札幌テレビ放送 | |
---|---|
Sapporo Television | |
基本情報 | |
略称 | STV |
国 | 日本 |
所在地 | 北海道札幌市中央区 |
運営事業者 | 札幌テレビ放送株式会社 |
放送対象地域 | 北海道(ラ・テ共通) |
ラジオ周波数 | 1440kHz(AM/中波) |
アナログ親局 | VHF5ch(水平偏波) |
リモコンID | 5ch |
物理ch(親局) | UHF21ch(水平偏波) |
ラジオ系列 | NRN |
テレビ系列 | NNN/NNS |
コールサイン | JOWF(AMラジオ) JOKX-TV(アナログTV) JOXX-DTV(デジタルTV) |
開局年月日 | 1962年12月15日 (AMラジオ) 1959年4月1日 (テレビ) |
設立年月日 | 1958年4月8日 |
備考 | |
放送局情報テンプレートボックス |
札幌テレビ(札幌テレビ放送株式会社・略称:STV)とは、北海道を放送対象地域とするテレビ局である。日本テレビ系列。本社は札幌市中央区北1条西8丁目にある。ラジオについてはSTVラジオを参照されたし。
コールサインはJOKX-DTV、デジタルのリモコンIDは5。アナログ時代は各地区の項目を参照。
全体の概要
1959年に開局をしたが、1962年にラジオも開局する。テレビの後にラジオが開局するという全国でも珍しい事例になっている。なお2005年にラジオ局は分社化をしている。
道新絡みのHBCに対抗すべく、北海タイムス社が北炭、東急、朝日新聞、毎日新聞、日本テレビ、そして北海道にルーツを持ちフジサンケイグループの実質的オーナー一族であった鹿内家と手を組み開局。その経緯もあり、フジテレビとの関係が開局時より非常に強かった。
当初は日本テレビ、NETテレビ、フジテレビの3局から番組を受けていたが、1962年に教育放送の都合からNET系番組の大半をHBCに明け渡し、その代わりにフジテレビの番組の殆どをSTVに明け渡した。この結果北海道のテレビ系列はHBC=TBS、NET STV=日テレ、フジの形でほぼ固まる。
1964年、フジテレビが全国ネット計画の足がかりとして発足させた、FNSの前身である「7都市幹線ネットワーク」に参加。これにより正式に日本テレビとフジテレビのクロスネット局となる。ただしニュース系列は様々な圧力から日本テレビ系のNNNのみ加盟となる。一般番組に関しては火曜日と木曜日はフジテレビ、土曜日と日曜日は日本テレビ、それ以外の曜日は折半で編成を組まれた。
1972年4月に北海道文化放送が開局。これによりフジテレビ系を脱退し日本テレビ系マストバイとなる。しかしフジテレビとの関係は現在も非常に強く、ラジオ部門のネットワークはニッポン放送最優先であり、フジテレビからの出向社員も受け入れていた。
1998年に北海タイムスが倒産したことで、読売新聞と日本テレビとの関係がより強固になっている。
毎年2月に行われる『さっぽろ雪まつり』での全国放送の生中継も有名。
ちなみに、先述の日テレ系・フジ系のクロスネット時代にネットしていたお昼のワイドショーである「3時のあなた」(フジテレビ)がuhbの開局に伴いネット局を移行した後も、メインスポンサーであったライオンの意向でSTVの昼の番組のスポンサーとして残留し、STVはこの受け皿として自主製作番組を作り続けることとなる。この流れから誕生したのが「どさんこワイド」である。
札幌放送局
STVはHBCテレビと同様にアナログ時代のコールサインが非常に多く、道内各地区でコールサインが異なっていた。現在はすべて札幌放送局のコールサインに統一されたが、アナログでは札幌以外に旭川・函館・室蘭・帯広・北見・釧路にも割り当てられていた。以下、各放送局を概説する。
