東方GTA(とうほうジーティーエー)とは、PCゲーム「Grand Theft Auto シリーズ」にて東方ProjectキャラクターのスキンMODを使用して作られた動画作品の総称である。
概要
有志によって作られた東方Project関係のスキンMOD(ゲーム中のキャラクターを変えるMOD)を使用している動画群であり、GTAのシリーズの一つ「GTA San Andreas」の動画が大半である(対応しているスキンMODが圧倒的に多いため)。また、2011年よりGTA4におけるスキンMODの導入技術が確立したため、スキンと字幕を変えた「東方GTA4」と呼ばれる作品群も登場しだしている。
本来のGTA通りカオスな要素を取り入れたお笑い作品(所謂カオスモード)から、東方キャラを上手く配役してストーリーを進行していくシリーズ作品、オリジナルのストーリーを改変して、全く別の物語にしてしまう作品、果てはGTASAを動画作成のプラットフォームとして、オリジナルの東方二次創作作品を作り出すものまで幅広く存在している。
技術やアイディアに斬新なものも多く、今後の展開がますます期待されるジャンルである。
単独記事のあるシリーズ作品一覧 (五十音順)
イタリック(斜体)の作品は、完結済みまたは単発動画作者の記事へのリダイレクトである。
関連用語講座
東方GTAというジャンルはGTASAという一つのゲームを元にしているため、製作者や見慣れた視聴者にはお約束となったネタや用語が多数存在する。ここでは、これから東方GTA動画を見始めるという人のために、そういった事柄についてかいつまんで解説していきたい。
ゲームの仕様に起因するネタ
- 野太い英語で喋る東方キャラ
- 東方GTA動画を見始めて最初に違和感を覚えるのが、おそらくこれであろう。本編ストーリーに即した作品では必ず遭遇する現象であるが、安心して欲しい。見ているうちに直ぐに慣れる。
- スタントマンCJ
- ファーストミッションにおいて、タクシーから放り出された主役キャラが一瞬黒人男性になる現象。フリーズバグ回避の為の措置であるが、あたかもCJ(GTASAの主人公)が東方キャラに代わりスタントをしているように見えるため、このように呼ばれるようになった。現在は対策がなされているため、初期の動画にのみ見られる。
- のびーるアーム
- こちらも初期の作品に見られる現象で、自転車やバイクに乗ったキャラの腕がハンドルまで伸びてしまう。対策がなされた今日においては、逆にハンドルに手が届いていないことがよくネタにされている。にとりのスペルとは多分関係ない。
- パンモ◯
- 幾つかのカットシーンにおいて、ギャングのキャラクターがソファにだらしない格好で座っている場合がある。このシーンにスカートを履いた東方キャラMODを導入した場合、見られる現象である。中にははいてな・・・おっと誰か来たようだ。
- SAではよくあること
- たとえその作品がどれほどほのぼのとしていて、どれほど交通ルールが守られていて、どれほど登場人物が道徳的でも、SAの街には常に銃声が鳴り響いている。このことから銃撃戦とは、SAにおいては唯の日常茶飯事であり、誰も気にすることのない些事なのだと言える。
GTASAキャラに関するネタ
- とんかつ
- 文脈に関係なくこの単語が出てきた場合、それは間違いなくGTASAのキーキャラクター「ビッグスモーク」を指している。この愛称自体は彼の特徴的な外見から付けられたものだが、とあるMOD製作者によって作品の枠を超えたネタキャラとして、東方GTA界に定着してしまっている。
- ぽこちん
- こちらは同じくGTASAのキーキャラクター「ライダー」の愛称である。元ネタは有志が制作したPC版GTASAひらがな字幕において、テンペニー巡査が放ったセリフから。
- ツンキチ
- こちらも同じくGTASAのキャラクター「カタリーナ」の愛称である。ツンツンしてるキチガイの略で、作中における彼女の言動を正確に表している。
- 神主
- 東方Projectにおいては創造者であるZUN氏を指す言葉であるが、東方GTAにおいては登場キャラクター「WuZiMu」を指すことが多い。理由は容姿が似ていることと、作中最も愛嬌のあるキャラクターとして親しまれている事に起因すると思われる。
- テンプラスキナンデス
- GTASA本編の登場キャラクターである警官三人組、「フランク・テンペニー」「エディ・プラスキー」「ジミー・ヘルナンデス」を指す単語。誰がうまいこと言えと・・・。
- きれいなテンペニー
- 前述の「フランク・テンペニー」は本編におけるラスボスに当たる人物であり、非常に下衆な人物として設定されている。しかし東方GTAでは、そのあまりにも酷い設定の反動からか、主人公の味方や優秀な警官としての役を与えられる事が多い。
- Aさん
- 主に暴動チート使用中に見られるネタ。「GTASAカオスモードでプレイ」からのネタで、RPG-7で武装した市民の事を指す。
