杜王町とは、ジョジョの奇妙な冒険第4部『ダイヤモンドは砕けない』及び第8部『ジョジョリオン』の舞台となっている架空の町の名前である。
概要
人口
第4部の1994年の国勢調査によれば58,713人。同じ世界ではないが、第8部の2011年では47,228人らしい。 第4部の杜王町住民の特徴として、危機一髪な事があると「日頃の行いが良かった」「イワシの頭も信心ね」と、宗教にこだわっている訳ではないがみんなこう言う。旅行者に対しての店員の態度は不親切だが仲良くなると良い人達ばかりである。対して第8部の住民達は現代社会と通ずる所があるのか、どこかしらの冷たさを持っている。
産業
歴史ある町であるため観光客が多く、町の大きな収入源となっている。
また古くから別荘地帯としても有名。第8部ではマイクロチップ部品製造産業も近年、町の財政を支えている。
歴史
第4部「ダイヤモンドは砕けない」
縄文時代の居住跡が見つかっていることから、その頃から町としての機能を備えていたとみられる。
飛鳥時代以降から室町時代後期までの期間は資料が見つかっていないため、どのような発展を遂げてきたのかは不明。ただし別荘や武道の訓練所などがあったことから、それなりの発展はしてきたらしい。元々の起源は侍の避暑地との話。
明治時代以降はゆったりとした変化だったが、バブル期に入り急速に、S市のベッドタウンとして発展した。バブル崩壊以後も観光地として切り抜け、また多くの工場を誘致している。
1980年代から90年代にかけ、全国平均よりも5倍ほど多くの行方不明者が出ていた。
1999年には目や耳の内部が破壊されて死亡する変死事件が起きている。また2000年に入ってからは行方不明者の数も激減した。理由は不明。
第8部「ジョジョリオン」
2011年に起きた大震災によって、海岸部の他地域ほど多くはないが、相当に死者・行方不明者が出ており、産業面でも打撃を受けた。またそのときの震災によって土地が隆起し、大きな「壁」(町の人は「壁の目」と読んでいる)が出現した。
地理
町の中心部は海岸より内陸へ3kmほど進んだ場所にある。海抜標高は平均15m。町の南東部に杜王港がある。(第8部)
北東部にボヨヨン岬があり、ここから北の方へ向かうと別荘地帯になっている。(第4部)
杜王町駅付近が最も栄えているが、杜王港の西にある定禅寺も栄えている。(第4部)
駅の北西側にぶどうが丘高校があり、中等部もここにある。(第4部)
町の南には『一小川』が流れている。(第8部)
名所・施設
第4部「ダイヤモンドは砕けない」
- アンジェロ岩(杜王町定禅寺通りバス停下車3番バス 徒歩1分)
1999年に突然現れた謎の岩。時々奇妙な声が聞こえる。
どこか不気味な外見とは裏腹に、待ち合わせ場所などとして広く町民に親しまれている。 - ボヨヨン岬(杜王港から北へ向かったところにある岬)
漁師の目撃談「自殺しかけた若い女を岬の岩は、優しくボヨヨンとはじき飛ばした」から広まった名所。地元の漁師は毎朝無事を祈り『神の岬』と呼んでいる。 - 決して後ろを振り返ってはいけない小道(杜王町勾当台2のコンビニ『オーソン』隣。11番バス勾当台商店街下車)
見えない人がほとんどだが、小道に迷い込んだとき、後ろを振り返ってしまうと現世に帰れなくなる。1980年代から噂となるが、1999年頃にその噂は途絶え、その小道に入り込んだという人も現れなくなった。 - 送電鉄塔
不要になり捨てられた鉄塔。ここに、この鉄塔を買い取って全てを自給自足で生活している男性が住んでいる。生活に必要な物を渡すことで写真を撮らせてくれる(プライバシー保護のため名前や顔写真などは伏せさせて頂きます)。 - ぶどうヶ丘高校(杜王駅西口より徒歩)
