概要
本来は魚を模った木製の鐘(魚板)であり、これを打ち鳴らすことで予鈴とし、また打ち鳴らすことで読経のリズムを取りつつ眠気を覚まさせていた。やがて小型化し、読経のリズムをとるための仏具として扱われるようになった。
読経などの際に楽器を多用する黄檗宗では木魚も他の仏具とともに楽器の1つとして利用されている。
なぜ魚を模しているのかというと、かつて魚は「まぶたがないので寝ることがない」と考えられていたことから、修行と念仏に精進する象徴として使われていたためである。
後に西洋音楽界に木魚が知られると、ウッド・ブロックの変種「テンプル・ブロック」として、4~5個を一組とした木魚様の楽器として扱われるようになった。オリヴィエ・メシアンの「トゥーランガリラ交響曲」などが有名。
現在ニコニコ動画では、蝉丸Pをはじめとする演奏者がいるが、なまじ一般家庭では入手しづらい上に仏具であるだけに、奏者が少ないマイナーな楽器である。
演奏は罰当たりか
木魚などの仏具を多用した演奏動画では「罰当たりではないのか」というコメントが大変多い。
法事という厳粛な場で、子供が木魚を叩くようなイタズラをしないように「罰が当たる」と警告することはあるが、木魚を楽器として扱うことは何ら罰当たりではなく、むしろ楽器としてさらに活躍していく事が期待される。
といった趣旨のことを蝉丸Pが言ってた。
ただし木魚単品では発展性に乏しいことから、上述テンプル・ブロックを用いた方が演奏しやすい。
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