服部半蔵とは、室町時代から江戸時代にかけて存在した武士の通名である。歴史書においては数名の人物が半蔵を名乗っていたとされている。
概要
一般的に服部半蔵は忍者というイメージが強いが、実際に忍者として活動したのは、室町時代の服部保長だけで、その子の服部正成(まさしげ/まさなり)は槍を主体として戦う武士であった。
しかし、正成は徳川家康より伊賀衆を統率するようになったことで、彼も忍者と勘違いされることが多かった。その後の創作においても、彼を忍者として扱うものが多く存在する。
歴代の服部半蔵
- 初代 - 服部保長(ただし「半三」とした記録もある)
- 二代 - 服部正成(保長の四男。多くの場合は彼を指す)
- 三代 - 服部正就(正成の嫡男。預かり役だったが、伊賀衆を家臣のごとく扱ったことで反発を受け、失脚。因みにこの出来事はトリビアの泉で取り上げられたことがある)
- 四代 - 服部正重(正成の次男。正就の失脚後に継承するが、大久保長安事件などで失脚、後に桑名藩の藩士となる)
- 十二代 - 服部正義(幕末期に桑名藩の家老となる。鳥羽伏見の戦いで敗北後、藩の処分の間謹慎する)
創作上の服部半蔵
- 戦国無双 - 初代からプレイアブルキャラとして登場。ナンバリングがすすむにつれ衣装が派手になっており、忍者要素が薄れつつあるような気がする
- サスケ - 主人公に敵対する敵対する公儀隠密の首領として登場する。
- あずみ - 正成の嫡男、正就が失脚し、その弟正重が第一部に登場する。幕末に代わった第二部では正義が登場する。
- 服部半蔵 影の軍団 - 三代目服部半蔵と名乗るものが頭領として登場する。ただし史実とは大きく異なる。
時代など背景設定的には三代目正就というより四代目正重の子の正吉
- サムライスピリッツシリーズ - 幕府配下の忍者として登場。時代設定が江戸中期のため、史実では服部半蔵を名乗る人物は存在しない時期。→服部半蔵(サムライスピリッツ)
- ワールドヒーローズシリーズ - 主人公として正成が登場。シリーズ初期は「ハンゾウ」表記だったが、後作品で「服部半蔵正成」とされる。
- 信長の野望シリーズ - 徳川家の家臣として正成が登場するが、いずれも忍者の特性を持っている。
- 戦国ランス - 子狸の妖怪として登場。同じく忍者で暗殺技能を持つ酒井忠次の方がよっぽど脅威なこともあり地味。
- 実況パワフルプロ野球シリーズ-投手として登場。→服部半蔵(パワプロ)
- ギャグマンガ日和 - 単行本8巻第138幕「服部半蔵とついてくる家康」に登場。主君のために影武者を探そうとするがまともな人物が見つからず、ヤケになって武田信玄を暗殺しに行く。→徳川家康(ギャグマンガ日和)
関連項目
- 0
- 0pt