東方スカイアリーナとは、同人サークル「領域ZERO」が製作した、東方二次創作ゲームで、3D対戦アクションゲームである。
概要
領域ZEROの東方二次創作ゲーム第2弾で、正式タイトルは『東方スカイアリーナ・幻想郷空戦姫』。
今作もCVを採用しており、東方スカイファイトで登場した霊夢、魔理沙、チルノ、咲夜の4人のCVは同じ人が演じている。追加されたキャラは新しくCVを募集して構成された。
ゲームの内容は、ガンダムVSガンダムのようなもので、システムもステップやブーストダッシュ(ガンダムVSのそれとは仕様がかなり異なるが)、霊力スパーク(所謂バースト)など、類似しているものがある。
BGMのテンションに合わせてキャラクターの強さが変わるというシステムを採用しており、これにより攻撃力上昇や機動力上昇、超必殺技の使用などが出来る。自分でBGMを用意して、それに合わせたテンションファイルを作成してゲームで使用可能(通称:カスタムテンションファイル)。CTFでテンション設定を調整するという戦法もあり、短い曲を何度もループさせてチャンスを多く得るか、長い曲で長い時間のチャンス得るか、すべてはプレイヤー次第である。
リリースから間もなくして、
・パーフェクトフリーズによる凍結を利用したバースト回避不可能な即死コンボがあるチルノ
・相手の体力を7割近く奪い去る超火力コンボを持つ魔理沙
・他キャラでは仰け反らないチャージショットに仰け反り効果があるせいで相手の動きを中断させつつ接近して攻撃できる妖夢
・超火力によって一瞬で試合が終わってしまうお空
などの存在が明らかとなり、バランスの悪さが目立った。しかし現在はバランスが改善されており世紀末バランスは過去のものとなっている。
そしてこのゲーム、見える!
見ようと思わなくても自然と見えてしまうくらい見える。
色はキャラによって違うため、気になる人は関連動画に貼っている動画を見てみては如何だろうか?
2012年に開催された博麗神社例大祭にて、続編KURENAIが頒布。
8人のキャラを追加し、バランス調整+新システムによってさらなる駆け引きが可能となった。
なお、KURENAIとHAYATEを統合しなければ全キャラを使用することが出来ないので注意。
統合したバージョンはMATSURIと呼ばれるため、現在のほとんどのユーザーがMATSURI版をプレイしていると思われる。
時は経ち2014年、HAYATEとKURENAIを統合したMATSURIがパッケージ販売された。
さらに、同年9月にSONYが開催したSCEJA Press Conferenceにおいて、不思議の幻想郷3、東方蒼神縁起と共に本作が「ZUN x PlayStation」プロジェクトの第一弾としてPS4に移植されることが決定した。
発売日は未定。
登場人物
キャラクター名 | CV | タイプ名 |
博麗霊夢 | ペコラ | 追尾タイプ/連射タイプ |
霧雨魔理沙 | 相沢ぴか | 星屑タイプ/光魔タイプ |
チルノ | 桜音恋 | 氷矢タイプ/氷塊タイプ |
十六夜咲夜 | 笑兵衛 | 広範囲タイプ/特殊タイプ |
魂魄妖夢 | 泉まこ | 閃斬タイプ/六道剣タイプ |
アリス・マーガトロイド | 本多未季 | 絡操タイプ/遠隔操作タイプ |
洩矢諏訪子 | 酉乃結衣 | 変化タイプ/彩色タイプ |
霊烏路空 | 雪丸 | 核熱タイプ/熔解タイプ |
射命丸文 | さくらひづき | 扇風タイプ/疾風タイプ |
東風谷早苗 | 琥遥ひより | 秘術タイプ/信仰タイプ |
フランドール・スカーレット | 長月あいり | 禁忌タイプ/禁弾タイプ |
鈴仙・優曇華院・イナバ | 香坂茜 | 狂視タイプ/幻波タイプ |
藤原妹紅 | 相沢ぴか | 火鳥タイプ/蓬莱タイプ |
伊吹萃香 | 鶏子 | 萃鬼タイプ/妖鬼タイプ |
古明地こいし | 沢村りお | 深層心理タイプ/本能タイプ |
比那名居天子 | 貴坂理緒 | 緋想タイプ/要石タイプ |
多々良小傘 | らいむ | 雨傘タイプ/虹傘タイプ |
封獣ぬえ | 彩月ねね | 妖獣タイプ/正体不明タイプ |
ゲーム内容
試合形式は「一度戦闘不能になったら復帰不可能」なバトルロイヤル形式と「体力が0になったら減るライフマーク(ガンダムVSシリーズで言う戦力ゲージのようなもの)が全て無くなったら敗北」のポイントバトル形式がある。
