札幌市営地下鉄とは、その名の通り、札幌市が運営する地下鉄路線である。
現在、3路線。
概要
渋滞の原因となっている市電や市営バスにかわる輸送機関として1971年に建設されたのが、札幌市営地下鉄である。そのため、基本、市電の跡に沿う形で路線はひかれている。
ちなみに、だからといって、市電が全廃された訳ではない。→「札幌市電」
だが、残念ながら市営バスは、すべて廃止となってしまった。
また、日本で唯一のゴムタイヤ方式の地下鉄である.これは騒音防止と高加減速を両立させるために建設当時の札幌市交通局局長であった大刀豊によってパリの地下鉄を参考にして提案されたものである。
ちなみに、21世紀になった現在でも全線非冷房である。もともと札幌市の平均気温が低く、真夏日になることが珍しいためであるが、バスにおいては旧市営バスでも1990年代から冷房が取り付けられたのとは大きな違いである。
また、送風機だけではなく窓も開放するために、ゴムタイヤ式ならではの静粛性がさらに薄れ、夏場は騒音の激しい車内となる。いい加減、冷房取り付けようよ...。
路線一覧
記号 | 路線名 | 区間 |
---|---|---|
N | 南北線 | 麻生駅~真駒内駅 |
T | 東西線 | 宮の沢駅~新さっぽろ駅 |
H | 東豊線 | 栄町駅~福住駅 |
運賃
記載されているのは、大人運賃です。(小児半額・10円未満切り上げ)
区分 | 地下鉄のみ | 乗継料金 札幌市電 |
乗継料金 バス1区 |
乗継料金 バス2区 |
---|---|---|---|---|
1区(~3km) | 200 | 290 | 320 | 350 |
②区(3~5km) | 240 | 330 | 340 | 370 |
2区(5~7km) | 240 | 330 | 360 | 390 |
3区(7~11km) | 280 | 370 | 400 | 430 |
4区(11~15km) | 310 | 400 | 430 | 460 |
5区(15~19km) | 340 | - | 460 | 490 |
6区(19~21km) | 360 | - | 480 | 510 |
乗継可能なバス会社
乗車券一覧
ICカード
磁気カード
- 共通ウィズユーカード(販売終了、2015年3月31日まで有効)
- 昼間割引カード(販売終了、2015年3月31日まで有効)
- 地下鉄専用1DAYカード
- ドニチカキップ
(地下鉄専用1DAYカードと同じ。ただし、土日、祝日、振り替え休日のみ利用可能) - 共通1DAYカード
懸案事項
- 2015年現在、地下鉄を走っていない区は手稲区と清田区である。手稲区はJR北海道がすでに横断するように函館本線が運行されているのに対し、清田区は長らくバスが走るのみとなっている。
東豊線の計画で北野方面に向かう計画はあったものの、現在の運行区間とは異なり、計画自体は白紙にされている。
近年では住宅地が増えて人口も増加しているだけでなく、幹線道路の渋滞も深刻になっており、地元住民からは延伸の声も上がっている。札幌市電をループ化するより、こっちが先だろ、JK。 - 各路線の乗換駅は、大通駅とさっぽろ駅の2つしかない。また、JR北海道への乗り換えも、さっぽろ駅と新さっぽろ駅の2つのみとなっている(琴似駅、白石駅はJRの同駅との駅間距離が長い)。
特に市の南東部においては3線がほぼ平行に走る区間があるが、乗換には遠回りをする必要がある。
他の地下鉄運行地域と異なり、私鉄が運行されていないことや、JRの路線にも市内を縦断する路線が存在しないなど、市の南部にバイパスとなりうる路線がない不利な状況にある。
これに対し、これらをバイパスする環状型の路線については計画すら立てられていない。 - 札幌のベッドタウンとなっている石狩市への地下鉄の延伸計画もいくつか立てられていたが、いまだに実現していない。また、麻生駅または栄町駅からモノレールを敷設する計画もあったが、これも白紙となっている。
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