東方仗助(ひがしかた じょうすけ)とは、漫画『ジョジョの奇妙な冒険』第4部『ダイヤモンドは砕けない』の主人公である。
CV:羽多野渉(TVCM・ASB版・EoH版) / 小野友樹(テレビアニメ版) / 大地葉(テレビアニメ版・少年時代)
「この概要がサザエさんみてェーだとォ?」
ジョセフ・ジョースターの息子(隠し子)で、血縁上は空条承太郎の「年下の叔父」に当たる。虹村億泰とは親友でありよくつるんでいる。名前の「仗助」が「じょうじょ」と読めることから、冒頭で上級生に「これからてめーをジョジョって呼んでやるぜ」と言われたが、作中で仗助がジョジョと呼ばれたのはこの1度のみで、以降は普通に「仗助」「仗助くん」などと呼ばれている。
髪型はリーゼントでこれに誇りを持っており、始終学ランを着ている。
リーゼントと学ランに絶対のこだわりを持つ理由は、仗助が4歳の頃に高熱で倒れてしまい母親に病院へ運ばれる最中、積雪につき車のタイヤが雪でスリップしてしまい立ち往生していたところを、そこへ通りかかった学ラン・リーゼントの(当時)少年に助けられたことで難を逃れたというエピソードにちなんでいる。
それゆえ、仗助は彼を「生きる目標」とし強く憧れているため、自らも髪型をリーゼントヘアーにし学ランを着ているのである。これをけなされると、「その人をけなされた」と思い、後述のように激昂してしまう。
なお、ここで述べた「少年」が何者なのかについてはファンの間でも物議を醸したが、第4部が完結しても彼に関する情報は明らかとならずに終わった。リーゼントの髪型や容姿が本編中の仗助とよく似ている(ように見える)ため、一説では「何者かのスタンド能力で過去へタイムスリップした仗助自身ではないか」という考察もあったが、作者からは「あれはただの仗助の思い出ですよ」と否定されている。
その風貌とは裏腹に、至って温厚な性格をしており時折三枚目な一面も見せるが、前述の髪形(リーゼント)を悪く言われるとプッツーンとキレてしまい、一般人だろうと目上の人間だろうと見境なくスタンド(近距離型破壊力A)の「クレイジー・ダイヤモンド」で殴ることがある(第1話で髪型をけなした先輩に腕だけを出して殴った)。このように些細な一言でブチ切れる点では父・ジョセフの完全な遺伝である(当の親父は『バカモノ』呼ばわりされるとキレていた)。スタンドはスタンド使いにしか見えないので事件にはならず、鼻を怪我した先輩もクレイジー・ダイヤモンドの復元能力で治したが、本人がプッツンしていたので前と違う形の鼻に治されてしまった。その喧嘩の際に放った台詞「このヘアースタイルがサザエさんみてェーだとォ?」は有名である(しばしば「俺の髪型が~~」などの言い回しで読者に使われることがあるが、これは誤り)。見境なくというのは、岸辺露伴が「ヘブンズ・ドアー」を発動させるために原稿を見せたにも関わらず効かなかったほど。
ジョースターの血統らしく正義感は強く、序盤で警察官であった祖父が殺害された際に後を継いで町を守ることを誓う。また、虹村兄弟に襲撃され仕方なく戦った際には兄弟の事情を知ると協力を申し出るなど、度量の大きさも窺える。一方で支倉未起隆の能力を知った際にはイカサマサイコロ賭博を露伴に持ちかけて金を巻き上げたり、重ちーと宝くじの取り合いをするなど金に対してセコい面も持っている。結論的に父ジョセフと似ており、普段はおちゃらけ、でもいざ『やるときはやる』という性格は父親の遺伝であることは誰が見ても間違いはなく誰も異論を唱えないことは確定的に明らかである。エピローグではジョセフのサイフをスリ取っている。
第4部は長らくアニメ化やゲーム化がされていなかったため、原作では主人公としての存在感を放ち続けているにもかかわらず一般的な知名度において承太郎の影に隠れてしまいがちだった、不遇のジョジョ。 東方と検索するとジョジョ動画が引っかかるが、たいていは第4部関連の動画だろう。
また、アニメ化の際、遊戯王シリーズやめだかボックスなどの主要キャラを演じていた人物が声優を務めたため、それらとの関連動画も見られるようになった。
変換しづらい名前として知られる。一見奇抜でもない「仗」の字がなかなか変換候補に出てこない。
『兵仗(へいじょう)』と入力するとよいだろうか。
スタンド
【破壊力:A / スピード:A / 射程距離:D / 持続力:B / 精密動作性:B / 成長性:C】
スタンドは「クレイジー・ダイヤモンド」。
仗助のキレやすさから承太郎が命名した人型スタンドである。
頭の形をはじめ、身体の所々にハートのマークがあしらわれているのが特徴。
スピードや精密動作性においてこそスタープラチナに敵わないものの、スタープラチナ同様、至近距離で発射された銃弾をつまんで防ぐ事ができ、パワーに関しては(仗助がキレた時に)スタープラチナのガードを弾き飛ばせたほど優秀である。パンチの速度は仗助に曰く「約時速300km」で、仗助がキレるとその速度やパワーはさらに上がる。決め技は「ドラララ・・・」の掛け声とともに拳の連打を繰り出すラッシュ。
殴って攻撃をする他に、上述の通り手で触れたあらゆる物を直す・治す能力を持つ。致命傷を負った人物や修復不能なところまで破損した物体も元通りに修復することができ、それは承太郎から「この世のどんなことよりもやさしい」と評され、吉良吉影からは「何をするのか先が読めないスタンド」とも評されている。
ただし、「自分の傷は修復できない」「病気は治せない」「死亡した人物は蘇生できない」「修復対象の元から足りない部品などは修復できない」など制限もある。しかし、生物の場合は絶命さえしていなければ、たとえ致命傷を受けていても傷跡や痛み(痕跡)を残すこともなく完璧に修復できる。
前述通り「足りない部品は治(直)せない」ため、修復対象を消滅させるようなスタンド能力が天敵ともいえる。億泰の「ザ・ハンド」で削り取ったものはどこかに消滅してしまうため仗助も直せないと言っている。第3部で登場したヴァニラ・アイスのスタンド「クリーム」もこれに該当し、アヴドゥルが亜空間に飲み込まれ腕だけになった場面に於いて『ここでもしクレイジー・ダイヤモンドの能力があったなら・・・』と議論されることがあるが、この状況下では復活出来ない可能性が高い(レッド・ホット・チリ・ペッパーに片腕を残して電気にされた億泰はその時点ではまだ生きているが、クリームの暗黒空間に飲み込まれたものは粉微塵になって消滅してしまう)。
使い方によっては人と無生物を融合させたり、路面塗装や料理を原材料の形まで戻したりすることもできるが、それには仗助自身がスタンド能力で修復した後の状態をしっかりとイメージする必要がある。「仗助がキレているときは、壊されたものが元通りになる保障はどこにもない」大まかな理由も、これに由来している。
余談だが、自分以外を修復できると言う能力は、相手を死ぬ直前まで痛めつけた後、回復させる事で
(自分の体力や精神力が続く限り)何度でもいたぶる事ができる非常に恐ろしい使い方もできるが、本体が善人の為決してそのような使い方はされる事はまず無いだろう。「ケガ人を殴るなんて卑怯だ」と言い張った厄介者に対し、一旦ケガを治療してから殴って懲らしめる程度はしたが。
単語記事「クレイジー・ダイヤモンド」も参照。
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