- 松屋 - 東京に店舗を置く百貨店。松屋銀座・浅草の記事を参照。
- 大牟田松屋 - 福岡県大牟田市にかつて存在した百貨店。
- 福岡松屋 - 福岡県福岡市中央区にかつて存在した百貨店。マツヤレディスとも言われていた。
- 松屋 - 東京都葛飾区柴又帝釈天参道にある飴屋。松屋の飴切りを参照。
- 松屋 - 関西一円を販売エリアとする焼肉・肉料理チェーン店。焼肉特急を参照。
- 松屋フーズ - 牛めし・豚めし・カレー・定食に味噌汁を付けておなかを満たしてくれる庶民の味方、みんなの食卓。本項で解説。
なお、いずれも沿革・資本関係・人事交流等一切無関係の別会社である。
概要
かつて中華飯店を経営していた創業者が、牛丼の味に衝撃を受け、後にライバルとなる吉野家に通い詰めて味の研究を行い、1968年に東京都練馬区にある西武池袋線の江古田駅周辺に一号店を出店した。この当時から牛めしとともに焼肉定食やカレーもメニューに加えており、他チェーンと明確な差別化を行っている。
江古田は学生街であり、同時に都心に通勤する独身サラリーマンの多いベッドタウンであったことから、学生もサラリーマンも満足させるメニューを置こうということで「牛めし・カレー・定食」の三本柱が完成した。
以降、国内に留まらず中国やアメリカにも出店しており、現在はグループ全体で1000店を超える一大チェーンにまで成長している。一方、ロシア・モスクワにも出店していたのだが業績が振るわず半年で閉店した。
冒頭でも書いてあるがデパートの松屋銀座とは一切無関係。ちなみに、銀座駅周辺には松屋フーズの店舗は存在しない(銀座駅から最も近い松屋フーズ店舗は、松屋新橋3丁目店・松のや新橋店)。
業態
松屋フーズには現在9種類の業態が存在する。マイカリー食堂・テラスヴェルト以外は全て「松」の字が入っている。なんならテラスヴェルト以外は「ま」が付いている(こじつけ)。
(クリックするとその業態の説明に飛びます)
各業態は同じ建物の別階層に併設されることも多いが、一部の店舗では同じ建物の同じフロアに併設されていることもある。後者の併設店舗の場合は、例えば「松屋+松のや」「松屋+マイカリー食堂」の商品を同時に頼むことができるので「牛めし+単品とんかつ=カツ牛めし」「牛皿+カツカレー=ど○亭スペシャル」といったことができる。
また、松屋の限定商品として「うな丼」「まぐろ丼」や「ごろごろチキンのバターチキンカレー」が出る際にすし松やマイカリー食堂が監修するなど、業態間での連携も見られる。
以下、特記ない限り価格は税込表示・店内飲食とする。
松屋
創業 | 内容 | 国内店舗数 | 券売機の有無 |
---|---|---|---|
1968年 | 牛めし・カレー・定食・丼 | 997(2023年2月現在) | 有(ごく一部![]() |
一時期は「プレミアム牛めし」として一部地域でチルド肉を用いた牛めしを提供していた。プレミアム牛めしと通常の牛めしの違いについてはこちらの過去版からどうぞ。
一部の店舗(秋田県・花輪SA上り線店や千葉県・京葉市川PA下り線店など、主に高速道路系の店舗)ではラーメンやうどん、とんかつなどを販売している。うどんは期間限定で通常店舗でも取り扱われることがある。
かつて牛丼ショック(BSE騒動)の際に牛肉不足対策で豚バラ肉を用いた「豚めし」が発売されていたことがあるが、牛めしが復活しほとんどの店で終売。その後も一部の店舗で細々と豚めしを出したりしていたが、2021年1月に町田店を最後に全ての店舗で取り扱いを終了した[1]。その後、2022年2月に肉を肩ロースに変更したうえでふたたび全国販売を再開したが、4月には順次取り扱いを終了してしまった。
なお、公式オンラインショップでは豚めしの具を通年で買うことができる。購入はこちら。
主なメニューは、牛めし(380円・沖縄は350円)、たっぷりチーズ(180円)、半熟玉子(80円)、松屋ビーフカレー(680円)、牛焼肉定食(690円)、牛焼ビビン丼(590円)、ネギねぎ塩豚焼肉丼(590円)。
特徴
- 黄色い看板が目印。丸の中に二つの丸が描かれたロゴは、丼に味噌汁が付いてくる松屋の特徴を表している。
- 2022年10月現在、未出店地域は島根県・鳥取県・高知県・佐賀県・長崎県の5県。