札幌放送局はSTVの本拠でもあり、石狩・後志・日高振興局の全域と空知振興局の中南部・胆振振興局の東部を放送エリアとする。アナログ時代は「JOKX-TV」が割り振られていた。
旭川放送局
上川・留萌・宗谷振興局の全域と空知振興局の北部を管轄。アナログ時代は「JOKY-TV」が割り振られていた。そこ、空気が読めないテレビとか言わない。
函館放送局
渡島・檜山振興局全域を管轄。アナログ時代は「JOMY-TV」が割り振られていた。
室蘭放送局
胆振振興局の西部を管轄。アナログ時代は「JOLY-TV」が割り振られていた。
帯広放送局
十勝振興局全域を管轄。アナログ時代は「JOWL-TV」が割り振られていた。なお、STVラジオの「JOWL」は旭川放送局に割り振られている。
北見放送局
オホーツク振興局全域を管轄。アナログ時代は「JOVX-TV」が割り振られていた。現在もSTVラジオ北見放送局で「JOVX」が残存するため、「JOVX-DTV」は他局が使用することはできない。
釧路放送局
釧路・根室振興局全域を管轄。アナログ時代は「JOSY-TV」が割り振られていた。
STVとチャリティーと坂本九
STVにはチャリティーと坂本九は切っても切れない縁である。チャリティーを始めたのは1962年のことであり、夕張中心で流行していた小児麻痺のためにチャリティーショーを行ったのが始まりである。
1962年に小児麻痺ためのチャリティーショーを行う。坂本九は無償で参加し、この間に関係を深める。
1975年のニッポン放送による「ラジオ・チャリティー・ミュージックソン」(STVでのタイトルは「STVラジオ・チャリティーミュージックソン」)に第1回から参加。ちなみに第1回は基幹局のニッポン放送の他に九州朝日放送が参加。
1976年には坂本九がメインを務める社会福祉番組「ふれあい広場・サンデー九」を放送し、1985年の日本航空123便墜落事故で亡くなるまで放送した。現在、夕張郡栗山町には坂本九思い出記念館があり、当時のことがわかる。
1978年に「24時間テレビ」が放送開始。坂本九はSTVにおける総合司会者として登場している。
現在でもチャリティーを精力的に行っており、STVが主催のチャリティーライブやどさんこワイドでは祝日に手話放送を行っている。後、セイコーマートに行けばラジオ・チャリティー・ミュージックソンの募金が受け付けられている。
どさんこワイド
当初は祝日特番で番組名は「どさんこワイド120」である。120の意味は放送時間が120分であることに由来していた。後に時間枠拡大により、「どさんこワイド212」になった。当時の北海道の市町村数である212から取ったというのが定説である。しかし、平成の大合併により、番組名も同じ市町村数するために何回も改名した。
2013年時点では「どさんこワイド179」となっている。番組名の変遷についてはwikipediaを見てほしい。
この番組の成功で全国で夕方のローカルワイド番組を次々と立ちあげることになったが、特に北海道の場合は熾烈である。
2021年現在、北海道放送(HBC)は「今日ドキッ!」、北海道テレビ放送(HTB)は「イチオシ!」、北海道文化放送(UHB)は「みんテレ」という番組を製作して参戦している。この視聴率争いを『札幌戦争』と呼び、放送業界も注目するほどである(NHKも一時期は当時エースであった登坂淳一を推して参戦していたが撤退状態である。なお、TVhも過去に参戦していたが、現在はテレビ東京系列よろしく、マイペースである)。
ちなみにSTVの夕方ワイド重視の編成を機にHTBは深夜番組方面に力を入れるようになり、後に「水曜どうでしょう」が生まれることになる。
また、2008年と2010年には番組内でミニドラマ「桃山おにぎり店」「アキの家族」の放送を行った。
いずれの作品も札幌市内でロケが行われ、出演者も全員道産子というこだわりぶりだった。
1×8いこうよ!
