村上鋼(むらかみ こう)とは、ワールドトリガーに登場するキャラクター。
概要
来馬辰也率いる鈴鳴第一に所属するアタッカー。大規模侵攻開始からすぐの6巻にて来馬と共に登場。
ただし名前だけは5巻で迅が口にした風刃候補者の中で出ている。
隊のランクはB級中位だが、個人ではナンバー4アタッカーの肩書を持つかなりの実力者。戦闘においての来馬隊の中心人物であり、6巻時点でも新型トリオン兵・ラービット3体相手に時間稼ぎの役割を果たすなど地味ながらもその実力を見せつけていた。
人物
年齢 | 18歳 |
---|---|
誕生日 | 6月15日 |
星座 | うさぎ座 |
血液型 | B型 |
身長 | 172cm |
好きなもの | ざる蕎麦、白米 自己鍛錬 |
所属 | ボーダー鈴鳴支部 鈴鳴第一(来馬隊) |
ポジション | アタッカー |
何だか疾走感を感じるおでこ全開な髪型とハイライトの無い眠そうな目つきが特徴。アップになると歌川っぽくなる。髪の色は若干緑がかった灰色であり、他キャラクターに比べてしっかりした体つきで描かれている。
齢十八にして己の分を弁える"武士系男子"。好きなモノもざる蕎麦・白米・自己鍛錬とそれっぽいものが並べられており、弱小支部配属・頼りない隊長という逆風の中ナンバー4アタッカーとして頑張っているデキる奴。
と、7巻カバー裏で説明されているものの、本人はそのあたりを逆風と考えている訳ではなく、むしろ大変な恩義を感じる来馬は常に傍について彼を守ろうとする程に慕っており、太一・今にも屈託のない笑顔を見せるシーンがあるなど鈴鳴第一というチームを大切にしている様子。太刀川には太一と合わせて「どんな状況でも来馬を庇う」「鈴鳴第一とはそういう部隊(チーム)」と評されていた。
戦闘の師匠は同い年の荒船哲次。彼の理論を下記サイドエフェクトも合わせて叩き込まれたことによりナンバー7アタッカーまで上り詰めるも、同時期に荒船がアタッカーをやめスナイパーに転向してしまったため「自分のせいでアタッカーを止めることになった」と思い込んでいたが、来馬の奔走により誤解は解け、現在は友人としても仲良くやっている。落ち込んで部屋の隅でどんより三角座りしてる村上くんも可愛かったけどな
サイドエフェクト:強化睡眠記憶
大雑把に言うと『学習能力がものすごい』サイドエフェクト。普通の人が勉強したり訓練したりで毎日ちょっとずつ上達していくのに対し、村上はひと眠りするだけでそういったものをほぼ100%自分の経験に反映できてしまう。村上曰く、「睡眠中に行われる記憶の定着や整理の能力が人より極端」とのこと。このことから一度見た攻撃は次からは即座に対応できるようになっており、ナンバー4アタッカーとしての強みになっている。遊真との10本勝負も睡眠休憩を挟む前の最初の5本は1対4で負けていたものの、そこから5本連取して勝利していたことからその凄まじさが伺える。
ただあくまでも学習能力がものすごいだけであって、何でもかんでもずっと記憶してしまうわけではなく、きちんと自分で理解できたものでないと自分の経験にはなりえない。そういった意味で完全に理論派な荒船が師匠になったのは相性が良かったものと思われる。
その能力から昔は「やるべき苦労を何もやっていない」「サイドエフェクトでみんなの努力を盗んでいるだけ」と思い込み罪悪感を持っていたようだが、現在は来馬の言葉によりそういった罪悪感は解消されたらしい。そのへんの諸々の詳しくは来馬辰也を参照。
ちなみにこの能力故か、普段の言葉も他人の影響を受けている部分があったりなかったりする。
戦歴
大規模侵攻(6巻収録)
「大丈夫無茶はしません 己の分は弁えてます」
侵攻開始からすぐ、基地の南西へと来馬と共に現場に到着し戦闘を開始する。通常のトリオン兵は難なく対処し終わるが、トリオン兵の腹から出てきた新型トリオン兵・ラービットの異様さにいち早く気づき警戒した様子を見せていた。
