1台車1電動機方式が特徴の1960年登場の初代(18mのスキンステンレス車)と2008年3月28日に営業開始した大井町線急行用の2代目がある。
概要
東急で2002年に登場した5000系をベースに、大井町線の急行用として6両編成6本が登場した。
20m4扉のオールステンレス車体で車内はオールロングシートである。
前面は5000系列とは打って変わり直線を多用したスピード感あふれるデザインとなっている。
車体にはスピードの出ない大井町線でスピード感を強調するために前面を横から見た形状と同じ形のオレンジ色のストライプが各車に2か所ずつ入っている(先端に近づくにつれラインの幅が細くなっていくデザインになっている)。このストライプは前3両・後ろ3両で向きが変わっている。
6101F登場当初はこのラインだけだったものの、味気ないことに気付いたのか、6102F以降は車体の上に赤帯、下にオレンジの細帯を入れてアクセントとしている。(後に6101Fも追加)
屋根の色は一般的な灰色ではなく、赤色に塗られている。ほぼ同時期の登場である7000系も緑色で塗られていることからこの時期の東急の方針のようである。
大井町線の各駅停車しか停まらない駅は踏切に挟まれ4両分しかない九品仏駅を除いても、5両編成にしか対応していないので、6000系はこれまでもっぱら急行として使用されている。
ただし、各停の表示は可能なようで(長津田検車区内での表示試験で表示経験あり)田園都市線内での運用中にダイヤが乱れた際に各停になったことがあるとの情報もある。
2011年10月頃から、6104Fの1号車であるクハ6104でLED照明の試験が行われている。
LED照明に切り替えられた車両は順次増え、現在は同編成の6両全車がLED照明となっている。
なお、照明の種類は複数あるため、本格採用を前に比較試験を行っているものと思われる。
その後、LED照明の本格採用(既存車の改造)には1号車で試行されていた川崎重工製の光色違いのものが採用された。
そのためか6104Fは一旦2~6号車の照明が蛍光灯に戻されたものの、2015年2月から3月にかけ、全編成がLED照明に交換された。(6104Fの1号車も他車と同じものに再交換)
2017年11月から7両編成化が開始され、2018年2月に全編成が7両編成となった。
さらに2019年には、Qシート導入に対応するため6101F、6102Fの3号車がロングシート・クロスシート転換対応の車両に組み替えられている。
6101F、6102Fの旧デハ6301、デハ6302は7両化時に増備された車両であるため、たった2年でお役御免にされてしまったが、後に目黒線5080系の8両化の増備分として代用された。
運用
夜間には入庫を兼ねて最大で田園都市線の長津田まで行く運用があるほか、土休日の朝には中央林間始発の運用もある。
2012年3月17日の改正で田園都市線に直通する運用が大幅に増やされ、平日朝に長津田始発が1本組まれたほか、土休日の日中は30分に1本長津田に直通することになった。
2019年10月1日改正からは平日、土休日ともに日中は毎時3本が中央林間まで直通するようになっている。
2018年12月から座席指定サービス「Qシート」がスタート。平日夕方以降の大井町発長津田行の一部列車のロングシート・クロスシート転換対応の車両で、大井町~たまプラーザ間が座席指定制となる。
平常ダイヤで土休日の運用は121運行~126運行の6本(ただし126運行は朝の溝の口~大井町間1往復のみ・平日は121~124の4運用)あるため、検査に入った際は予備車が不足する事態(むしろ数が足りない)が発生する。
なお、予備車不足や緊急時は5両編成の各停用車両が急行運用に入ることもある。(過去に数度実績あり)
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関連項目
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