作品等に起因するネタ
- 軍用ヘリHINA-891"YAKUGAMI"
- 雛コプターとも。「レミリア様がゆく」に登場した自家用ヘリコプター、及びみるちお氏制作のMODの事。詳しくは当該記事参照。
- アメリカの巫女
- 「文のSA取材紀行」にて生まれた二次創作キャラクター及び、Basillico氏制作のMODの事。詳しくは当該記事参照。
- おまえは何を言っているんだ
- 「十六夜咲夜の御使い」にてお約束となっているセリフだが、その汎用性の高さから様々な作品のコメントとして見ることが出来る。
- スタイリッシュ弾幕アクション
- 「紅魔の小悪魔さん」など、アクションスクリプトを用いた、GTAとは思えないようなガンアクションが用いられた動画のこと。ガン=カタタグが付けられることも。
- いつもの霊夢
- 東方GTAでは全体的に、霊夢が所謂汚れ役として設定される傾向がある。これは霊夢の「金に貪欲」という二次設定と、裏社会を描いたGTAという作品が結びついた結果であると思われる。無論中には霊夢を主役やいい役とした作品もあるが、任侠キャラになっていることが多いような気がする。
- 顔芸に定評のある小町
- 顔芸といえばMMDでは世界一位さんであるが、東方GTAにおいてはshiki氏制作の小野塚小町MODの事を指す。このMODは比較的初期のMODとしては規格外の、豊富な表情差分を備えていたため、古くから顔芸キャラとして定着していた。その表現力は、表情差分の作成が盛んになった昨今においても全く衰えないほどの絶妙さである。
- 白狼天狗
- 特に初期の作品において、警察官モブに差し替えられることが多かったshiki氏制作の白狼天狗MODの事。警察官はGTASA本編で何かと酷い扱いを受けるため、このMODも酷い目に遭うことが多い。素体が同じためよく犬走椛と間違えられるが、盾に「御用」と書いてある方がモブの白狼天狗である。
有名な空耳ネタ
- 千葉応援ソング(ちばちーば),テ☆ネ☆シー,生ゴミキャベツ,\ゆかーりん/
- すべてGTASA中のラジオから流れる、特定の楽曲が流れた時に書き込まれるコメントである。楽曲の歌詞の空耳から取られており、いずれも中毒性の高いものになっている。テ☆ネ☆シーは別に空耳ではないが。
- 芋天ぷら
- 序盤のミッションdrive-thruにてライダーが放ったセリフ。
- 「All you managed to do was eat my damn food up!」(お前がしたのは俺の飯を食うことだけじゃねえか!)の「eat my damn food up!」の部分がそう聞こえる事から。
- 脳みそアワー
- ミッションLos sepulcros中にスウィートが放ったセリフ。we need some ally (なかまがひつようだ)と言っているらしい。
- 下痢!
- ミッションReuniting the families中のスモークのセリフ。Get it!(乗れ)と言っている。
東方GTAを発生源とする単語記事
視聴における注意事項
- 特定の配役に対する風当たり
- 特にGTASA本編ストーリに即した作品においては、前述の霊夢のような、特定のキャラクター(特にテンプラスキナンデスやツンキチ)に配役された東方キャラクターを叩くコメントが多く見られる。こういったコメントは相手にせず、あくまで二次創作であることを念頭に置いて視聴していただきたい。
- キャラクターの設定について
- 上記のような特定の配役がなされていない、オリジナル色の強い作品においても、GTAという特殊な環境上、一般的な東方キャラクターのものとはかけ離れた設定がなされる場合が多い。東方GTAも東方二次創作の一つであるので、その作品固有の設定が存在する事を理解した上で視聴していただきたい。人の数だけ幻想郷。
- 舞台設定について
- 東方GTAでは、GTASAのマップ上で様々なストーリーが展開するが、その舞台設定についても作品ごとに大きく異なっている。これらの点も、他の作品と混同しないように注意する必要がある。以下に主なパターンを示す。
- エターナる
- 東方GTAは、作品による差はあれど、基本的に作成に非常に手間がかかるジャンルである。そういった背景から、製作途中で行き詰まったり、身の上の都合上制作をあきらめざるを得ない作者も多く存在する。そういった作者に対して視聴者は、「更新マダー?」などと急かすのではなく、更新が来るまで暖かく見守ることが大切である。
関連動画
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関連静画
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関連項目
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