『東京婆ールズコレクション』は、アニメ『名探偵コナン』のアニメオリジナルストーリー。
第943話。令和元年(2019年)6月15日放送。脚本は浦沢義雄。
概要
小五郎のもとに毒島豊子という女性ファンから招待状が届く。豊子は月島でやっているもんじゃ焼きの店に来てほしいという。小五郎は写真を見て美しい豊子を気に入り、コナンを連れて豊子の店を訪れる。小五郎が軒先で踊っている老婆に声をかけると、老婆は店の中に入っていく。老婆が厚化粧をすると写真と同じ豊子の顔になるが、すぐに厚化粧は剥がれて老婆に戻る。豊子は老婆だったのだ。
この後、小五郎とコナンは隅田川の方に向かった豊子の跡を追う。豊子は隅田川の月島岸で不気味に踊っていた。昔、豊子は銀座の大きな劇場のダンサーだったという。小五郎とコナンは豊子の店に戻り、もんじゃ焼きをご馳走になる。店の壁には東京婆ールズコレクションのポスターが貼られていた。豊子もコナンたちと一緒にもんじゃを食べるが、もんじゃを喉に詰まらせて苦しみ出す。小五郎が水を飲ませると、豊子はキャベツの芯を吐き出す。豊子は何者かが命を奪おうとして芯を入れたと怯える。
衝撃の内容
予告のセリフが
「誰かが私を殺そうとして、もんじゃにキャベツの芯を入れたのよ!」
な時点で何かが間違っているのだが、いざ本編が放送されると予想を遥かに超えたカオス世界が展開され、視聴者を混乱の渦へと叩き落とした。
なおゲストキャラクター同士で言っている事に矛盾があるのでオチを推理できたり、そもそも元々コナン世界自体怪盗キッド(※犯罪者)がマスコミでもてはやされる世界で、小五郎を騙そうとする人間も「初めて現代の探偵役を演じるから小五郎を騙し通して自信をつけたい」という理由で有名俳優が小五郎の目の前で殺人事件をやったことをマスコミの前で白状した前例があるので意外と「名探偵コナン」としてはおかしくない回だったりする。
カオスの真相
それもそのはず、ぶっ壊れたギャグセンスに定評のあるベテラン脚本家・浦沢義雄が名探偵コナンに初登板したのである。
浦沢は『忍たま乱太郎』の脚本家として有名であり、今回の重要キャラ毒島豊子役はこれまたコナン初出演である田中真弓。 もちろん主演は高山みなみであることから、『実質忍たま』との声が多く聞かれた。有名劇場の舞台に立ってたらしいのでサクラ大戦の線もあるが。
後日の動向
浦沢義雄は同年9月28日放送の955話『昆虫人間のヒミツ』で再び脚本を担当。こちらも浦沢ワールド全開である。
さらに11月30日放送の961話『グランピング怪事件』では浦沢の弟子にあたる大和屋暁までもが参戦。名探偵コナンに新しい風が吹き込む年となった。
twitter上の反応
前週の予告で一言喋っただけで田中真弓の名前がtwitterのトレンド入りするという異常事態になった。(もちろん放送当日もトレンド入り)
オープニングテーマについて
オープニングテーマはOnly this time『ANSWER』。
前回の放送が黒の組織のボスの正体が判明する重要回であり、今回からオープニング映像にボス・烏丸蓮耶の姿が追加された。
しかしこのOPのオンエア期間中というもの前述2名の脚本に限らず強烈すぎるアニメオリジナルキャラが大量発生した。
4年前のカヴァー版『謎』の頃に匹敵するレベルである。
あちらが“謎”で今回が“答え”とは何の因果であろうか……
関連項目
- 1
- 0pt