大泉洋とSTVのアナウンサーである木村洋二のYOYO'Sによるバラエティ番組。2000年1月の放送開始から今年で21年目に突入した長寿番組である。
大泉がHTBの深夜番組「鈴井の巣」で「俺の夢はW洋ちゃんなんだよ!」と発言したのがきっかけ。木村は当時から年代関係なく人気であり、「洋」の付く人では大泉より木村の方が知名度は高かった。
長期企画が多く、米を育てて収穫した米を販売したり、木村が演歌歌手デビューしたり、大泉がバンクーバーで世界デビューしたり、万博を開催していたり、宇宙関係を取り上げたりしていた。
普段テレビでは見られない木村の毒舌(ただし、ラジオでは毒を吐くことで有名)や大泉、木村の斬新で奇抜な衣装は必見である。毎週プレゼントがあるが、キーワードをこたえなければならない。
北海道外の民放や衛星放送でも放映されているが時差が大きい。平均で1年半、早くても3か月、遅い場合だと日テレプラスの3年半以上である。
ちなみに企画・構成は鈴井貴之でスタイリストはあの小松江里子である。
アナウンサー
STVのアナウンサーは男女問わずにキャラクター性が強い。ニュースも読めて、なおかつラジオではトークなども出来るという万能性の高さから、「水曜どうでしょう」が始まるまではローカルタレントが北海道で活躍しづらい状況であった。
この背景にはSTVラジオの若者向け深夜番組「アタックヤング」のパーソナリティーを担当し、そこで鍛えられ人気を得たアナウンサーがテレビにも出演する・・・という構図が古くよりあったことにも一因がある。
- 喜瀬浩(喜瀬ひろし)
元は歌手志望でCDも出したほど。久米宏と名前に似ているために通称「北海道の久米宏」。ヤクルトファン。 - 和久井薫
テレビではメインを多く務め、昔は頼れるお兄さん。現在はSTVのご意見番。大の巨人ファン。 - 明石英一郎
ベテランにして看板。ラジオでは下ネタ連発と色々と酷いアナだが、テレビではワイド番組のメインを務めた。現在はどさんこワイドのコーナーを担当しつつラジオをやっている。 - 木村洋二
明石とSTVの黄金時代を築く(ちなみに木村の方が先輩)。ラジオでは毒舌、下ネタで酷いアナその2。現在はどさんこワイドでコーナーを担当しつつ、明石とラジオをやったり、単独でラジオを行っている。 - 森中慎也
モノマネを始めたとした芸の上手さもあり、一時期は「明石、木村、森中」という3トップ時代もあったが、私立大学講師をやるために退職。阪神ファン。大泉洋からはモノマネの師匠、羽鳥慎一からはズームイン時代から憧れの人だと評している。現在、明石と木村からはラジオで年一程度で弄られている。 - 福永俊介
木村、明石の路線を受け継いだ人。ワイド番組ではNGも多いが、メインを務める。 - 藤井孝太郎
オタク系であり、自身がメインを務めるラジオ番組ではほぼアニラジ番組になっている。 - 千秋幸雄
同期の木村、後輩である明石、森中よりは格は落ちるが、STV全盛期を支えた人気アナだった。声が高いのが特徴。桂文枝(桂三枝)の「いらっしゃい」を持ちネタにしていた。現在は表舞台に出なくなり、通販部門の長となり、久しぶりに写真に写った時は何か垢抜けた感じであった(なお、本人は山形出身) - 工藤準基(工藤じゅんき)
現在は平日10時からのラジオ番組がメインだが、かつて「釣~りんぐ北海道」のメインを務め、「1×8いこうよ!」と並ぶ、STVの2大バラエティの片方を務めた。 - 石田久美子
アナウンサー、ディレクター兼任を経て、現在は営業部。86~87年頃から「日高晤郎ショー」の休憩時間であった「サテスタ歌謡曲」に出演し、日高晤郎からバカと言われつつも石田は「晤郎」と呼ぶほどの関係であり、「日高晤郎ショー」のテーマソングのタイトルコールは最後まで石田の声であり、日高も石田を可愛がっていた節がある。 - 内山佳子
これまたテンションの高いアナでかなりフリーダム(例 中継先で制止も振り切って、なりふり構わずに歌い続けた)。過去に部活応援企画をやっていた。 - 巻山晃
北海道の朝の声である「オハヨー!ほっかいどう」を29年近く務めてきた(デスクとして6か月、休養1か月があるため実質は29年5か月はオハヨー!ほっかいどうに関わっていた)人であり、STVラジオにおけるレジェンド。
他にもたくさんのアナウンサーがいるので面白い内容があれば、追記をしてください。
アナ以外で有名な人