- 生野菜はもちろん人によっては丼物にもかけられる、人気の白ドレッシングを家庭用に販売するようになった。
- 現在は販売を終了している。
- 割り箸を廃止し、普通の箸を洗って使うようになった。
- 牛めしよりカレーに定評がある。
- 安価な定食メニューも充実しており、牛丼だけではなく定食屋やファミレスなども競争相手となっている。
- 店内飲食の場合は基本的にどのメニューで頼んでも味噌汁が必ずつく 。松屋の大きな特徴の一つと言える。
- 券売機で食券を買って店員に渡す前払い制 。これも松屋の大きな特徴の一つと言える。
- 券売機では現金の他、交通系IC乗車券、各種QRコード決済が可能。
- ただし、ここに載っている店舗
では交通系IC乗車券での決済はできない。
- ただし、ここに載っている店舗
- 2019年に導入されたQRコード決済だが、現在はLINE Pay、PayPay、楽天Pay、d払い、au Pay、メルペイ、ゆうちょPay、J-Coin、クオカードペイ、Alipay、WechatPayが対応している。
- もちろん、券売機の操作が分からなければ店員に直接注文することもできる。その場合は電子マネーは使えず、現金かお食事券、PayPayまたはLINE Payでの精算となる。
- まれな例だが、松屋・松のや青梅河辺町店やあびこ店などごく一部の店舗はタブレット注文・後払い方式となっている。後払い方式店舗はこちら
。
- 券売機では現金の他、交通系IC乗車券、各種QRコード決済が可能。
- 近年はセルフサービス店舗も普及している。丸亀製麺やマクドナルドのように提供口・返却口が設定されるが、食券方式なのは変わらないため食券を購入して席で待機するという仕組み。セルフサービス店舗はこちら
。
- ニコニコ動画ではテラ豚丼ほどではないが無茶動画がいくつか投稿されている。
- KYMの空耳として(松屋の天ぷらの…)という有名なものがあるが、天ぷらは系列のヽ松(消滅)・松そば・福松を除いてメニューには無い。
- 店内放送及び松屋エンタメセレクション・おいしさ丸見えチャンネルのナレーションは、園崎未恵さんが長年担当している。
- 沖縄の店舗では豚汁や冷奴などの豆腐関連メニューに島豆腐が使われているなど、一部のメニューで違いがある。
松のや、松乃家
創業 | 内容 | 国内店舗数 | 券売機の有無 |
---|---|---|---|
2005年 | とんかつ | 293(2023年2月現在) | 有(ごく一部![]() |
とんかつ専門店。最初に新宿大ガード店を出店した時は「黒豚とんかつ&和定食の店 松乃家」という看板で、焼き魚なども提供する和食中心のお店だった。その後2008年に改めて”新業態”として赤坂店(現在はマイカリー食堂赤坂店となっている)を出店している。一部のネット記事では赤坂店が1号店という記述もあるが、上記の経緯があるためやや不正確(松屋の公式リリースでも2号店と書かれている)。
新宿大ガード店を出した当初は国産黒豚を使用し、ロースかつ定食が120g1,000円とやや高い価格帯の店だったが、2010~2011年ごろからはとんかつに注力したうえで安価路線に方針転換。現在の松のやはアメリカ産の豚肉を使用し、とんかつ定食・かつ丼が500円台と非常にリーズナブルなお店となっており好評を博している。また、他にもからあげやフライドポテトなどの揚げ物も取り扱っている。
松屋フーズでは松屋に次いで出店数が多く、鹿児島県や沖縄県では松屋が出店するよりも先に松のやが出店していた。
名前が2通りあるが、現在新規出店する店は「松のや」で統一しており、「松乃家」も順次「松のや」に統一していく方針。これは海外出店を見越して、ひらがなを使用することでとんかつが日本食であることをアピールするため。「松乃家」のロゴも文字だけだったが、「松のや」のロゴは皿と箸をかたどったデザインを用いている。
ちなみに2022年3月現在、店舗検索での表記・食券・看板などが完全に「松乃家」のままになっていることが確認されているのは長野・上田店と山口・防府店の2店舗のみ。
主なメニューは、ロースかつ定食(590円)、ロースかつ丼(630円)、ロースかつカレー(670円[2])。
