札幌記念とは、日本中央競馬会(JRA)が施行する競馬の重賞競走である。格付けはGII。
例年、8月に札幌競馬場の芝2000mで施行される。出走条件は3歳以上オープン。
概要
日本の場合、夏に競馬の大きなレースを開かない傾向があり、夏にJRAの重賞競走があってもほとんどがGIIIなのだが、このレースは1997年以降GIIに指定されており、2006年以降は負担重量を定量(馬の戦績を重量に反映せず、純粋に馬の実力で競い合わせる)に設定するなど、夏の一大レースに位置づけられている。1着賞金も7000万円とGIIレースでは最高金額を誇る。現在においては、GII時代の高松宮杯と同じ位置づけにあり、実質的に高松宮杯の後継レースという位置づけにある。
夏に休養を取らない馬がこのレースを一つの目標にしたり、夏に休養は入れるけど秋の重賞戦線よりも少し早く始動したい馬が集まり、GIIとしてはレベルの高いレースとなることが多い。実力が高い馬が集まるということはレーティングもGIへの昇格基準を十分に満たす年も多いということになる(例えば2022年は年間レースレーティング[1]117.25、パターンレースレーティング[2]116.92とGI昇格基準の115を共に上回る)。しかし番組編成の都合や札幌競馬場のキャパシティが少ないことなどから昇格は残念ながら実現する様子はない。
札幌記念自体は1965年から施行されているものの、札幌競馬場は当初はダートコースのみの競馬場であったため、長らくダート重賞であった(1990年から芝コースに変更)。もしダートコースのみの期間がもう少し長かったら、1997年に制定されたダートグレード競走(主催者がJRAか地方競馬かを問わず、JRA・地方競馬のどちらの馬も参戦できるダート重賞)のシリーズに加えられていたのかもしれない。
またこの1997年のタイミングで函館開催と札幌開催の時期の入れ替われが行われていた。この当時は地方競馬としての札幌競馬場での開催があったため、それを考慮した日程もある。それ以前は函館記念に有力馬の出走があったが開催時期が入れ替わったことにより、函館記念と札幌記念のレースの傾向、斤量条件が入れ替わっている。
2013年は札幌競馬場が改修中だったため、函館競馬場での施行となった。
伝説の札幌記念
札幌競馬場の最大のレースということから、かつては発走前のファンファーレを生演奏することが多かった。
しかし2005年、生演奏のファンファーレが大荒れになり、しかもレース結果も大荒れになってしまった。1番人気のオペラシチーがファンファーレのせいなのか7着に敗れ、3連単は275万馬券に。(レース結果)
詳しくは「プペペポピー」の記事を参照。
ちなみに2002年のファンファーレも、やや方向性は違うが有名になってしまっている。
どうしてこうなった札幌記念…。
なお、上記の2005年以降長らく札幌記念のファンファーレの生演奏はされていなかったが、2014年に札幌競馬場リニューアルオープン記念企画の一環として生演奏が行われることになった(JRAのリリース)。こちらのファンファーレはしっかり演奏されていた。
歴代優勝馬
関連動画
関連コミュニティ
関連項目
脚注
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