックから荷物を積み込み、有楽町駅、銀座一丁目駅、新富町駅で荷物を地上に上げて配達先まで届けると言うもの。
豊洲駅と半蔵門線住吉駅間に新線を通す計画がある。詳細は「豊住線」を参照。
信号システム
有楽町線は全線にわたって新CS-ATCである。最近はATOも使い始めた。
発車サイン音
有楽町線では、2011年2月23日から発車サイン音を東武管理の和光市駅を除いたホームドア稼働駅に導入している(ただし、和光市駅も一時的は発車サイン音が使用されていた(「きらめくホーム」)。)。
▼A線(新木場方面) | 駅名 | ▲B線(和光市方面) |
---|---|---|
未来電車 | 車上メロディ | Rapid |
ブザー | 和光市駅 | 東武汎用メロディ |
電車ライト | 地下鉄成増駅 | はらり |
レッツトレイン | 地下鉄赤塚駅 | 始まるよ |
輪になって | 平和台駅 | こおろぎ |
もう来ます | 氷川台駅 | ワクワク電車 |
オーバーフロー(1番線) 駅ストレッチ(2番線) |
小竹向原駅 | キャロット(3番線) 無休(4番線) |
スター車両 | 千川駅 | さわやかステーション |
休みながら | 要町駅 | 電車へステップ |
bright | 池袋駅 | OK! |
マイルド電車 | 東池袋駅 | 時のスパイラル |
冒険電車 | 護国寺駅 | かざぐるま |
星の舞踏会 | 江戸川橋駅 | 風香る駅 |
ラブリートレイン | 飯田橋駅 | 星のゆくえ |
common | 市ヶ谷駅 | 電車でウキウキ |
キューティー電車 | 麹町駅 | きらめき電車 |
サムライ電車 | 永田町駅 | パピヨン |
雪景色 | 桜田門駅 | 地下鉄が好き |
一緒に | 有楽町駅 | アンブレラ・ワルツ |
花時計 | 銀座一丁目駅 | Rolling |
雨が上がれば | 新富町駅 | 目覚めの電車 |
江戸の街 | 月島駅 | 旅の前日 |
たんとんとん(1番線) | 豊洲駅 | 風はみどりの(4番線) |
駆け込み禁止 | 辰巳駅 | スキップ車両 |
降車専用のため無し | 新木場駅 | 明日はきっと |
利用できるICカード系乗車券
歴史
有楽町線は1968年の都市交通審議会における「東京8号線」として計画された路線で、「成増及び練馬の各方面より向原(=小竹向原)及び池袋の各方面を経由し、また、中村橋方面より目白方面を経由し、護国寺、飯田橋、市ヶ谷、永田町、有楽町及び銀座(=銀座一丁目)の各方面を経て明石町(=新富町)方面に至る路線」とされた。
もともと1962年の計画では4号線(丸ノ内線)を「荻窪および方南町の各方面より中野坂上、新宿、赤坂見附、西銀座(現・銀座駅)、春日町、池袋および向原(小竹向原駅)の各方面を経て成増方面に至る路線」と定義しており、1968年の計画はこの池袋~成増間を8号線計画に振り替えたものである。当時から丸ノ内線は第三軌条集電の18m車6両編成による運転を行っていたが、黎明期の路線故に輸送力の増大には対応できないとみなされ、そのバイパス路線としての役割も期待されていたのである。
1972年には起点を保谷と変更した上で志木~向原間を東京13号線として分離し、明石町~湾岸(=新木場)間・豊洲~東陽町~住吉町(=住吉)~押上~亀有間(豊住線の区間含む)が追加され、中村橋~護国寺間が削除されている。つまり、この段階では西武が8号線(=有楽町線)に、東武が13号線(=副都心線)と直通する計画だったのである。
しかし、13号線のうち、池袋~渋谷間の鉄道事業免許が交付されなかったために、和光市~向原間も有楽町線として建設せざるを得なくなった。
1974年10月30日、池袋駅~銀座一丁目駅間が開通。その後、1988年6月3日に全線開通を果たし、東武東上線と直通運転を開始する。20m車10両編成が郊外より都心へ直通することとなり、先述した丸ノ内線のバイパス機能も果たすこととなった。
なお、西武については西武有楽町線が工事の遅れにより、新桜台駅~小竹向原駅間の部分開業となったため、事実上有楽町線の支線と言う状態になっていた。しかし、1994年に西武有楽町線が練馬駅乗り入れ、1998年に西武池袋線の直通運転を開始し、東武と西武の列車が有楽町線に乗り入れてくる状態となった。2008年に副都心線が開通すると、小竹向原駅の配線の問題や、東武・西武が双方とも有楽町線・副都心線に乗り入れていることなどにより、ダイヤ乱れが発生し、かなりの混乱状態となる。
2016年までに小竹向原駅の連絡線の整備が行われたため、現在はある程度解消されている。
ちなみに2008年から準急が設定された。しかし途中で各駅停車を追い越さない平行ダイヤであったことから、通過駅にとっては減便でしかなく、豊島区議会から準急の廃止を要望する決議を出される有様で、結局準急は減便された後に2010年に廃止された。停車駅は和光市・小竹向原・池袋~新木場間の各駅であった。
路線図
●:停車、|:通過、◆:運転停車(乗務員交代のためで一般客の乗降不可)。
使用車両
東京メトロ
他社
関連動画
関連商品
関連項目
- 3
- 0pt