東成田駅単語

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東成田駅とは、千葉県成田市に存在する京成電鉄東成田線・芝山鉄道線の駅である。

概要

成田国際空港敷地内にある島式ホーム2面4線を有する地下駅である。

名前はまるで普通の町中にある駅のようだが、これは改名されており、元々は1978年に京成本線が当駅まで延伸された際の初代「成田空港」駅で、1991年まで成田空港敷地内に存在する唯一の鉄道駅であった。「スカイライナー」も開業時より乗り入れをしていた。しかし現在、ホームの半分は閉鎖され1面2線のみを利用している。閉鎖されたホームと線路は留置線として利用されることがあるが、当時の駅名看板がそのままである等、成田空港駅として開業した痕跡が駅構内随所に今も残されている。現在でも場所は空港域内のままなので駅や車内に警備員が巡回している場合がある。

開業当時、空港第2ターミナルはまだ存在しておらず、第1ターミナルまでは750mほど離れており、徒歩ないし有料の連絡バスでターミナルまで移動する必要があった。京成ではターミナル直下までの乗り入れを画策していたものの、当時はまだ成田新幹線の計画が生きており、そちらを優先するため認められなかったのである。

そのため空港アクセスとしてはバス乗り継ぎを要するなど不完全な形とならざるを得ず、市街地まで直通するリムジンバスに利用は押されていた。それでも1990年当時は日12,000人の乗客があり、京成電鉄有数の利用者数を誇っていた。

成田新幹線の計画失効後、その用地を利用して京成電鉄とJR東日本が成田空港ターミナル直下まで乗り入れることが決まり、1991年に現在の成田空港駅が開業、当駅は空港アクセスとしての役割を終えて東成田駅に改称された。

1992年の空港第2ターミナルと空港第2ビル駅開業後、第2ビル駅まで繋る500mの連絡通路が完成し、2002年には当駅より芝山千代田駅に至る芝山鉄道線が開業、現在に至っている。

日中の列車本数は40分間隔、朝夕の一部列車を除き殆どが京成成田～芝山千代田間の区間列車のみ。(現在の新しい)空港線より大幅に利便性が低いため案内誘導も殆ど無く、現在の乗客数は日1,000人を下回っている。しかし腐っても初代空港駅なので、ターミナル直下ではないものの空港敷地中央の地上に出る事はできる。空港職員が通勤に使うには便利で、朝夕は多少だが一定の需要がある。通勤定期では空港第2ビルと同額で両方利用できる特例もある。その他、空港線が不通になった際の代替ルートとして活用される事が稀にある。