- 星澤幸子
通称「NGの女王」。夕方のどさんこワイドの料理コーナー「奥様ここでもう一品」でメインを努めている。生放送が故にたまに起きるNGが面白く、全国でも知られた人になる。現在はバックナンバーがSTVのサイトで見ることができる。蛇足であるが、「水曜どうでしょう」(HTB)の人気企画である「シェフ大泉クリスマスパーティー」の中で、大泉洋が「星澤先生みたいのじゃなきゃ嫌だよぉ」とぼやいている星澤先生とはこの人のことである。 - 松山千春
当時のディレクターに見出され有名になる。ラジオも長年やっていたが、ヤの付く人との交流で打ち切り。現在はNACK5の番組を買う形で継続。本人はヤの付く人との交流については以前から言っていた。更に継続番組は事実上の準制作局扱いとなっている。 - みのや雅彦
松山千春に憧れ、STVのオーディションに参加。軽妙なトークでラジオで昼ワイドを担当する。しかし、聴取率が他局に奪われ、それ以降はみのやメインの番組は持っていない。 - 田中義剛
歌手時代にアタックヤングを担当。それと並行する形でオールナイトニッポンのパーソナリティを務めていた。 かつては北海道で牛を飼うという夢を持ち、ラジオでも公言していた。花畑牧場を始めた以降はSTVもなんだか冷たくなった気がするのは私だけでしょうか - KAN
「愛は勝つ」でブレイクした歌手。まだブレイクしていない時代からブレイクを過ぎるまで、10年ほどアタックヤングのパーソナリティを務めていた。 現在は30分の独立番組のパーソナリティをしている。 - 山崎まさよし
デビュー直後より、アタックヤングのパーソナリティを務めていた。全国的に知られる前は北海道で知名度を持っていた。なお、現在は自由気ままな様子でブームの足場となった北海道でたまにKANと一緒にライブを行っている。 - 日高晤郎
かつては市川雷蔵や勝新太郎の下にいた俳優。立て板に水のような喋りでありながらも時にはパワフルで辛口なので人気は高いが、いかんせんアンチも多い。かつて、島田紳助の批判をしたところ本人が偶然札幌にいたために放送現場に乗りこもうとしたら「嫌いだから来なくていいですよ」と言って追い返したというエピソードもある。2018年に悪性腫瘍が見つかり、2018年4月3日に死去(享年74歳)。この死去はファン、アンチ問わずに北海道では大きな話題となり、ラジオ界でも日高晤郎の死去に関して多くのコメントが出た(特に有名なのは爆笑問題の太田光が爆笑問題カーボーイにてコメントを発している)。 - 河村通夫
元々は京都出身だが、様々な縁で北海道に店を構えることになる。その後、STVラジオからスカウトされて「アタックヤング」などに出演し、若者から絶大な人気を博す。1976年頃から体調不良になってから食や農業などを追及した結果、北海道に移住を決意。自分で畑を開墾し、自分で自宅を構えた。この様子を「2時のワイドショー」で取り上げた結果、テレビでも人気を博し、その後はラジオで「桃栗シリーズ」を開始。その後は米ぬか、漬物、園芸関係で現在も一定の人気を誇っている。ちなみに道外では「河村通夫の大自然まるかじりライフ」という番組を行っている。 - おすぎ(おすぎとピーコ)
福岡のKBCによく出ている印象の強い人だが、KBC出演以前からSTVラジオでもほぼ途切れなく出ている。現在はSTVラジオ「工藤じゅんきの十人十色」に隔週で出演している。 かつてはラジオで木村洋二と二人で番組を行ったが、あまりの毒舌でスポンサー無しでだった。 - 牧泰昌
すすきので焼肉店を経営しながらテレビ、ラジオで断続的に出演している。 2003年以降はラジオに軸足を置き、時には涙を誘うようなお便りの紹介、時には夕方の時間帯にお色気話も行っている。 - 伊吹吾郎
日曜朝の番組に出演し、北海道ローカルであるが、24時間テレビのメインを務める。次のゴロウを狙っているのか?と思ってたら狙っていなかった。
関連動画
関連項目
外部リンク
北海道のテレビ局一覧
1 HBC 北海道放送 (TBS系) |
2 NHK Eテレ |
3 NHK総合 |
4 - |
5 STV 札幌テレビ (日本テレビ系) |
6 HTB 北海道テレビ (テレビ朝日系) |
7 TVh テレビ北海道 (テレビ東京系) |
8 UHB 北海道文化放送 (フジテレビ系) |
9 - |
10 - |
11 - |
12 - |
- 3
- 0pt