プレイヤー人数は最大4人で、全員敵同士か、2VS2や1VS3などのチーム対戦が可能。
ネットワーク対戦では、主にチームでの対戦が盛ん。
システム説明
攻撃関係
ノーマルショット
基本ショット。
ヒットしても相手は怯まないので、主に牽制や相手を殺しきる場合に使用。
チャージスペルカード
スペルカードよりもさらに威力のある射撃。
全キャラクターがよろけ属性を持っている優秀技
このゲームのメイン射撃と言っても過言ではなく、Cスペカから様々な追撃が入る。
特殊スペルカード
回避やガード技など、キャラによって様々な効果がある補助系スペカ
主な例を挙げると、チルノのショット反射、妖夢の打撃当身、諏訪子のショット吸収回復、早苗の体力回復など。
近接攻撃
接近して行う近接攻撃。いわゆる格闘。
NORMAL.T以上では、最終段から目押しミラージュスライド格闘で追撃が可能。
キャラによっては、ハイテンションスペルカードで簡単に追撃が可能。
LOW.T時は最終段の仰け反り時間が短いため、自分が逆に不利になる場合が多い。
KURENAIからはキャンセルバーストが可能になったため、LOW.Tでも最終段をバーストすれば安全に攻撃できる。
スライド近接攻撃
スライド(後述説明)中に近接攻撃をする。いわゆるステップ格闘。
当たった相手は吹き飛ぶので、そこからHTスペカやCTスペカが入る。
ハイテンションスペルカード(通称:HTスペカ)
ハイテンション以上の時に使用可能な高威力攻撃。
大体のキャラが、前方にレーザーを照射するタイプの攻撃。
発動中は隙が大きいため、何も考えずに出すと横から攻撃を受けるので、闇雲な発動は厳禁。
クライマックススペルカード(通称:CTスペカ)
クライマックステンション時に使用可能な最終奥義。
始動技の射撃が相手に命中すると、ロックしてCTスペカ演出に入る(この間は他のプレイヤーからの攻撃を受けない)
演出後、食らった側はダウンする。
ちなみに、CTスペカを食らってダウンしたほんの僅かの間だけ攻撃が当たるという仕様のため、チームバトルで相方がCTだった場合はその瞬間を狙ってCTスペカを当てることも理論上可能。
操作
スライド
入力方向に素早く移動する、ガンダムVSで言うステップ。
霊力を2つ消費。
スライド中にもう一度スライドを行うとダブルスライドとなる。
スライド中に近接攻撃を行うと、スライド近接攻撃となり、相手を吹き飛ばすことが可能。
ブーストダッシュ
超高速飛行。常に浮いている状態なので、着地硬直は無い。
発動時に霊力が3つないと使用出来ない。
ブーストダッシュからの近接攻撃は通常攻撃になるので、ミラージュスライドとは違い、急接近→打撃コンボという流れが作れる。
ガード
前方180度からの攻撃を防ぐ。ボタン長押しで持続する。
ほぼ全ての攻撃を防ぐことができ、CTスペカの始動技すらもガード可能という高性能っぷり。
また、近接攻撃をタイミングよくガードするとジャストガード(通称:直ガ)となり、相手をのけぞらせることが出来るため、そこから追撃が可能。
しかし、オンライン対戦ではラグの関係上直ガを狙うのが非常に難しいうえ、直ガ自体の判定フレームも短いので、狙うのは至難。
ミラージュスライド
自動でスライドを行いながら相手に接近する。
霊力を6つ消費
AとBの2種類のタイプがあり、Aは相手の前方、Bは相手の背後に接近する。
動作中に近接攻撃を行うことで、ミラージュスライドアタック(霊力消費)となり、接近しつつ攻撃することが可能。
シュートアウトバトル
近接攻撃やミラージュスライドの激突によって発生する。
ボタンの連打回数が先に30に到達したほうが勝利し、敗北したほうは大ダメージを受ける。
霊力スパーク
よろけ中に発動できる緊急回避行動。いわゆるバースト。
HTスペカを食らっている最中も脱出できるが、CTスペカは脱出不可能。
KURENAIからは、体力と霊力の他にスパークゲージ(後述)を消費するようになった。
攻撃スパークNew!
KURENAIから追加されたシステム。
ニュートラル時、移動時、スライド中など任意のタイミングで出せるスパーク。
一瞬無敵になり、至近距離の敵を怯ませることが可能。
所謂キャンセルバースト。
Ver1.53より、スパークゲージの消費量が50%になり、消費体力800→400、消費霊力6→4になった。
リバーサルスパークNew!