特徴
- 先述の通り、とんかつ店としては安価路線。
- みそ汁や豚汁は松屋と具材が違う。
- 松屋と同様にみそ汁は無料でつくが、松屋と異なりカレーメニューにはみそ汁がつかない。
- 定食メニューは店内飲食に限り全品ライス大盛無料(一部店舗
ではライスおかわり無料)。
マイカリー食堂
創業 | 内容 | 国内店舗数 | 券売機の有無 |
---|---|---|---|
2013年 | カレー | 131(2023年2月現在) | 有(ごく一部![]() |
カレー専門店。初出店は渋谷神南店(後にいきなり!ステーキ渋谷公園通り店になり、現在はそれも閉店)だが、のちに三鷹に移転した。現在ではCoCo壱番屋に次ぐカレー業界2位の約100店舗を出店している。ココイチは1000店オーバーなので強すぎるけど。
長らく首都圏(東京都と神奈川県)に店舗を構えていたが、2020年9月29日に静岡県、同10月8日に大阪府、10月23日に沖縄県に初出店し、以降全国へ急速に店舗を広げている。
主なメニューは、プレーンカレー(400円)、手仕込みロースかつカレー(690円)。
特徴
- 多くの店舗は松屋または松のやとの抱き合わせで出店されている。ただし、マイカリー食堂のメニューを頼んだ場合みそ汁はつかない。
- 辛さはマイルドから極辛(4辛)まで5段階で選べる(一部の限定メニューやバターチキンカレーを除く)。
- カレーソースはオリジナルと欧風から選ぶことができる(一部メニューを除く)。
すし松
創業 | 内容 | 国内店舗数 | 券売機の有無 |
---|---|---|---|
2006年 | 寿司 | 8(2022年7月現在) | 無 |
寿司屋。価格帯は低価格~中間程度で、ネタにより値段が違う。2022年7月現在、東京都と埼玉県に合わせて8店舗を構える。
ほとんどの店では特急レーンで板場から注文品を送るシステムだが、蒲田1号店は板前がカウンター内で握るスタイルとなっている。また(蒲田1号店を除き)すべての注文は管理されているため、精算時に皿を数えない。そのため皿の色は値段別ではなく、さび抜きかさび有りかの2種類となっている。
1貫単位の価格設定で、安い皿から75円(主なメニュー:まぐろ)・140円(サーモン)・205円(中トロ)・313円(鉄火巻)などがある。2貫同時に注文すると値引きとなり、単価がお得になる。
ただし蒲田1号店は2貫単位の価格設定となっており、1皿当たり他店価格の2倍となる。
福松
創業 | 内容 | 国内店舗数 | 券売機の有無 |
---|---|---|---|
2006年 | 高級割烹料理 | 1 | 無 |
回らない寿司屋(高級割烹料理店)。店舗は三鷹(本社ビル内B1F)のみ。以前は新小岩や吉祥寺にも店舗があり、新小岩は回転寿司だった。
主なメニューは、御昼食:にぎり御膳(3,500円)、御夕食:福にぎり(5,000円)。最近は日替わりの比較的安価なランチメニューも取り扱っているが、それでもだいたい1000円以上する。
松軒中華食堂
創業 | 内容 | 国内店舗数 | 券売機の有無 |
---|---|---|---|
2017年 | 中華料理 | 5(2021年4月現在) | 無(掛川PAのみ有) |
中華料理屋。2021年4月現在、千歳烏山店(1号店)・調布店・田無店・練馬店・掛川PA(下り線)店が存在する。掛川PA店以外はすべて東京都内の京王線・西武線沿線。
店舗によって商品の値段やオペレーションが一部異なる。以前は本当にバラバラだったが、最近掛川PA店以外のメニューの値段については統一された。掛川PA店のみ券売機で、それ以外の店舗はレジ精算。その関係か、店舗検索上では掛川PA店以外が交通系IC非対応になっているが、実際はそうではない。
また注文方法も掛川PA店は券売機だが、練馬店・調布店ではタブレットで、千歳烏山店・田無店では店員に直接注文する。
田無店は元・セロリの花だったためトマト麺という独自メニューを出している。
練馬店と調布店は他店と異なり自社製細麺を使用している。以前は千歳烏山店と練馬店がちぢれ麺だった時期もあったが、他店に合わせてストレート麺になった。
