本部以蔵とは、漫画『グラップラー刃牙』シリーズの登場人物。
CV.小室正幸(グラップラー刃牙)、稲葉実(バキ)
史上最高の解説者であり、公園最強の生物である。
概要
柔術家。どの流派にも属さず、超実戦流柔術を磨き上げた本部流柔術の元締め。空手家潰しには定評があるらしく、独歩からは「この男に壊された空手家は10人や20人ではきかんぞ」と評されている。弟子に花田純一、そしてガイアがいる。
シリーズ初期からの登場人物で、地下闘技場編で初登場。本部流柔術で勇次郎に挑むがあっさり敗れ、その後は刃牙と交流しつつ、地下闘技場での闘いの解説者を務める。
最大トーナメント編においても選手として出場。1回戦で現役の横綱・金竜山と当たり、「こういうのがオイシイんだよな」と不敵に挑むも、力士を相手に小指を取るという失策によってやっぱりあっさり敗れる。その後は再び解説役に収まり、驚き役の加藤清澄とともに数々の名勝負を観客席から盛り上げた。
その無闇やたらと深い知識に基づく詳細な解説ぶりと、超実戦流柔術という設定、「生きる伝説」と呼ばれる登場当初の存在感に対して作中の名前のあるキャラクターとの闘いでは全く勝ったことがないという看板倒れぶりから、親しみを込めて「解説王」「本部流解説術」「史上最高の解説者」と呼ばれた。
が。最大トーナメント終了後、解説の場が無くなったことでしばらく出番の無くなっていた本部は、死刑囚編においてまさかの再登場を果たし、同時にバキ読者を混乱と爆笑の渦に巻き込むことになる。
最大トーナメントにおいて武神・愚地独歩を破りベスト4進出を果たした達人・渋川剛気。その昔年の宿敵であり、渋川の片眼を潰した男、柳龍光が最凶死刑囚編で登場する。柳は一度は刃牙を破るなど、死刑囚編初期にその強さを存分にアピールしていた。その柳が渋川と決着をつけるために待っていた公園に、颯爽と現れたのは本部以蔵。予想外の再登場に読者が呆気に取られるうちに、本部は日本刀や鎖分銅などの武器を駆使して柳を圧倒。
磨いた五体以外の何ものかに頼みを置く……そんな性根が技を腐らせる
お前が武器使ってんじゃねーかよ!という読者の総ツッコミを全力で無視して柳の毒手を切り落とした。
トドメこそ乱入した勇次郎に持って行かれたが、実質的に本編での初勝利を渋川と互角のはずの柳から挙げたことで、本部=弱い、とされていたバキ世界のパワーバランスを一気に混乱の渦に陥れた。ちなみにその後の作者の巻末コメントは「本部が強くて何が悪い」だったという。
更にグラップラー刃牙シリーズの最新作である刃牙道においては、何とあの烈海王と互角の戦いを繰り広げる奮闘ぶり。その戦いを見ていた愚地克巳に「本部以蔵とはこのような水準だったのか!?」と言わしめるほどの活躍を見せる。また、武蔵対策の為に自らの元を訪れた範馬刃牙に対して煙幕を用いた戦法で背後を取り圧倒。そして驚くことに、あの範馬勇次郎に「奴(宮本武蔵)の事はおめぇがイチバン理解ってる」と認められる発言まで貰っている。更に、徳川光成の提案により、ジャック・ハンマーと夜の公園で対戦。武器を用いた戦法でなんとジャック・ハンマーを破るという快挙。
この視聴者の度肝を抜く展開と同時に「本部流超実戦柔術」の本質が明かされる事となった。
今までの「己の肉体を武器として技や力を磨く格闘家」に対して、本部のそれは「あらゆる場所を選ばず、ありとあらゆる武器、手段を使った完全ルール無用」でこそ真の力が発揮される流派だった。つまり、「肉体も武器も、それらを行使する技術も全て纏めて本部流」とも言える代物である。
語弊を恐れず平たく行ってしまえば戦国時代のような実戦の「死合」の中で生まれた不意打ち騙し討ち体術武器道具なんでもありの技術を現代まで洗礼させてきたものが「本部流超実戦柔術」なのである。
つまる所、最大トーナメントでの敗退は闘技場ルールと相性が悪かった部分も大きかったのである(じゃあ何で出場したんだよ・・・)。
これらを踏まえた上で対柳戦を見ると「日本刀を振り下ろすと見せかけて投げつけることで意表を突き脚を潰す」「鎖鎌を取り出した柳に対してジャングルジムを背にして封じる(鎖鎌を外すと絡まり使えなくなる)状況を作る環境利用闘法」「攻撃に合わせて分銅でスキを作り投げ技で攻撃」等、柳は得意武器の使用に拘泥して動揺を見せたのに比べ、本部は柳の武器や毒手に全く動揺を見せず武器を片端から使い捨てながら冷静に対応するという差異が描写されている。対決の最後に至っては、本部は危険な毒手を持つ柳に対し、一切の躊躇なく武器を捨てて投げ技を打ち、拾い上げた柳の鎖鎌で毒手を切り落とした。同じく武器を用いつつも「磨いた五体にのみ頼みを置く」とはこういうことなのだろう。
上記の刃牙を圧倒するシーンでは本部自身、刃牙に対して「君は120点の実力で自分は甘く見積もっても80点に満たないが、武器術等も含めれば300点は下らない」と言っている。
ジャックも本部のことをトーナメント準優勝者vs1回戦敗退者ということもあって完全に甘く見ていたが、次々と本部が繰り出す何でもありの攻撃で実戦とはなんたるかを思い知らされる。
また、この時本部は勝者の定義として「生殺与奪の権利がある方が勝者である」という自らの考えをジャックに告げている。
実際に初勝利を挙げる以前は「ルールありき」の戦いだった為に、技術を全て出しきれていなかったとも言える。また、彼の「武器ありきルール無用」のスタイルも、そうそう目立つような場所で行使できるようなものではなかったため(夜の公園という場所を選んでいたのもそれが理由の一つ)劇中に登場する人物の一部(克己や刃牙)はその本質に気付いていなかった。認識を改めた徳川は「儂らは本部を何一つ知っていない」と言っていた。
今シリーズでは現代に蘇った宮本武蔵が一つのテーマであるが、本部は刃牙や愚地独歩に圧勝した武蔵に対して「仲間達を守護れるのは俺しかいない!」と息巻き行動しており、メインキャラの一人となっている。
そしてピクルの後を受ける形でついに武蔵と対戦。毒物、爆薬、不意打ちなんでもありの戦法で攻めるものの、戦国時代にどれも経験済みだった武蔵相手に有効打とはならず、逆に武蔵の斬撃を受けてしまう。服の下に仕込んだ防具により切断こそ免れたものの重傷を負わされるが、起死回生の裸締めで失神させ、大逆転勝利を飾る。しかし武蔵にとってこの戦いが真剣勝負ではなく、生還を前提とした練習試合に過ぎないことも理解していた。
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