杉浦多佳子(すぎうら たかこ)とは、小説・アニメ版『Another』の登場人物である。
概要
夜見山北中学三年三組のクラスメイトの一人。出席番号は14番。
赤沢泉美の親友。アニメ版では対策係の一人。赤沢さんのサポート役を担当しており、常に一緒に行動している。くせっ毛の茶髪のショートヘアで、薄紫色の縁の眼鏡(EDではオレンジ色・第8話のみ赤色)を着用しており、制服の上に水色のパーカーを羽織っている。華やかでいつも周りに人が集まる赤沢さんに比べて地味な印象を受けるが、実は彼女に劣らぬ巨乳である事が第8話で判明した(余談だが、杉浦は水島努監督のお気に入りキャラの一人であり、キャラクターデザイン担当の石井百合子曰く、彼女が巨乳になったのは水島監督直々のリクエストである)。体調が悪いのを介抱する等、同じ対策係の中尾順太と親しかったが、第8話の海水浴で中尾が死亡。この事件以降、杉浦は情緒不安定になっていく。
合宿の最中に、望月優矢から<災厄>を止める方法を聴き出した杉浦は、見崎鳴と藤岡未咲を同一人物と勘違いして、鳴を<死者>と思い込んでこれを殺害するように館内放送で扇動してしまう。この直前、本人曰くBBAこと咲谷記念館の管理人・沼田峯子に襲われてこれを撃退した杉浦は、鳴の殺害を榊原恒一と赤沢さんに阻止され一旦は引き下がるものの、鳴と恒一を密かに後を付けてこれを奇襲する。恒一が赤沢さんのお気に入りである為、殺意の対象を鳴に絞った杉浦だったが、身を躱されてしまう。その拍子にバックドラフトの衝撃で天井から垂れ下がったコードが首に巻き付いて窒息してしまい、断末魔を上げながら絶命した。
死者を殺して、ウルトラハッピー!
中盤までは赤沢さんの影に隠れて目立たない存在だったが、第11話の豹変で視聴者に凄まじいインパクトを残した。原作では赤沢さん諸共BBAにあっさり殺されてしまうが、アニメ版では中尾を殺された為に生じた<現象>と<死者>への復讐心が覚醒を引き起こしたのか、これを返り討ちにして満身創痍の姿で登場する。加えて「死者を死に!」や「殺せぇぇぇ!」と絶叫したり、死ぬ瞬間の生々しい呻き声等、この一連のシーンの為に人気声優の福圓美里が起用されたのではないかとも考えてしまうくらいの迫真の怪演を見せている。
これに対して、漫画版は久保寺先生が自殺した時に返り血を浴びながら千曳先生に助けを求めるシーンと、赤沢さんが鳴に謝罪を要求するシーンで桜木ゆかりの最期の証人となるシーンの二つしか出番がなく、その最期も火事の死亡者に名が挙がるだけである。外見も黒髪三つ編み二つ結びお下げと全く異なり、寧ろアニメ版のオリキャラである柿沼小百合に近い容姿となっている。
福圓は『Another』放送から一ヶ月遅れて、子供から大きなお友達まで大人気の国民的アニメ『スマイルプリキュア!』で主人公の星空みゆき(キュアハッピー)を演じているが、そのギャップの大きさに驚いたファンも少なくなかったであろう。奇しくも第11話放送の数日前、みゆきが木の枝に絡まって宙ぶらりんになってしまう場面(スマプリ第7話ノーブラ事件で話題になった場面の直前のシーン)があり、第11話放送後はこの伏線だったのかとまで言われてしまった。スマプリ関係の動画にAnotherなら死んでたのコメントがよく見られる様になったのは、だいたいこいつの所為である。又、杉浦は結果的に周りを不幸にして自分も死んでしまった事から、中の人繋がりでキュアアンハッピーとも呼ばれる様になった。この翌月には、本家スマプリのキュアハッピーが本当にアンハッピーになってしまったのだが……。
所で杉浦は「泉美まで死んじゃったら私生きていけない」や「泉美は私がいないと」等の意味深な台詞を口にする等、赤沢さんに対して何か特別な感情を抱いてる節がある。と思っていたら、設定資料集のコメントの中で、水島努監督は「中尾以上に赤沢さんが一番大好き」と述べている。恒一×鳴・辻井雪人×柿沼・金木杏子&松井亜紀のカップリングや綾野→恒一の片想い疑惑を否定する発言で何かとファンからの非難が多い中、この発言に対しては別の意味で色々な波紋を呼びそうである。
関連動画
関連項目
- Another(小説)
- 福圓美里
- 綾辻行人
- 赤沢泉美 / 中尾順太 / 小椋由美
- 見崎鳴 / 榊原恒一
- 風見智彦 / 桜木ゆかり
- 眼鏡っ娘
- ヤンデレ
- 顔芸
- 声優の本気
- 駄美声
- 大倉都子(ヤンデレ兼中の人繋がり)
- キュアアンハッピー / バッドエンドプリキュア
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