東京メガループ単語

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トウキョウメガループ

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東京メガループとは、JR東日本が運行する首都圏の路線のうち、武蔵野線・京葉線・南武線・横浜線の4路線を統括する呼称である。

概要

首都圏の鉄道路線の多くは、都心部で環状運転を行う山手線を中心に、山手線の各駅から郊外方向へ放射状に伸びている。一方、郊外側で放射状に伸びた各路線どうしを環状方向に結ぶ路線も少ないながら存在し、それらは沿線から放射線への行き来や郊外同士の都心を介さない行き来など複数の役割を兼ね備えている（放射線に対して「環状線」と呼ばれることもあるが、必ずしも環状運転するわけではない）。

そうした環状方向に結ぶ路線のうち、他の鉄道会社との結節点を多く持ち、ダイヤ改善や車両置き換えなどの施策を重点的に実行する路線群の総称としてJR東日本が命名したのが「東京メガループ」である。施策上の命名なので、「横浜線と南武線が平行して二重ループになってる」だの「京葉線はどちらかといえば環状線というより放射線だろ」などと突っ込んではいけない。

構成路線

武蔵野線: 東京都府中市の府中本町駅から武蔵野台地を時計回りにぐるっと半周し、千葉県船橋市の西船橋駅までを結ぶ全長71.8kmの路線。多くの列車が終点から先、京葉線の東京駅および海浜幕張駅まで直通している。; 東京メガループとしては2010年に大宮駅直通列車（むさしの号・しもうさ号）が新設されたほか、2013年には平日日中の運転本数が毎時5本から6本へ増発。また2012年には新駅・吉川美南駅が開業している。; 車両は国鉄 205系が使用されていたが2020年までに全車引退し、現在はかつて中央・総武緩行線で使用されていた209系 500 番台とE231系0番台が使用されている。
京葉線: 東京都千代田区の東京駅から東京湾の埋立地を東に進み、千葉県千葉市の蘇我駅までを結ぶ全長43.0kmの路線。一部列車は終点から先、房総半島を南進する外房線と内房線に直通しており、前述のように武蔵野線からの乗り入れ列車も存在する。; 東京メガループとしては2015年に日中の快速列車の増発が行われたほか、2023年には新駅・幕張豊砂駅が開業予定。; 車両は国鉄 201系や国鉄 205系が使用されていたが2011年までに全車引退し、現在は京葉線向けに新製されたE233系 5000番台にほぼ統一されている（このほか209系 500 番台が1編成のみ残っている）。
南武線: 神奈川県川崎市の川崎駅から多摩川に並行する形で北西に進み、東京都立川市の立川駅までを結ぶ全長35.5kmの路線。途中の尻手駅から浜川崎駅までを結ぶ4.1kmの支線も存在する。; 東京メガループとしては2011年に快速列車の運転が開始され、徐々に通過運転区間を伸ばしながら2015年より全区間での通過運転が行われている。また2016年には南武支線に新駅・小田栄駅が開業している。; 車両は国鉄 205系や209系が使用されていたが2015年までにほぼ引退し、残る1編成も2017年に引退。現在は南武線向けに新製されたE233系 8000番台に統一されている（うち1編成は青梅線・五日市線から転属した8500 番台）。
横浜線: 神奈川県横浜市の東神奈川駅から横浜市北部を西進し、東京都八王子市の八王子駅までを結ぶ全長42.6kmの路線。多くの列車が起点から先、根岸線の桜木町駅まで直通している。; 東京メガループとしては2010年に快速列車の増発が行われているほか、根岸線への直通列車増発なども随時行われている。; 車両は国鉄 205系が使用されていたが2014年までに全車引退し、現在は横浜線向けに新製されたE233系6000番台に統一されている。