村上(東方手書き作者)とは、ニコニコ動画に動画を投稿している東方Projectの二次創作作者の一人である。
概要:村上
処女作「博麗霊夢は金が欲しい」が毎時ランク上位に入り、その存在を知られることとなる。
当初は同作品中のチルノ(ガチムチルノ、ガチルノ、⑥と呼ばれる)のインパクトが大きすぎたためにギャグ路線の作品と勘違いされていたが、話数が進むにつれシリアスなストーリーと登場人物の心理を上手く表す画力で視聴者を惹きつけ、数多くのファンを獲得した。
好物は蟹。
本記事は、第三者である記事編集者群が村上氏についてまとめたものであるが、本人の創作者歴や創作思想についてのインタビュー記事が、東方見聞録(東方projectのファン企画)の第5回(外部リンク)として掲載されている。投稿動画作品についての裏話や、ニコニコ動画において自らが受けている評価について思うところも掲載されているので、村上氏に興味がある方は、そちらも参照されたい。
作風:村上
シリーズごとに東方キャラやその能力に関する独自の解釈と設定を用いている。東方二次創作においては、視聴者の間にいわゆる二次設定が形成されているため、独自性の高い設定をストーリーに組み込むことは困難であるが、村上氏の場合、以下の能力が作品に説得力を与えている。
展開の妙技
シリーズ劈頭で重要事項を見せ、視聴者に一撃を与えることでシリーズ全体に視聴者の関心を引きずり込む。
ネタバレを避けるため、ここでは各シリーズについての解説は割愛するが、いずれも第一話において衝撃的なシーンが存在するため、それを見た視聴者は先の展開に想いを馳せ、シリーズへの期待へと誘導される。
二話以降も、連載漫画のような区切りの妙によって次話への関心を継続させ、最終話までの展開に緊張を持たせている。
構図や表情、心理描写、漫画としての表現力
シリアスなストーリーを支えているのが、漫画としての表現力である。
とりわけ心理描写としての表情においては、「喜怒哀楽」のシンプルな表出もさることながら「困惑」「苦笑」「嘲笑」のような文脈に依存しがちな複雑な表情も一枚絵で理解させる画力を持つ。
また、イラストとしての絵と漫画としての絵の条件の違いに対する洞察から、視聴者の視線の動線を意識した構図などの工夫を用いており、動画として再生した際に単独の絵の集合以上となるように設計されている。
村上氏の漫画表現については下記の生配信の項も参照されたい。
選曲センス
動画で使用される楽曲は東方二次音楽やゲーム音楽からジャズ、ロック、クラシックまで幅が広く、選曲センスにも定評がある。使用した楽曲については各動画の末尾で曲名が公開されおり、公開マイリストでは選曲についてのコメントも見ることができる。
投稿動画:村上
公開マイリスト:村上
評価、反応:村上
上記のような技量は、ROM視聴者だけでなく創作者側にも影響を与えており、他の手描き動画作者が生配信等で村上作品に言及することも多い。村上氏の投稿日は、村上さんの新作が上がったから(配信の)次枠は10分後まで待って、などと配信者が言い出す珍事が起こるほどである。
動画に対するコメントは、ストーリーがシリアスかつ脳内補完を必要とすることから、長文、疑問文や指摘が多くなりがちである。シリーズによっては特定の東方キャラの外見を崩壊させたり、ヒールの役どころを割り当てるため、苦情のコメントも散見される。
第2作「ふゆのひまわり」のサイドストーリーの「大好き!守矢神社」において、どうみても躁鬱の諏訪子を描いてみたり、サムネホイホイをやってみたかったと言って霊夢の腹筋ショットをサムネにしてみたりと、やや視聴者を困惑させる挙に出ることもあり、油断できない。
動画にスタッフロールを入れる際は、全て村上。村上無双。最終鬼畜全部村上。
生配信:村上
上に述べたように、ある種の理論化がなされた漫画技術を持つため、ニコニコ生放送においてお絵かき講座を開講したことがある。
講座では要点を素人にも伝わる言葉で説明しており、村上氏の考える「良い表現」が分かるものとなっている。現在はStickamを中心に作業配信をしており、チャットに参加して質問をすると東方二次創作者としてだけではなく、表現者としての村上氏に触れることができる。
関連商品:村上
関連項目
- 村上
- 村上様
- 無羅華魅
- Mura☆Kami
- むらかみ
- ムラカミ
- ムラカミ
- Murakami
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- MURAKAMI
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まじめな関連項目:村上
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