概要
1907年に「東北帝国大学」として設立。帝国大学としては三番目に設立された。1913年には帝国大学としては初の女性(黒田チカ、牧田らく、丹下ウメの三名)の入学を認める。
1947年に従来の理・医・工・法文に加え、農学部を新設し、「東北大学」に改称。
1949年、法文学部はそれぞれ法学部・経済学部・文学部に分裂し、宮城師範学校を母体とした教育学部を新設。新制大学となる。
1965年、歯学部を設置。教育学部学校教育学科が分離独立し、宮城教育大学となる。
2017年、指定国立大学に選定(他に選定されたのは東大・京大のみ)。
略称
正式には"東北大"であり、他の旧七帝大のように二文字で略せない唯一の大学である。なお旧七帝大で本学のみ2拍で言えないのは語呂が悪いせいか、本学のことを"とんぺー(東北 の中国語読み)"と呼ぶ学生も一定数いる。
もともと"北大"が本学の正式略称だったらしいが、北海道大学が"北大"を名乗ったためその名を奪われたとか(北海道大学の当初の略称は"海大"だったとのこと)。
学部・研究科
10の学部、15の研究科(大学院)が存在する。詳細は以下の通り。
学部…文学部、教育学部、法学部、経済学部、理学部、医学部、歯学部、薬学部、工学部、農学部
研究科…文学研究科、教育学研究科、法学研究科、経済学研究科、理学研究科、医学系研究科、歯学研究科、薬学研究科、工学研究科、農学研究科、国際文化研究科、情報科学研究科、生命科学研究科、環境科学研究科、医工学研究科
キャンパス
東北大学には4つのキャンパスが存在しており、すべてが仙台市青葉区に所在している。また本学の特徴として、正門や塀が無く市民に開放されているキャンパスが多いことが挙げられ、どことなく"公園感"が漂っている。
またキャンパスではないが、仙台市太白区三神峯や青森県青森市浅虫などにも本学研究科の所有する設備などが存在する。そちらに関しては省略させていただく。
青葉山キャンパス
理学部、薬学部、工学部、農学部が通うキャンパスである。最寄りは仙台市地下鉄東西線 青葉山駅。細かく分けると青葉山新キャンパス(農学部)、青葉山北キャンパス(理学部と薬学部)、青葉山東キャンパス(工学部)となる。
他キャンパスと異なり唯一丘陵部に位置するため、本学の学生からは"山"と揶揄されることが多い。本キャンパスに行くことを"登山"と言う学生も少なくない(事実、山を登ってることには変わりない)。
川内キャンパス
文学部、教育学部、法学部、経済学部が通うキャンパスである。最寄りは仙台市地下鉄東西線 川内駅。細かく分けると川内南キャンパス(文学部、教育学部、法学部、経済学部)、川内北キャンパスになる。なお川内北キャンパスでは全学教養科目の講義が開かれるため、学部1年生の多くの時期はここで過ごすこととなる。
また本学のサークルの大半が本キャンパスに部室を構えており、新歓時期はにぎわいを見せる。
筆者の見解ではあるが、本キャンパスは恐らく本学の"顔"となるメインキャンパスと言える。それもあってか毎年10月下旬~11月上旬の三日間で開催される大学祭(通称:東北大学祭)はここで開催される。広大な広場に軒を連ねる出店は圧倒的である。
星陵キャンパス
医学部、歯学部が通うキャンパスである。最寄りは仙台市地下鉄南北線 北四番丁駅。仙台市営バスを利用する場合は東北大学病院前などが便利(多分市バスを使った方が目の前で降りれるので便利だと思う)。
他大学にも"医学部〇〇部"といった部活・サークルが多くみられるように、本学にも医学部生主体の団体が多くみられ、それらの部室が本キャンパスに存在する。新歓時期はどうなっているかは筆者は明るくない。
本キャンパスに存在する医療系の研究科と青葉山キャンパスに存在する工学・理学・薬学系の研究科が共同研究を行うことが多いらしく、両キャンパスの行き来がしやすいようにキャンパスバスが川内キャンパスを経由し青葉山キャンパスまで運行されている。定員数が少なく、オーバーして乗れないこともよくあるが、それはご愛敬である。
片平キャンパス
学部3年生までは大半が縁のないキャンパスであり、いくつかの研究科が存在する。最寄りは仙台市地下鉄東西線 青葉通一番町駅 または南北線 五橋駅。仙台市営バスを利用する場合は東北大正門前が便利(こちらもバスの方が降りたらすぐで便利)。
かの有名な八木・宇田アンテナが開発された電気通信研究所は本キャンパスに所在する。
本キャンパスからもキャンパスバスが運行されており、川内キャンパスを経由し青葉山キャンパスへと通ずる。こちらも定員数が少なく(ry。
イカトン
他大学と同様に洒落た学生もいるが、なぜか知らないが"いかにもとんぺー"略して"イカトン"と称される服装が存在する。らしい。どうやら本学の制服らしく、その服装とはチェックシャツをインして眼鏡を掛けるという一般的に想像される理系大学生の姿そのもの。しかしながら筆者が見てきた限りその"イカトン"に当てはまりそうな学生はあまりいない。本学学生の美意識向上の現れなのだろうか?
主な出身者
- 飯島澄男(物理学者。カーボンナノチューブの発見):学部は電通大
- 伊坂幸太郎(小説家)
- 岩崎俊一(工学者。垂直磁気記録方式の提唱)
- 宇田新太郎(工学者。八木・宇田アンテナの開発)
- 内舘牧子(脚本家)
- 枝野幸男(政治家)
- 円城塔(SF作家):大学院は東大駒場
- 大和田秀樹(漫画家)
- 岡部金治郎(工学者。マグネトロンの開発)
- 奥山恵美子(政治家。元仙台市市長)
- 小田和正(シンガーソングライター)
- 川島隆太(医学者、東北大学教授。脳トレ監修者)
- 北杜夫(小説家)
- 佐藤賢一(小説家)
- 瀬名秀明(SF作家)
- 田中耕一(化学者、ノーベル賞受賞)
- 津本陽(小説家)
- とつげき東北(麻雀研究家)
- 中村拓磨(鳥人間)
- 西澤潤一(工学者。IEEEエジソンメダル受賞)
- 本多光太郎(物理学者。KS鋼、新KS鋼の発明)
- 舛岡富士雄(工学者。フラッシュメモリの開発)
- 増本量(物理学者。センダストの発明)
東北大学ベンチャーパートナーズ
東北大学の100%出資子会社。平成27年2月23日設立。THVP-1号ファンド経由で東北大学で研究した成果を応用するベンチャーに出資している。
出資実績
- 株式会社東北マグネットインスティテュートの設立に50%出資。超低損失磁性材料の開発、販売
- 株式会社HGプレシジョンに第三者割当増資。金属製品の開発、販売
- 株式会社ポールウェイブに第三者割当増資。ポールSAWセンサーの開発、販売
- 仙台スマートマシーンズ株式会社に第三者割当増資。振動発電/振動センサー
- 株式会社ティムスに第三者割当増資。医薬品開発
- 株式会社Piezo Studio第三者割当増資。タイミングデバイス用の振動子の開発
- 株式会社NeUに第三者割当増資。日立ハイテクと共同出資。携帯型脳活動計測技術を軸に脳科学の産業応用事業。
関連動画
関連商品
関連項目
関連サイト
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