東海村は茨城県にある那珂郡に属する村である。日本で初めて原子力の火がともり、現在多くの原子力関連施設が立ち並んでいる。
人口 | 37,888人(平成24年2月時点) |
---|---|
面積 | 37.48k㎡ |
人口密度 | 1010.89人/k㎡ |
世帯数 | 14,470戸(平成24年2月時点) |
村役場 | 茨城県那珂郡東海村東海3丁目7番1号 |
村長 | 村上達也 |
---|---|
村の木 | 黒松 |
村の花 | スカシユリ |
村の鳥 | メジロ |
姉妹都市 | 米国 アイダホフォールズ市 |
概要
茨城県の県庁所在地水戸市の北東部にあり、太平洋・鹿島灘に面する村である。村の北部には久慈川が流れている。
1955年(昭和30年)3月に町村合併促進法により村松村と石神村が合併して誕生した村である。合併してから1年後、日本原子力研究所の設置が決まり、それ以降村は原子力とともに歩むようになった。そして1959年(昭和34年)に原子燃料公社東海精錬所が開所、1966年(昭和41年)に日本原子力発電東海発電所が営業運転を開始(平成10年に運転停止)、1978年(昭和53年)に東海第二発電所が運転を開始し、次第に村には原子力関連施設が密集していった。(これは福井県敦賀市・青森県上北郡六ヶ所村と同様である)
しかし、原子力というだけあって事故とは無縁ではなかった。1999年(平成11年)、JCO東海事業所で国内初の臨界事故が発生した。(これはJCOが手を抜いて作った「裏マニュアル」すら守らないというとんでもないことによって発生した事故であった。これにより鉄道の見合わせ・周辺住民の避難・屋内避難措置、陸上自衛隊の派遣などの措置が取られた。)
2009年(平成21年)、J-PARC(大強度陽子加速度施設)の第一期分が完成し素粒子物理・原子核物理・物質科学・生命科学に関する実験などが行われている。ちなみにさりげなく火力発電所もあったりする(東京電力常陸那珂火力発電所)
こういった原子力施設の密集などが起因してか、人口がかなり多い(沖縄県読谷村に次いで全国2番目の規模)。人口密度も1000人を超えている。数少ない地方交付税交付金の不交付団体でもある。
主な名産物として干し芋があり、国内生産高第一位になっている。ちなみに東海村ではサツマイモ(かんしょ)が良く取れる。だから干し芋だけでなく芋焼酎も作られている。このほか人参・大根・キュウリ・トウモロコシなども良く取れる。
東日本大震災時のこと
2011年(平成23年)3月11日に起きた東北地方太平洋沖地震で震度6弱の揺れを記録した。この激しい揺れにより常陸那珂火力発電所の煙突で作業を行っていた9名のうち4名が転落死した。後、揺れの後に来た津波により港にあった自動車が炎上するなどの被害が出た。
東海第二発電所(日本原子力発電)では原子炉が自動停止したが、発電タービンが損傷、工事中の防潮堤の穴から進入した津波で冷却用ポンプが水没するなどの被害が出た。しかし、非常用ディーゼル電源は無事であったため、冷却を続けて冷温停止状態に持ち込むことができた。
この防潮堤、震災2日前にほぼ完成したものである。2007年10月に茨城県が出した「津波浸水想定」を元に改修工事がなされ、従来3.3m+新規2.8m→現在6.1m(想定津波5.7m)となった。今回、襲来した津波は想定ギリギリの5.4mであった。しっかり対策をしていたからこそ、キチンと冷温停止に持ち込めたのである。
交通
道路
鉄道
関連動画
関連商品
関連コミュニティ
リンク
関連項目
- 5
- 0pt