主なメニュー(千歳烏山店/掛川PA店の価格)は、醤油拉麺(580円/690円)、炒飯(490円/550円)。
cafè terrasse verte
創業 | 内容 | 国内店舗数 | 券売機の有無 |
---|---|---|---|
2009年 | カフェ | 1 | 無 |
カフェ業態。「テラスヴェルト」と読む。ヴェルトとはフランス語で緑のことで、緑の多い武蔵野市に店舗を構えることから。店舗は三鷹(本社ビル内2F)のみ。店内には貸し会議室もある(1時間4000円〜、ワンドリンクサービス)。
主なメニューはモーニング:厚切りトーストセット(500円)、ランチ:ビーフカレーセット(950円)、グランドメニュー:焼きカレーハンバーグ(950円)、ドリンク:ブレンドコーヒー(400円)。
ステーキ屋松
創業 | 内容 | 国内店舗数 | 券売機の有無 |
---|---|---|---|
2019年 | ステーキ | 4(2022年4月現在) | 有(国分寺店は無) |
ステーキ専門店。2019年3月の三鷹店より展開開始。2021年11月現在、三鷹(本社向かい)・下北沢・吉祥寺・国分寺に店舗がある(いずれも東京都)。国分寺店以外は券売機を導入している。国分寺店はタブレット注文制で、食後にセルフレジで精算する。
主なメニューはハンバーグステーキ(200g・900円)ミスジステーキ(150g・1,100円)、松ロースステーキ(150g・900円)。ステーキ類を注文したらライス・スープがおかわり自由となる。また100円追加でサラダバーも利用できる。
下北沢店はコーヒーもおかわり自由だったが、2022年1月26日をもって終了した。
松弁KITCHEN
創業 | 内容 | 国内店舗数 | 券売機の有無 |
---|---|---|---|
2021年 | 弁当専門店 | 7(2023年1月現在) | 無 |
弁当専門店で、松屋と松のやを足して2で割ったような業態。新型コロナウィルス感染拡大の影響から外食の機会が中々とれない昨今、「おうち時間」を応援したい、「みんなの食卓でありたい」という理念を実現すべく、新しく立ち上げたブランドであると説明している。
報道や公式リリースでは「松屋が弁当専門店に新規参入!」と銘打っているが、もともと松屋・松のやの弁当専門店自体はあった(例:松屋・松のや 惣菜小田急多摩センター店(現在閉店)、松屋 サテライト東中野2丁目店など)。しかし、松弁KITCHENではオリジナル弁当を取扱うという点が大きく異なる。
この業態に特徴的なメニューとして、オリジナル弁当という松屋のおかず(牛皿など)と松のやのおかず(とんかつなど)を合盛りにしたワンコイン弁当を販売していることが挙げられる。松屋のおかずは4種類、松のやのおかずは3種類から選択可能で、合計12通りの弁当をチョイスして購入できる。
また、松屋のメニューを発展させたオリジナル商品「たっぷりチーズトマトハンバーグ弁当」など、松屋の既存商品を活かしつつも幅を広げたメニューを提供している。もちろん、牛めし弁当やロースかつ定食弁当など通常の松屋・松のやのメニューも購入可能。
主なメニューはオリジナル弁当(500円)、たっぷりチーズブラウンハンバーグ弁当(600円)。
かつて存在した業態
和食
和定食の店 松屋
2001年11月に登場。新宿区・新宿大ガード店のみの1店舗で、和食ブームに合わせて新業態として誕生。
のちに、先述した「和定食の店 松乃家」となり、現在の松のやの源流の源流となった。
チキン亭、松八
松八は「しょうはち」と読む。1号店はチキン亭が2001年4月に杉並区高円寺に、松八が2006年3月に神奈川東京・町田にオープンした。
もともとはチキンかつ定食やロースとんかつ定食など、揚げ物料理を比較的安価に提供していた業態。なので、メニュー的には松乃家よりもチキン亭の方が現在の「松のや」の源流と言える。
そのため、「安いとんかつはチキン亭・松八、高いとんかつは松乃家」だったが、2011年ごろからはたった2店舗しかなかった「和定食の店 松乃家」が和定食の店の看板をおろして「松乃家」として安いとんかつに注力・店舗拡大するようになり、力関係が逆転。
