本記事では東海道本線のうち熱海駅以東の列車線を走行する運転系統について説明しています。
概要
東海道線(東京~熱海) | |
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概要 | |
起終点 | 起点:東京駅 |
終点:熱海駅 | |
路線記号 | |
駅数 | 21駅 |
基本情報 | |
開業日 | 1872年10月14日 |
所有者 | 東日本旅客鉄道 |
使用車両 | 使用車両を参照 |
路線諸元 | |
路線総延長 | 104.6km |
軌間 | 1,067mm |
電圧 | 1,500V |
架空電車線方式(直流) | |
東海道線とは、熱海駅以東の東海道本線の列車線を走行する運転系統の一つ。
「東海道本線」は(一般的には本項に記す路線として通じるどころかこれしか指さないが)
「東海道線(東京駅~熱海駅(~神戸駅))」
「横須賀線(東京駅~大船駅)」
「京浜東北線(東京駅~横浜駅)」
「山手線(東京駅~品川駅)」
「湘南新宿ライン(西大井駅~小田原駅)」
「東海道貨物線(東京貨物ターミナル駅~小田原駅:複々線区間)」
「相鉄・JR直通線(西大井駅~鶴見駅~羽沢横浜国大駅)」
「東海道新幹線(東京駅~熱海駅(~新大阪駅))」
以上全て正式には東海道本線であるため、それぞれの系統名で呼ばれる。というより、系統名で呼ばないと分からない。
ICカード乗車券は、Suica等10種類の交通系ICカードが利用できる。ただし、函南駅、下曽我駅方面へは利用不可能なので注意されたし。区間外まで乗車の場合はICカードを券売機に挿入し、普通に磁気乗車券を購入すればよい。
ダイヤパターンはかっちりと決まっているわけではないが、区間によるが概ね片方向で1時間に4本~10本程度、朝ラッシュの上りはほぼ3分に1本が走る。
線内を走る種別は普通、快速アクティー、通勤快速、特別急行、ライナー、湘南新宿ライン快速、湘南新宿ライン特別快速である。
1973年4月に廃止となった東北本線直通が「上野東京ライン」として復活したため、宇都宮線、高崎線、常磐線にも直通している(ただし、常磐線は品川駅発着)。また、湘南新宿ラインにも直通しており、そちらは高崎線のみに直通する(横須賀線が宇都宮線のみに直通することと対になっている)。
熱海駅開業以来長年新駅は設置されてこなかったが、大船~藤沢駅間の湘南貨物駅跡地に新駅が設置されることが2021年に決定した。2032年開業予定。
ラインカラーは湘南色の2色のうちの一つである「黄かん色」、路線記号は「JT」()である。
なお、全国版時刻表の在来線の最初のページは伝統的にこの路線となっている。
普通列車
- 下の表中の全ての駅に停車。「各駅停車」ではない(JR西日本の「高槻駅~明石駅間快速運転の普通電車」に相当)。
- 東京駅~戸塚駅間ではホーム設置駅を限定し、京浜東北線や横須賀線に対して速達運転を行なっている。
- 基本的には東京駅~平塚駅・国府津駅・小田原駅・熱海駅での運転
- 一部列車はJR東海区間の沼津駅や伊東線の伊東駅まで直通運転をする
- 一部列車は品川駅から/まで運転で、東京駅を発着しないものがある
- 1日に2本(朝時間帯)、平塚駅始発で付属編成の5両編成の車両を用いて熱海駅まで向かうものが存在する
- 熱海駅~早川駅の上り最終列車は小田原駅止まりで、東京方面へは行けない(小田急線も成城学園前駅まで)
- 2015年3月14日の上野東京ライン開通により、早朝・深夜時間帯を除いて、全て上野東京ラインに直通して、宇都宮線・高崎線・常磐線に直通する。もう一度言おう、「早朝・深夜時間帯を除いて、全て直通する」のである
- 上野東京ライン開通により、朝時間帯の東京駅方面の一部列車は、東海道線内は普通、宇都宮線・高崎線内は快速ラビット、快速アーバンとなる運用が登場する
- また、上野東京ライン開通で、常磐線の一部列車が東京駅~品川駅間に乗り入れる
快速アクティー
- 下の表にある通り、辻堂駅・大磯駅・二宮駅・鴨宮駅は通過
- 基本的に東京駅~熱海駅での運転
- 朝晩の列車では小田原駅まで/から運転で、熱海駅を発着しないものがある
- 2015年3月14日の上野東京ライン開通により、日中の快速アクティーは宇都宮線の宇都宮駅もしくは小金井駅までの直通運転となる(宇都宮線内は普通列車)
- 「東海道線」としては21駅中たったの4駅しか通過しないが、「東海道本線」としては実に32駅中15駅通過
- 2021年3月13日ダイヤ改正にて平日昼間の運転が終了、平日夜間の下り列車のみの運転となる
- 詳細は「快速アクティー」へ
通勤快速
- 平日・夜・下りのみのややレアな種別