KURENAIから攻撃スパークとの差別化のために、霊力スパークから名称が変更された。
効果はHAYATEまでの霊力スパークと同じだが、スパークゲージがないと使えない。
所謂バースト。
Ver1.53から消費体力が800→400になった。
画面表示
体力ゲージ
自キャラの側に表示されている緑色のゲージ。
値は全員一律で800(8000)。
基本的に回復は不可能だが、諏訪子と早苗の特殊スペルカードでのみ回復可能。
新バージョンKURENAIからは800→8000になったが、ダメージ値も10倍になったので体力は変わらない。
霊力ゲージ
様々な行動で消費するゲージで、最大10個まで。
キャラクターによる消費量や回復速度の違いは無い。高テンションであるほど回復速度が上がる。
スパークゲージNew!
KURENAIから追加されたシステム。
霊力スパークを使用する際に、一定の体力・霊力に加えてこのゲージがなければ発動不可能。
攻撃する・攻撃を受ける・ガードする・ガードさせる、などの行動で溜まっていく。
EXVSと違い、100%まで溜まらないと使えない。Ver1.53から攻撃スパークのみ50%消費で発動可能になった。
さらに、50%まで溜まると点灯し、100%まで溜まると点滅するようになり、ゲージ量が把握しやすくなった。
テンション
霊力ゲージの右に表示されている文字。
LOW.Tは攻撃力低下、ブースト不可能、ミラージュスライド不可能
NORMAL.Tは通常の状態。
HIGH.Tは近接攻撃回数増加や攻撃力上昇に加えてハイテンションスペルカードが使用可能。
CLIMAX.Tは近接攻撃回数がHTよりも増加し攻撃力もさらに増加、そして最終奥義のクライマックススペルカードが使用可能。
弾数
各種ショットやスペルカードの使用可能回数。ガンダムVSで言う残弾数。
数値は連続で使用出来る回数で、0になるとリロード。
なお手動リロード(数値が0以外の時にリロード)は出来ない。
数値の後ろにあるゲージはチャージする際に使用し、ゲージが灰色だとショットもチャージショットも不可能。
HTスペカとCTスペカは数値が表示されていない=1発のみなので、一度使うとリロードが必須のため連発不可能。
ノーマルショットなどはすぐにリロードされるが、スペルカードなどは2秒程のリロード時間がかかる。
特に魔理沙の特殊スペルカードの『オーレリーズソーラーシステム』と早苗の特殊スペルカードの『五穀豊穣ライスシャワー』は推定3600F(60カウント)という超長時間のリロードを要するので注意。
敵状況
画面左下にある相手の体力やテンションを表示しているもの。
自キャラをロックオンしている敵には赤いマークが付く。
KURENAIで追加・変更されたシステムNew!
・新モード「スカイアドベンチャー」追加(HAYATEと統合が必須)
・霊玉システムの追加(後述)
・体力値が800→8000(ただしダメージ値も10倍になったので、気にするほどのものではない)
・霊力スパークの仕様変更
霊玉
新システム。
撃、速、守の三系統に特殊な効果を付与するシステム。
撃は攻撃に関するもの、速は素早さに関するもの、守は防御に関するもの、と分けられており、それぞれに1つだけ霊玉をセットすることができる。
効果の一例は、
攻:基本攻撃力120%、初期体力80%
速:基本移動速度150%、被ダメージ値150%
守:トリプルスライド可、ガードリロード時間200%
など。
……なんとなく分かるかもしれないが、霊玉は能力の上方効果を付与させると同時に何かしらのデメリットが付いていることを忘れてはならない。
そこをどう補って相手と戦うか、という技量を求められるシステムでもあるので、組み合わせ方などは要検証。
スペックについて
関連動画の公式ムービーを最後まで見ればわかるが、このゲームは要求PCスペックが異様に高い。 どのくらいかと言うと、グラボは推奨以上の物を使用していてもCPUがCore 2 Duoの下位~中位バージョンでは処理落ちが発生する模様。 これからTSAをプレイしようと思っている人は、自分のPCで快適に動作するかを確認するために公式サイトから体験版をDLしてテストしてみることを推奨する。
CPUはCore 2 Duoの8000台、グラボはGeForceのGT 220程あれば快適に動作するらしい。ノートPCでの動作は動かなかった場合の対応が困難なので、プレイしようと思っている人は自己責任で。
余談だが、黄昏フロンティアのダイナマリサが快適に動作した人なら問題ないらしい。
その他
公式ページの操作説明では、Xbox 360コントローラでのボタン配置で説明されているので、所持している人はXbox 360コントローラの使用推奨。
所持していない人はボタンの位置をPS2コントローラに当てはめてもOK。
このゲームはボタンを非常に多く使用する(Xbox 360 or PS2のほぼ全てのボタン+同時押し多数)ため、ボタン数の少ないゲームパッドではプレイが困難の可能性があるので要注意。
余談だが、アケコンでのプレイは非推奨。
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関連項目
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