木曽(きそ)とは、主に長野県南西部の地名、およびそこに由来する名前である。ここでは旧字体表記の木曾もあわせて解説する。
木曽地方
木曽という名は、もとは木曽川の上流域の木曾谷(きそだに)から来ている名称である。現在の長野県南西部のでっぱった部分にあたり、大まかな区分では中信地方にあたる。古くは信濃国の一部として知られるが、それより昔は隣国の美濃国の一部として扱われていた時期もあったという。詳しくはWikipedia先生にお任せしたい。
信濃川水系・奈良井川上流域から鳥居峠を抜け、木曾谷を通過するルートはかつての中山道の一部である。長野県塩尻市から岐阜県中津川市に至るこの区間のことを特に木曽街道と呼び、贄川宿から馬籠宿の11宿場が置かれた。現在は概ねこのルートに沿う形で国道19号およびJR中央本線が走っている。
林業が盛んな地域で、特産のヒノキは「木曽檜」の名前で知られた高級材である。材木とはいえ家屋の建材よりも、檜風呂の材質として見掛けるほうが多いかもしれない。
一方で、急峻な地形ゆえに近代的な産業は発展せず、生活するうえで利便性の高い地域とは言えない。これは、木曽街道の両端にあたる塩尻市と中津川市を除いて市がひとつもないことにも表れている。しかし、かつての宿場町など昔ながらの街並が多く、日本の原風景を感じさせる名所でもある。
地名としての木曽は、木曾谷・木曽川のほかにも木曽山脈(中央アルプス)、木曽駒ヶ岳、木曽郡木曽町、木曽郡南木曽町などに見られる。
木曽氏
木曽(木曾)は日本人の苗字としても使われている。木曽地方に由来するものが多い。
木曾姓で特に有名なものが、源平合戦に参加した木曾義仲(源義仲)であろう。義仲は滅ぼされるが、その後木曽地方を拠点にした武士が木曾義仲の子孫を名乗り、木曾氏としてその地に割拠している。この木曾氏は安土桃山時代まで生き残っていたが、徳川幕府成立のちょっと前くらいに改易されて断絶してしまった。後の世に、この木曾氏の子孫を名乗る人物が出てきたりもしたという。歴史は繰り返す。
以下は大百科に記事のある木曽さん・木曾さん。
※他に有名な方がいらしたら追加して下さい。
- 木曽義仲(源義仲) - 平安時代末期の武将。倶利伽羅峠の戦いで勝利を収めたことで有名。
- 木曽義昌 - 木曾氏19代当主。武田家・織田家などに従属し、色々苦労を背負わされた御仁。
- 木曽義利 - 木曾氏20代当主。木曾家を断絶させたアホ。信長の野望ではヘボ武将として変な人気がある。
その他
- 小木曽 - 日本の名字。なぜかこっちのほうが先に記事ができていた。
- 木曾 - 日本海軍の軽巡洋艦。名前は木曽川に由来する。
- 木曾(艦これ) - 上記の軍艦の擬人化キャラ。この記事の執筆依頼が出たのは多分こいつのせい。
- 木曽義弘 - ライトノベル『妹さえいればいい。』の登場人物。
- 木曽あずさ - 2017年に運行された臨時特急。
- 木曽高速 - 名古屋市と長野市を結ぶ国道19号線の通称。
- 木曽あずき - .Live所属のバーチャルYouTuber。
ちなみに
「曾」と「曽」は別の字として認識されるためか、「木曽」で検索するのと「木曾」で検索するのでは結果が大分違ってくる。まぁ結果はお察し下さい。
※真面目にお探しの場合は、「木曾 -艦これ」などとマイナス検索するとちょっと幸せになれるかもしれません。
関連動画
関連コミュニティ
関連項目
- 長野県 / 信濃
- 岐阜県 / 美濃国
- 日本の苗字(名字)の一覧
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