2014年には松八大宮店と川口店が松乃家に転換され松八が消滅、2020年には最後まで残っていたチキン亭西新宿店も松のやへ転換された。最末期には松のやのメニューがチキン亭で出されていた。
すし丸、焼津丸、吉エ門
回転寿司業態。2006年にコバヤシフーズから営業譲渡された。
すし松として生き残っているかと思いきや、実際にはほとんどがすし松になれずに閉店してしまっている。現在も営業しているのはすし松に転換した蒲田1号店のみ。蒲田2号店もすし松に転換したが、そちらはビル建て替えに伴い2021年に閉店した。
ヽ松
天ぷら専門店。読みは「てんまつ」。1号店は立川だが閉店し、横浜・伊勢佐木町および清瀬に残っていた店舗も松そばに転換された(のちにその松そばも閉店)。券売機を導入している。
主なメニューはサービス天丼(390円)、天丼(550円)、十割そば(350円)、天ぷら定食(650円)。上記の松そばに似ているが、そばが二八そばではなく十割そばになっており、各主要メニューも開店当初の松そば清瀬店より40円ずつ安くなっている。
松そば
創業 | 内容 | 国内店舗数 | 券売機の有無 |
---|---|---|---|
2019年 | そば・天ぷら | 1(2021年4月現在) | 有 |
蕎麦専門店。2019年11月の清瀬店より展開開始し、その後横浜の上大岡や伊勢佐木町にも開店したが相次いで松のや+マイカリー食堂に転換する形で閉店し、最後に残った清瀬店も松屋+松のやへの転換のため2022年7月20日に閉店した。ヽ松といい、本当に「松屋の天ぷら」が出ると長続きしないジンクスでもあるのだろうか。券売機を導入している。
主なメニューは打ち立てせいろそば(一枚盛り330円)、天丼(490円)。
中華
鉄菜
「てっさい」と読む。鉄鍋ちゃんこめんを看板メニューとし、醤油らーめんや餃子など中華料理を主とする。
青島餃子
「チンタオぎょうざ」と読む。中華料理店で、開店当初は餃子を5個100円で提供していた(が、後に200円に値上げ)。1号店は2004年6月に出店した国分寺店(旧・松屋国分寺店の隣)。
ちなみに、松屋の海外初出店は中国・青島で、青島餃子よりは少し遅い11月の出店。
麺Dining セロリの花
ラーメン屋。武蔵野市・吉祥寺店と西東京市・田無店があったが、吉祥寺店はトマトの花(のちにステーキ屋松)に、田無店は松軒中華食堂に変更された。
トマトの花
ラーメン屋。2017年に東京都日の出町のイオンモール日の出に初出店したが、2022年3月27日に閉店した。かつては越谷レイクタウンにも出店したが、2年足らずで撤退してしまった。また吉祥寺にも出店していたが、ステーキ屋松に転換されてしまった。
主なメニューは、モッツァレラチーズの無添加スープトマト麺(750円)。
地蔵ラーメン、博多ラーメン きんしゃい、巣鴨柳麺、田無柳麺
いずれもラーメン屋。
地蔵ラーメンが最も古く、1998年には市川市・本八幡、杉並区・高円寺、田無市(のちの西東京市)に存在したことが確認されている(2000年には本八幡のみに)。地蔵ラーメン田無店はのちに田無柳麺、セロリの花を経て現在は松軒中華食堂田無店となっている。
きんしゃいは杉並区・西荻窪および武蔵野市・吉祥寺に、巣鴨柳麺はその名の通り豊島区巣鴨にあった。
洋食・その他
甍亭(KAWARA-TEI)
「かわらてい」と読む。甍とは本来「いらか」と読み、瓦葺きの屋根のことを意味する。おそらく、松屋の創業者兼当時の社長が瓦葺氏だからだろう。
焼肉業態で、杉並区・高円寺店があった(松屋高円寺店の2階)。Wayback machineによれば1998年1月には存在したことが確認できるが、その他の情報は不詳。
REPINO trattoria
「レピーノ トラットリア」と読むが、通常はレピーノと呼ぶ。トラットリアとはイタリア語で大衆向けレストランのこと。
イタリア料理専門店で、前述の甍亭から転換(そのため高円寺の1店舗のみがあった)。石窯焼きでもちもちした食感のナポリ風ピザを看板メニューに、備長炭で焼き上げた炭火焼き料理、イタリアンワインなどを提供していた。
松屋フーズにしては珍しい洋食専門店だが、2005年5月にオープンしたのに2006年7月に閉店してしまい、わずか1年ちょっとしか営業していない幻のお店となってしまった。
