概要
東方ヴォーカルとは、歌入りの東方アレンジの動画に付けられるタグである。
「東方アレンジ」のタグと併記されていることが多い。「東方アレンジヴォーカル」「東方ヴォーカルアレンジ」とも。
曲の記事・詳細についてはヴォーカル曲含めアレンジ曲一覧にてまとめて載せている。
⇒ 「東方アレンジの一覧」
原作である東方Projectの楽曲には、歌入りの物はおろか歌詞がある物すら存在しない。
その為、全ての東方ヴォーカル曲の歌詞は二次創作者のオリジナルである。
物凄い勢いでネタに走っている曲と、大真面目な曲が混在している。
初音ミク等のボーカロイドが歌っている動画にもこのタグが付いている事がある。
例外として、東方とある程度リンクしているZUNによる音楽CD「夢違科学世紀」収録の曲「童祭」には歌詞が存在し、それをヴォーカルアレンジ曲に組み込んだものも存在する。
大まかな歴史
2004年12月に頒布されたCOOL&CREATEの「東方ストライク」の中に収録された「レザマリでもつらくないっ!」「drizzly rain」が、ヴォーカルアレンジの存在のきっかけになったと言われる。SYNC.ART'S「絢爛華麗」をはじめ、石鹸屋など、この頃の東方アレンジCDの中に入っているヴォーカル曲は1、2曲くらいという珍しい時代であった。またDTM制作におけるシンセの性能にも限度があり、ハードコアやテクノ系のインストアレンジが目立っていた頃であった。
2006年にSYNC.ART'Sから頒布された東方アレンジアルバム「REQUIEM ~幻想に散る少女たち~」は、収録曲が全てヴォーカル曲で、界隈に大きな影響を与えた。同年夏にIOSYSから頒布された「東方乙女囃子」には、後にニコニコで流行した「魔理沙は大変なものを盗んでいきました」などが収録されており、ヴォーカルアレンジがさらに拡大するきっかけが生まれる。
DTMや音楽制作用の機材の進歩に伴って、2007~2008年にかけて様々な東方原曲によるヴォーカルアレンジが急増していき、ポップ・ユーロビート・ロック・メタル・ジャズと各音楽分野に長けた音楽サークルが次々と登場していった。ニコニコ動画内でIOSYS・COOL&CREATEの影響からか「東方ヴォーカル曲はネタや電波が多い」イメージが付いていた人もいたが、「スキマツアー」などで様々な音楽サークルのヴォーカルアレンジ曲を知ったという人も。
月日が経つにつれ、原曲のメロディラインに歌詞を乗せたものだけでなく、J-POP系になじませるために原曲のメロディを崩したり、原曲のフレーズをバックにオリジナルのメロディラインを歌詞に乗せているヴォーカル曲(EastNewSoundやAmateras Records、FELTなど)も登場していき、現在では高いクオリティのヴォーカルアレンジも次々に登場しており、多ジャンルで多様化している。しかし、少女が多数登場する東方Projectということもあってか、ヴォーカル曲では圧倒的に女性が多い。
関連コミュニティ
関連項目
- 東方Project
- 東方アレンジ
- 東方アレンジの一覧
- 東方Projectのタグの一覧
- 同人音楽
- 東方インスト
- 東方ミク
- ニコニコで有名な同人歌手の一覧
- 東方Projectの二次創作者の一覧
- 同人音楽サークルの一覧
- 東方ヴォーカルミリオンリンク
- 9
- 0pt