- アクティーに加え、川崎駅・横浜駅・戸塚駅も通過するため、品川駅~大船駅は30分ほどノンストップ
- 全列車が東京駅~小田原駅での運転
- 大船駅で普通列車に接続することで、かなり明確な遠近分離を実現している
- 土休日ダイヤでは快速アクティーとして運転、川崎駅・横浜駅・戸塚駅にも停車する
- 2021年3月13日ダイヤ改正にて廃止。前述の「アクティー」に置き換えられる
特急
踊り子
- 「踊り子」「サフィール踊り子」がある
- 東京駅・大宮駅~伊豆急下田駅・修善寺駅の運転
- 線内の停車駅は列車により異なるが、東京駅・品川駅・川崎駅・横浜駅・大船駅・小田原駅・湯河原駅・熱海駅
- 詳細は「踊り子(特急)」へ
湘南
- 2021年3月13日ダイヤ改正にて新設される特急列車
- 後述の「湘南ライナー」「おはようライナー新宿・ホームライナー小田原」を置き換える形で新設される
- 東京駅・新宿駅~平塚駅・小田原駅の運転。全列車がE257系列車(9両・14両編成)で運転
サンライズ
- 「サンライズ瀬戸」「サンライズ出雲」の併結列車1往復がある
- 東京駅~高松駅・出雲市駅を結ぶ、寝台列車
- ブルートレインではない
- 線内では東京駅・横浜駅・熱海駅に停車
- 詳細は「サンライズ瀬戸・サンライズ出雲」へ
ライナー
湘南ライナー
- 平日朝上り、平日夜下りのみ設定がある
- 東京駅・品川駅~小田原駅・平塚駅で運転、上りの一部は品川駅~東京駅では総武地下ホーム発着
- 520円のライナー券(グリーン車に乗車の場合はグリーン券が必要だがライナー券は不要)を購入して乗車する
- 停車駅は列車により異なるが、東京駅・新橋駅・品川駅・大船駅・藤沢駅・辻堂駅・茅ヶ崎駅・平塚駅・二宮駅・国府津駅・小田原駅
- 2021年3月13日ダイヤ改正にて廃止され、特急「湘南」に置き換えられる
- 詳細は「湘南ライナー」へ
おはようライナー新宿・ホームライナー小田原
- 平日朝上り、平日夜下りのみ設定がある
- 全列車が新宿駅~小田原駅で運転
- 520円のライナー券(グリーン車に乗車の場合はグリーン券が必要だがライナー券は不要)を購入して乗車する
- 線内の停車駅は列車により異なるが、藤沢駅・茅ヶ崎駅・平塚駅・二宮駅・国府津駅・小田原駅
- 2021年3月13日ダイヤ改正にて廃止され、特急「湘南」に置き換えられる
- 詳細は「おはようライナー新宿・ホームライナー小田原」へ
湘南新宿ライン快速
- 湘南新宿ライン(大船駅~大宮駅)では快速運転だが、線内は各駅に停車。要するに横浜駅~小田原駅間は東海道線普通列車と同じである。
- 普通列車ではなく快速とされている理由は、保土ヶ谷駅や東戸塚駅にホームが設置されている横須賀線の線路を通過するため。
- 前橋駅・高崎駅・籠原駅~平塚駅・国府津駅・小田原駅で運転
- 南行の車内自動放送は戸塚駅を過ぎると「東海道線 快速」
湘南新宿ライン特別快速
- 東海道線・湘南新宿ライン・高崎線いずれの線区においても快速運転を行う湘南新宿ラインの最優等種別
- 高崎駅~小田原駅・平塚駅で運転
- 線内は快速アクティーと同じ横浜駅・戸塚駅・大船駅・藤沢駅・茅ヶ崎駅・平塚駅・国府津駅・小田原駅に停車。
- 行楽期に熱海駅まで延長運転する際に、早川駅と根府川駅を通過する点が快速アクティーと異なる。
- 南行の車内自動放送は戸塚駅を過ぎると「東海道線 特別快速」
使用車両
一部を除き、国府津車両センターの車両が使われる。
80系電車以来、基本的に湘南色と呼ばれる橙と緑のカラーリングの車両が用いられている。
現在は緑(JR東日本のコーポレートカラー)の比率が多いが、113系以前の全塗装車は橙主体の配色だった。
なお、以下では東京駅~品川駅間のみ乗り入れる上野東京ライン経由常磐線直通の車両は省略する。
現行 |
過去 |
駅一覧
JR東日本の「東海道本線」全駅を記載。その他の東海道線は「東海道本線」の記事を参照。
●:停車 ┃:通過 ○:京浜東北線の快速、湘南新宿ラインの特別快速は通過
▲:一部列車停車 ▼:横須賀線ホーム発着 ▽:一部横須賀線ホーム発着 △:延長運転時停車
乗り換え路線には実用に適さない乗り換え候補も含まれるため、注意が必要。
基本的に路線名(駅名)となっているものは乗り換えに不向き。
関連項目
- 鉄道関連項目一覧
- 鉄道事業者・路線一覧
- 鉄道車両一覧
- 駅名一覧
- 東海道本線
- 琵琶湖線・JR京都線・JR神戸線
- 山手線・京浜東北線・根岸線
- 横須賀線・湘南新宿ライン・高崎線・上越線・両毛線・宇都宮線
- 東北縦貫線
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