松屋グリル
松屋のファミリーレストランのような店舗。板橋区・西台店があった。国産牛めしやステーキなどを取り扱っていて、ドリンクバーも設置されていた。
ちなみに、松屋イオンスタイル豊田店にはなぜか松屋グリルのロゴがあったとか。
MATSUYA
池袋東口店があった。2001年5月に登場し、女性客をターゲットに今までの松屋よりもカッコつけた一線を画した店舗づくりとなっている。メニューは「ビーフ&ライス」「カレー&ライス」「マーボ&ライス」のほか、ソフトクリームなどのデザートメニューを取り揃えていた。
MATSUYA for yourself
小金井市・武蔵小金井店と杉並区・南阿佐ヶ谷店があった。松屋のセルフサービス店舗のはしりだが、現在のセルフサービス店舗と違い「サラダバー・ドリンクバーがある」「全メニューが通常店舗より数十円値引きされている」が最大の特徴であった。また、当時まだまだボタン式券売機が残る松屋では珍しくタッチパネル券売機を導入していた。
米(my)バーガー/こめ松
創業 | 内容 | 券売機の有無 |
---|---|---|
2021年 | ライスバーガー | 実店舗なし |
2021年4月に出前館によるデリバリーのみのテスト販売としてスタートした(いわゆるゴーストレストラン)。当初は松屋三鷹店と松屋青葉台店で取り扱っていたが、6月1日に20店舗追加され東京都と神奈川県の合計22店舗での取り扱いになる。テストのためその後もしばしば販売店は変わっていたが、定着はせず2022年9月には販売を終了した。
白米と五穀米のバンズを選択できるほか、具材・タレ・ソースの組み合わせを変えることで全32通りの楽しみ方がある。
主なメニューは牛めし米バーガー(500円)、牛定米バーガー(500円)。
松屋フーズのサービス
電話予約
ごくごく一般的なサービス。店舗に電話をかけて注文すればテイクアウト弁当を用意してくれる。テイクアウトができる全店舗に対応している。
還元は特にない。決済は店頭で現金かPayPay(レジに決済端末がある店舗なら各種決済方法)で行う。
ネット注文
松弁ネットとモバイルオーダーの2つがあり、還元率などに違いがある。
還元率は、受取時刻を基準として前々月の月末15時~前月の月末14時59分までの利用額によって変動する。例えば5月の還元率は3月31日15時~4月30日14時59分までに受け取った弁当・モバイルオーダーの利用実績によって判定される。
松弁ネット | モバイルオーダー | ||
---|---|---|---|
店内飲食 | × | ○ | |
持ち帰り | ○ | ○ | |
受け取り時間 | 15分後~24時間後 | 決済と同時に調理開始 | |
締め切り時刻 | 閉店1時間30分前 (受取時間基準のため 実際には1時間45分前) |
閉店1時間前 | |
決済方法 | 事前決済 | ○ | ○ |
現金決済 | ○ | × | |
還元率 (前月利用額別) |
1000円未満 (レギュラー) |
6% | 1% |
2000円未満 (ブロンズ) |
8% | 2% | |
3000円未満 (シルバー) |
10% | 3% | |
5000円未満 (ゴールド) |
11% | 4% | |
5000円以上 (プラチナ) |
12% | 5% | |
20000円以上 (ブラック) |
なってからのお楽しみ (※公式発表なし) |
キャンペーンでポイント〇倍などが実施される場合、還元率ではなく付与ポイントが〇倍になる。
例:3倍キャンペーンが行われているときに、牛めし並盛をレギュラー会員(月間1000円未満)がモバイルオーダーする場合。380円の1%の端数切り捨て=3ポイントが通常だが、その3倍で9ポイントになる。380円の3%で11ポイントではない。
松弁ネット
閉店時間1時間半前までならテイクアウトのみ注文できる(店内オーダーには使えない)。松屋・松のや・マイカリー食堂・松軒中華食堂・すし松・松そば・ステーキ屋松・テラスヴェルトに対応している。
