東広島市とは、広島県中央部に位置する都市である。人口は約18万8000人。
概要
市内に三ツ城古墳という古墳があるように、古代から安芸国東南部の中心地として栄え、江戸時代には宿場町としても栄えていた。1960年代ごろはやや寂れていたが、広島市に隣接する立地の良さからベッドタウンとして住宅地が建設されたり、シャープやNEC、マツダ関係の企業などの工場が多数作られたり、そして広島大学が広島市内から移転を決めたこともあり、1970年代頃から人口は増加に転じた。そして、1974年に賀茂郡の西条町、八本松町、高屋町、志和町の4町が合併して東広島市が成立。さらに平成の大合併で賀茂郡の黒瀬町、河内町、豊栄町、福富町、豊田郡の安芸津町を合併してかなり巨大な都市となった。
- 西条町
東広島市の中心的地域。人口約6万4000人。古くから宿場町兼酒の生産地として発展しており、市内には酒造メーカーが多数ある。中でも『賀茂鶴』は戦時中に戦艦大和などに酒を納入していた会社として知られる。また、10月上旬には毎年『酒まつり』という祭りが行われる。広島大学の門前町である下見(したみ)、新幹線東広島駅付近の三永(みなが)は、近年特に発展が著しい。 - 八本松町
市の西部にある地域。人口約2万7000人。シャープやNEC、エルピーダメモリといったコンピュータに関する工場が多い工業地域。また、八本松駅は山陽本線の中で一番標高が高く、西の瀬野駅との間にある急勾配の連続する大山峠区間は、瀬野八のあだ名で有名。 - 高屋町
市の東部にある地域。人口約3万人。西部にニュータウンが出来てから急激に人口が増大した。西高屋駅近くに近畿大学工学部、近畿大学付属東広島中学校・高等学校、広島県立広島中学校・高等学校といった学校が立地しており、学園都市としての面もある。 - 志和町
市の西部にある地域。人口約7500人。旧市内では一番人口の少ない地域で、南部の工業地帯を除けば田園風景が広がっている。 - 黒瀬町
市の南部にある地域。人口約23000人。新市内では一番人口が多い地域。合併の際には東広島市か呉市かで揉めていた。 - 河内町
市の最東部に位置する地域。人口約6500人。三原市との境を超えてすぐの所に広島空港がある。 - 福富町
市の北部にある地域。人口2700人。市内で最も人口の少ない地域。 - 豊栄町
市の最北端に位置する地域。人口約4000人。合併前は広島の中心を名乗っていた。 - 安芸津町
市の最南端に位置する地域。人口約11000人。市内9地域のうち、この地域だけ出自が賀茂郡ではなく、豊田郡である。虫に食われて海没しかけているホボロ島という島がある。
広島大学
東広島市といえば、広島大学(通称、広大)があるのだが、他県の受験生には広島大学は都会にあるというイメージを持っている人も多く、実際に受験をしたり、入学したりし、そのギャップに困惑する人も多いといわれる。とはいっても、移転が本格化した1990年代ごろから急速に門前町が発達しており、今では生活する分にはあまり困らない位に発展を遂げた。(ちなみに、工学部ぐらいしか移転してなかった1980年代の広大は田んぼの中にポツンとキャンパスがあるという表現が似合うような所だった)
ただし、1万人近い東広島キャンパスの学生の数に対してアルバイト先の絶対数は慢性的に不足気味であり、市内で仕事にありつけなかった学生はわざわざ広島市内へ通勤するハメになる。
なお、法学部と経済学部の夜間部(千田町キャンパス)、医学部、歯学部、薬学部の医療系学部(霞キャンパス)は今でも広島市中心部にキャンパスがある。
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