創立85年の歴史がある私立校。22年前(1977年)S市内から移転してきた。中等部あり。 - 杜王グランドホテル(杜王駅より直行バスあり)
海岸から駅までの間に農業地帯が広がるが、その境目近くにある。プライベートビーチあり。 - 杜王町立図書館
図書館には、読んでいる最中に声が聞こえると噂の「エニグマ」と呼ばれる本が存在するらしい。 - カフェ・ドゥ・マゴ(杜王駅東口駅前広場)
オープンカフェ併設のカフェ。恋人たちにチョコレートパフェが人気。 - イタリアンレストラン トラサルディー(杜王町霊園近く)
シェフ「トニオ・トラサルディー」が経営するイタリア料理店。メニューは「お客様次第(コーヒー、デザート付)」¥3,500-より。体調が著しく良くなるとの噂。
第8部「ジョジョリオン」
- 壁の目(海岸から内陸へ数百m地点)
地震当日の深夜に隆起して来た『壁』。幅は5~8m、高さは普通1~3mだが高い所では15mにも達する。南北へ全長10kmにも及び、道路も水も電気もガスも阻んでおり大きな問題となっている。
研究者は「断層とかの隆起」と説明しているが詳細は不明。 - カツアゲロード
支倉高校へ続く銀杏の落ち葉の積もる150mぐらいの道。正式名称「六壁遊歩道」。
余所者がここを通ると必ずカツアゲされる。 - ジョースター地蔵(カツアゲロード内)
アメリカ人騎手「ジョニィ・ジョースター」のための鎮魂碑。掃除などは近所の者が面倒を見ている。 - 東方フルーツパーラー(杜王駅前)
駅前のファッションブランド店2階にある、建築士「八木山夜露」が設計したフルーツパーラー。店頭の2個15000円の贈答用ネットメロンは、傷み始める直前にフルーツパーラーにてメロンパフェとして提供される。 - 杜王スタジアム
球団「晴天バーディーズ」の本拠地である野球場。震災につき津波被害を受けたが、建築士「八木山夜露」が修復の設計を行った。実は地盤が弱く、球団のオーナーが法律を歪めてどうにか建築許可を取っている。 - 瞑想の松(東方邸の北東)
明治時代からある石ノ森章太郎が根本で瞑想したとされる2本の「松」。壁の目北側に位置し、東方邸にほど近い。明治の頃は「二本松」と呼ばれており、ある事件の同日に松のそばの海岸で身元不明の幼児が漂着したりしている。現在は2本の松の内1本は東方邸側に傾いて敷地内にあり、地震の隆起でさらに傾いて壁の下にまで移動している。東方邸側の松の根元の洞は、東方邸の離れの地下と繋がっている。東方家とは大きく関わりがあるらしい。 - 六壁神社(杜王町西側にある山)
西暦667年(飛鳥時代)に志波彦神(しわひこのかみ)を同体として祀られた神社。自然が残り、少し大きな池がある。ここに住んでいる人間もいるのだとか。 - TG大学病院
杜王町北東部にある大学病院。エンブレムは医学の叡智の印である「ヘビと剣」。敷地面積は65000㎡。1911年に設立され、2009年にリニューアルオープンした。現在の一日平均外来患者数1521人。病床数444。39の診療科があり、220名余りの医師達、1425名の看護師、職員達が働いている。他にもレストランにカフェが3つ、コンビニが2つに郵便局、図書館、リハビリ用のジムに別棟には温泉とマッサージ施設がある。吉良・ホリー・ジョースターが客員教授を務めていて現在入院している。
杜王町出身の有名人
その他
モチーフは作者・荒木飛呂彦の出身地である宮城県仙台市に由来している。
(仙台市は「杜の都」という別名でも知られる)
外伝作品「デッドマンズQ」でも『S市杜王区』という地名が登場するが、杜王町と同じ場所なのかについては不明。
関連動画
関連静画
関連コミュニティ
関連項目
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