受け取り時間は松屋なら最短で15分後、その他は最短で30分後から。決済方法はPayPay・LINE Pay・d払い・auPAY・メルペイ・クレジットカードによる事前払いのほか、店頭での現金払いもできる(レジに決済端末がある店舗なら対応する各種決済方法も利用できる)。
ポイント還元率は10円につき0.6〜1.2ポイント(6〜12%)。2020年4月1日に1%から10%に引き上げられ、2022年4月1日からランク別になった。
モバイルオーダー
閉店時間1時間前までならテイクアウト・店内ともに注文できる。松屋・松のや・マイカリー食堂・松そばに対応している。
オーダーするとすぐに作り始める。決済方法はPayPay・LINE Pay・d払い・auPAY・メルペイ・クレジットカードによる事前払いのみ。
ポイント還元率は10円につき0.1〜0.5ポイント(1〜5%)。2021年7月23日に10%から3%に引き下げられ、2022年4月1日からランク別になった。
松屋フーズQ&A
本項目では、よくあるかもしれない質問に対して編集者が勝手に解説を行っています。内容には注意していますが、松屋フーズ公式の見解とは異なる可能性があります。
- Q:松屋がみそ汁をなくしたって本当?
- A:もう元に戻した(みそ汁提供を再開した)のでご安心ください。最近報道されて話題になっている件
ですね。本当ですが、「北海道のみの試験的な実施」ということに注意が必要です。
- 松屋フーズは今までにもこっそりロケテストをやることが多いのですが、既存メニューの廃止を伴う場合は店舗掲示ではいかにも「試行です」といった文言にならないことがあります(私見)。これは新型朝定食の試行導入でもそうで、「朝定食が新しくなりました」と書いてあるものの店舗限定と出ていませんでした(参考
)。
- Q:いつの間にか朝定食変わってるんだけど……
- A:2022年11月16日のメニュー改編で公式告知なく変更されました。これによってさばメニューが新設、定番朝定食が廃止され牛小鉢朝定食に入れ替わるなどの改編が実施されました。
- Q:食い逃げできる券売機がない松屋があるって本当?
- A:本当。ここ
に載っている店舗は券売機がありません。だからって食い逃げしてはいけません。
- Q:食べたいメニューが売ってなかったんだけど……
- A1:売り切れだったらそれはご愁傷様です。しかし、売り切れではなくそもそも置いてなかったというケースがしばしばあります。
- これは特に松屋・松のや・マイカリー食堂の併設店舗においてよくある事象で、例えば松屋・松のや併設店舗は松のやの朝定食が置いていませんし、松屋・マイカリー食堂併設店では松屋のビーフカレーが置いていません。また、松のやのカツカレー(630円)はマイカリー食堂併設店舗では販売していません。
- このような場合は公式サイトのメニューページに「併設店では販売しておりません」という文言があるので、事前に確認することをおすすめします。
- A2:テスト販売や次期の期間限定メニューを導入するために、先発の期間限定メニューを先行で終了する場合があります。別の店をあたってみましょう。
- Q:松屋で最も高いメニューは?
- A:定常メニューに限れば、ネギねぎ塩チキングリル定食のダブル(1150円)。
- Q:店内なら豚汁変更を注文してもみそ汁がもらえるって本当?
- A:本当。松屋の豚汁変更券は豚汁単品と同じ効力を持つ(かつては分けられていた)ので、既存の無料味噌汁+追加単品豚汁という解釈も可能であるため両方とももらうことができます。
- Q:ロカボチェンジって何?
- A:ご飯ものの変更オプション。その商品のライスを生野菜or豆腐に変更できます(無料)。麦ごはんや五穀米が出てくるとかそういうやつではありません。定食メニューで生野菜にロカボチェンジをすると生野菜が2つ提供されるので注意しましょう。
- これを逆手に取り、牛皿(300円)と生野菜(130円)が食べたいときは牛めしを生野菜ロカボチェンジ(380円)で頼んだ方が50円お得になります。
- Q:牛丼とサラダとおんたまください
- A:食券をお買い求めください。
関連動画
関連商品
関連項目
リンク
脚注
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