東京高速道路(とうきょうこうそくどうろ)とは、東京都港区の汐留乗継所から、東京都中央区の白魚橋乗継所に至る、道路である。首都高速道路と区別するために株式会社線、会社線、KK線(ケーケーせん)と呼ばれることがある。
D8のナンバリングが付与されている。
なお、道路名に高速道路がついているが、法律上は高速道路ではない(後述)。
概要
東京高速道路は東京高速道路株式会社によって運営され、銀座の真上を通る道路である。「東京高速道路」という名称であるが、道路法上の高速道路には指定されておらず、道路運送法による一般自動車道に基づく道路である。なお、道路法上は私道とされている。標識なども高速道路の「緑色」ではなく、一般道路用の「青色」が使用されている(ただし、案内標識は大半が1986年以前の旧型のものが設置されている。ただし、土橋入口や東銀座出口では首都高速用の緑色の標識が設置されている上、土橋入口の案内標識には、東京高速道路の入り口にもかかわらず「首都高速」と記載されている)。なお、自動車専用道路には指定されていないが、自動車専用道路と同様に歩行者、軽車両、原動機付自転車、125cc以下の自動二輪車、ミニカーの通行が禁止されている。
汐留乗継所と西銀座JCTで首都高速八重洲線と、白魚橋乗継所で首都高速8号線と、それぞれ接続している。
また、道路の高架下には店舗が存在する。通行料は全線が無料であるが、高架下のテナントによる賃貸料によって黒字運営されている。
なお、首都高速道路を介した通行であっても、10分以内に首都高速道路に再流入した場合は追加料金が不要となっている。この乗継時間については、2013年12月15日までは30分以内に設定されていたが、同日8時より10分に短縮された。
首都高速や東名・中央などの自動車道は知っていても、東京高速道路を聞いたことのある人は数少ないだろう。しかし首都高速よりも歴史が古く、部分開通は1959年に遡る(首都高速道路の最初の開通は1962年)。1966年に全線開通。
実際に走ると、夜は銀座のまばゆいばかりの光が見えて美しいが、中央分離帯がない対面走行がちょっと怖い。
通過する自治体
東京都
東京高速道路は、建設当時河川を埋め立てて建設されたが、その際土地の所属を決定しないまま建設されたため、現在も道路上の住所が決定していない(高架下テナントも同様)。
施設・接続道路など
出入口番号 | 施設名称 | 接続する道路 | 備考 |
首都高速八重洲線に接続、都心環状線羽田方面へ | |||
汐留乗継所 | |||
1 | 新橋出入口 | 東京都道316号日本橋芝浦大森線 | 白魚橋方面のみの出入口 |
2 | 土橋入口 | 東京都道405号外濠環状線 | 白魚橋方面への入口 |
西銀座JCT 西銀座乗継所 |
首都高速八重洲線 | 汐留方面⇔白魚橋方面、 汐留方面⇔神田橋方面のみ接続 |
|
3 | 西銀座入口 | 中央区道(桜通) | 汐留方面への入口 |
4 | 新京橋出口 | 中央区道 | 汐留方面からの出口 |
5 | 東銀座出口 | 中央区道 | 白魚橋方面からの出口 |
白魚橋乗継所 | |||
首都高速8号線に接続、都心環状線浜崎橋JCT方面へ |
かつて、西銀座JCT付近に出口(名称不明、この記事では西銀座出口とする)が存在していたが、西銀座JCTの開通までに廃止された。
歴史
- 1959年6月:土橋入口→西銀座出口が開通(西銀座方面への一方通行)。
- 1963年12月:新橋出入口→土橋入口。西銀座入口→新橋出入口が開通。
- 1964年8月:汐留乗継所 - 新橋出入口が開通。首都高速八重洲線と接続。
- 1966年7月2日:西銀座出口→白魚橋乗継所、白魚橋乗継所→西銀座入口が開通。これにより全線開通。首都高速8号線と接続。
- 1970年代前半:西銀座出口が廃止。
- 1973年2月15日:西銀座JCTが開通。首都高速八重洲線と接続。
廃止計画?
2020年1月、首都高速環状線の地下化、ルート変更に伴って廃止する計画があると東京新聞に報じられた。この代替として八重洲ー西銀座ー京橋ー汐留のルートで地下トンネルが建設される予定である。残る西銀座ー土橋ー汐留区間は遊歩道にする計画があるという。なお、先述の中央分離帯のない対面走行についてもこのトンネル開通とともに改善される予定。
関連動画
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関連項目
外部項目
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