松平 健(まつだいら けん、本名:鈴木 末七(すずき すえしち)とは、日本の俳優、歌手である。愛知県豊橋市出身。
概要
1953年11月28日生まれ。愛称は「マツケン」「ケン様」など。本名の末七の由来は7人兄弟の末っ子だからである。
俳優・歌手としての松平健
1978年テレビ時代劇の「暴れん坊将軍」(テレビ朝日系)の主人公・徳川吉宗役に抜擢され、以降2004年まで放送回数831回を数える長寿番組となりブレイクする。こんなこともあり、松平健は時代劇俳優のイメージが強い。他にも、ドラマ版の美味しんぼでは海原雄山を演じたり、総統閣下シリーズ「ヒトラー 〜最期の12日間〜」のアドルフ・ヒトラー役で有名なブルーノ・ガンツと夢の共演を果たしているが、やっぱりちょんまげ姿が一番似合うと思っている人は多いのではないだろうか?
暴れん坊将軍以外の時代劇では、忠臣蔵作品によく関わることが多い。民放のテレビドラマや舞台では、たびたび大石内蔵助を演じているが、大河ドラマでは2度も討ち入りに反対する役だった。その大河ドラマも計6作出演しており、いずれもレギュラー陣である。特に源平合戦から鎌倉幕府成立を題材にした「草燃える」では、穏やかな青年から冷徹でダークな権力者へ変貌する北条義時を演じており、当時26歳とは思えぬ熱演を見せた。
また歌手としても活動しており、2004年7月7日には「マツケンサンバII」でオリコン初登場17位を記録(最高位は3位)。この年には、第55回NHK紅白歌合戦及び第46回日本レコード大賞に出場し、両者ともに出場したすべての男性歌手で最も高い視聴率を記録するという快挙を成し遂げた(曲については、詳しくはマツケンサンバを参照)。これ以降、時代劇にとどまらず、バラエティ番組にもしばしば出演するようになった。
私生活では、1990年にミュージカルで共演した大地真央と結婚するが、2004年に離婚。翌年、元女優の松本友里と再婚して一児の父となるが、2010年に鬱病に悩まされていた松本が急逝。それでも役者魂で地方公演を千秋楽まで演じきり、悲しみに耐えながらもマツケンサンバを歌う姿に、多くの観客が涙したという。
主な出演作
- 花神(1977年、NHK大河ドラマ) - 時山直八役
- 草燃える(1979年、NHK大河ドラマ) - 北条義時役
- 赤穂浪士(1979年、テレビ朝日) - 浅野内匠頭役
- 峠の群像(1982年、NHK大河ドラマ) - 石野七郎次役
- 奇兵隊(1989年、日本テレビ) - 高杉晋作役
- 平清盛(1992年、TBS) - 平清盛役
- 元禄繚乱(1999年、NHK大河ドラマ) - 色部又四郎役
- 利家とまつ(2002年、NHK大河ドラマ) - 柴田勝家役
- 忠臣蔵(2004年、テレビ朝日) - 大石内蔵助役
- 義経(2005年、NHK大河ドラマ) - 武蔵坊弁慶役
- バルトの楽園(2006年、映画) - 松江豊寿役
- 遠山の金さん(2007年、テレビ朝日) - 遠山金四郎役
- 新・美味しんぼ(2007年、フジテレビ) - 海原雄山役
- 任侠ヘルパー(2009年、フジテレビ) - 鷹山源助役
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関連項目
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