その後ラービットの性能が発覚してからは本部よりB級隊員は東春秋の下へと集まり戦力を固めながらの戦闘を指示されるが、ラービットの足止めにより鈴鳴第一はその場から動けないでいてしまう。その状況を見た村上はすぐさま自身一人がトリオン兵を引き付け来馬と太一をB級合同部隊に合流させるよう提案。A級が来るまでの時間稼ぎを引き受ける。戦闘の場を南東に移しながらラービット3体の足止めを行った。
ボロボロになりながらも時間稼ぎを行っていたところでA級ナンバー1アタッカー太刀川が現着、ラービット3体をさっさと倒されてしまったところで彼の出番は終了した。(この時太刀川はとどめを刺した分のうち2体を致命傷が入っていたからと村上に譲っている)
ベイルアウトなどした描写は無かったが、戦闘体にはかなりのダメージが入っていたため、そのまま戦線離脱したものと思われる。
この時間稼ぎが評価され、村上は単独で戦功を貰っている。
「付け焼刃に やられる訳にはいかない」
三雲隊、那須隊との三つ巴のランク戦に参戦。ランダム転送の最初の位置では那須隊の熊谷・日浦、三雲隊の空閑と一緒になりチームメンバーは橋の向こうとなってしまった上、隊が揃うまでに三雲隊のスナイパー・雨取に橋を落とされてしまったため熊谷を捕捉、片づけてから合流すると宣言する。
しかし熊谷と戦っているところで戦闘に空閑が乱入、不意打ちの攻撃で川に落とされかかるもレイガストのオプショントリガー・スラスターで難なく対応し二人へと向き直った。
アタッカー三人の乱戦となるが、熊谷の援護に入っていた那須隊のスナイパー・日浦が乱戦の中浮いた空閑を狙撃。しかし空閑は日浦の攻撃を避け、場所の割れた日浦を片づけに戦闘を離脱することになり熊谷との一騎打ちとなる。
シールドモードのレイガストの特殊な形状を利用し熊谷の片腕一本をもぎ取るが、その熊谷は失った片腕のカバーに射撃用のトリガーメテオラを使用。予想外の攻撃に一度は間合いを外されるものの、熊谷に向かってスラスターを発動したレイガストの手を放し、メテオラの直撃したレイガストを熊谷にぶつけることによって自爆的な形でベイルアウトさせた。何て酷いことをするんだと思ったのはきっと筆者だけではないはず。
ちなみにアニメでは自爆的な形ではなくメテオラを打ち込んだ時点で力尽きたように修正されている。
熊谷はレイガストの柄の部分にもメテオラを埋め込む最後のトラップを仕掛けるものの村上はこれを看破。村上側はほぼノーダメージで熊谷を退場させることとなった。
そこで熊谷との対決が終わった村上を待ち受けていた空閑と遭遇することになり、空閑と村上の一騎打ちが開始。川のふもとまで移動しつつも空閑の攻撃をとことん切り返していくが、そこで空閑は村上にグラスホッパーを踏ませ二人一緒に川に落ちることとなる。
水流に振り回される中では重量級の村上とどんな体勢でも攻撃が可能な軽量の空閑では差があったため、空閑からの致命的な攻撃を受けてしまいベイルアウト。ランク戦前の10本勝負の借りをきちんと返された形でエース対決は終了した。
戦闘スタイル
片手に弧月、片手にレイガストを持つ二刀流のアタッカー。彼の戦う姿を見た人なら思うだろう、「何故あれが二刀流の扱いになるのか」と。それでも彼は二刀流なのである。
片手にもったレイガストは普段からシールドモードにしてあり、弧月で攻撃、レイガストで防御という攻守一体のスタイルで戦う。しっかりした体つきも相まって歩く姿はまるでガンダム。またここぞという時の踏み込みにはレイガスト専用のオプショントリガー・スラスターを併用し、攻撃に更に鋭さを持たせている。同じくそのスラスターにより機動力もカバーされているため、近接戦闘においてはとにかく隙の無い戦いを繰り広げる。その実力はトリプル1位の太刀川さんに「ワンセットで死なないやつは珍しい」と言わせる程。
ただその武器構成や戦い方から中・遠距離戦には多少の隙があるようで、ランク的にも下位に位置する諏訪隊に中距離からの戦い一本に絞られ負けてしまっていた。
また隊では一人だけ実力が飛び抜けていたり仏の隊長もスナイパーの邪悪も頼りない感じであることから戦闘においては『他二人の面倒を見ている』という状態だったようで、そこがネックとされていた部分もあった。この評価は12巻で終結したランク戦以降は見直されている。
関連動画
関連項目
- 2
- 0pt