札幌市営バスとは、札幌市交通局により運営されていた公営バスである。
概要
運行開始は1930年。市の人口増加と市域拡大、民営路線の譲受に伴い路線網は複雑化し、最大で5営業所1支所を構えた時代もある。
1972年の市営地下鉄南北線開業を皮切りに、路線網の再編が始まる。バス事業は地下鉄を補完する交通機関と位置づけられ、それまで中心部に乗り入れていた多くの路線が近隣の駅へと短絡された。
公営事業であるため、過疎地域からの撤退や他社競合路線の合理化が進まず不採算路線を多く抱えており、収支状況は悪化の一途を辿った。併せて、地下鉄開業で利用率低下が見込まれる既存民営路線への贖いとして、複数の黒字路線を手放したことも拍車をかけた。2000年代に入るといよいよ札幌市はバス事業縮小に舵を切り、段階的な保有路線並びに営業所と車両の民間移譲が続くこととなる。
2004年4月、最後まで残存した東、新川両営業所の北海道中央バスへの移譲を以て、札幌市営バスは74年の歴史に幕を下ろした。
営業所・事業所一覧
エピソード
- 澄川苗穂線(苗穂駅前~真駒内駅前)
- 真駒内線(自衛隊前駅~南町4丁目)
- ファクトリー線(登場時:北8東7~北8東7、北3条線併合後:北8東7~北8東7、東営業所前~北8東7、東営業所前~東営業所前、再分離後:サッポロビール園~狸小路~サッポロビール園)
- 大通、札幌駅周辺と1993年開業の大型商業施設「サッポロファクトリー」を接続する、民間施設へのアクセスを全面に打ち出したコラボレーション路線。一大再開発事業に対する市の期待度の大きさが伺える。車両は全面広告塗装、英語案内対応の専用短尺AT車で、自動放送も観光利用客を意識した内容であった。
- 歴史は浅いが経路の変遷は複雑である。誕生当初は単純な環状線だったが、5年後には既存路線を吸収合併し3つの系統を束ねるようになる。市営末期の2001年、合併分を再分離。名所近隣にバス停を多数新設のうえ観光アクセスを強化。同時に「さっぽろうぉ~く」という路線愛称も冠された。その後は中央バスへ移譲されるも重ねて数度の変更があり、結局は登場時とほぼ変わらない経路に戻っている。
- 地下鉄への乗継
札幌市営バスにありがちなこと
- 乗り込むと眼前に広がるのは座席が無い立ち席スペース。
- 吊革?吊手。手すり?保護棒。
- スピーカーと合体したカバー付き円形蛍光灯(ババロアみたい…)。
- バス接近表示[4]対応のバス停は調整中調整中調整中調整中。
-
→ 終点が → 分からない ― | | ― 方向幕 ← 環状路線の ← - リア窓下には謎の広告たかが氷 されど氷 夢氷工房[5]。
- 毎度市営バスをご利用くださいましてありがとうございます。お疲れ様でした。
関連項目
脚注
- *例外路線も少数ながら存在
- *のちに経路変更で経由
- *1971年に廃止となった市電西20丁目線の代替系統としての終点。現存せず。
- *バスロケーションシステム。石山通(国道230号)上の一部バス停が該当。
- *氷菓製造会社。2003年に自己破産した後、京極製氷の名でセイコーマートグループ入り。
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