松田平太とは、漫画『ゴールデンカムイ』の登場人物である。CV:石田彰。
概要
防寒帽子と舶来のゴム長靴、熊が彫ってあるアイヌの煙草入れを身に付けた、雨竜河川で一日50円[1]稼いだこともある小柄な砂金彫り師。風呂敷の中に大事そうに羆の毛皮を仕舞っている。
四人の家族とともに暮らしているが、長年にわたり辺りをうろつく羆に悩まされている。
川の雰囲気で砂金の在り処が分かる名人で、杉元と白石からは畏敬の念を込めて「平太師匠」と呼ばれていた。
実は道東のヒグマ男と呼ばれた入れ墨の脱獄囚の1人。 死刑になった裁判の記録では、羆の毛皮を被り被害者の体をズタズタにしてその肉を食べていた。多重人格者で、かつて同居していた父親、長兄夫婦、次兄、羆の人格を持つ。
看守だった門倉によると、ころころと口調が変わり、自分の中に別の人間が何人もいると打ち明けていたそうだ。また幻覚に悩まされており、捕まった後もいつも羆がうろうろしていると怯えていた。
平太自身が語った犯行の動機・手順は、ウェンカムイが頭の中の人間を一人ひとり襲っていく→最後に自分が食われてウェンカムイ乗っ取られる→殺人衝動に襲われ現実の世界にいる誰か殺しに行く→現実の人間を殺すと体がバラバラの肉片となって山に飛び散る→そして元の私に戻る。それを繰り返している。何度も何度も。
作中の活躍
崖から落ちそうになっているところを杉元とアシㇼパに助けられ、命の恩人となった一行に砂金掘りのやり方や道具、そして北海道でしか取れない砂白金の需要がうなぎ登りであることと、今までそれらは川に捨てられていたため第二のゴールドラッシュが始まったことを教える。
兄嫁(の人格の平太自身)が惹かれていたことが気に食わなかったのか、双眼鏡でヴァシリをおびき出し、アマッポで殺そうとするも間一髪で阻止されると、彼のいう家族の姿が見えない事を一同から訝しげられ、大事そうに包んでいる羆の毛皮を見たアシㇼパから「平太の言うウェンカムイは平太の頭の中にだけ存在しているのでは?」と指摘されると、毛皮を被り交戦。
杉元を怪力で驚愕させるも、ナイフで刺されると「いいぞ、ウェンカムイが弱っている」と言い、自らが設置したアマッポの罠の糸を引き首に毒矢を刺した。
息も絶え絶えの中、子供の頃にアイヌから聞かされたウェンカムイの話が怖くていつも空想していたこと、自分が汗水流して砂金を掘ってもその日のうちに散財する砂金に目がくらんだ欲深くて醜い家族に罰を与えてほしく、ある日、羆の食い残しを持って帰って家族が寝起きするところに隠したこと、羆は家族を殺したが自分を食べる前にアイヌの漁師に倒されバラバラにされたこと、それ以来ウェンカムイが何度も生き返っては家族と、そして欲深い自分も罰せられるようになったこと、罰せられウェンカムイに堕ちた私は罪のない誰かを襲いに行くこと、誰かに止めてほしかったこと、杉元のおかげでようやくウェンカムイを打ち消すことができたことを語った。
幼い頃に聞いたウェンカムイの話について誤った解釈をした結果、「人間を罰する悪い神様」だと思い込み、間違ったウェンカムイが平太の中で育ってしまったのだ。
砂金への欲望が人生を狂わせたのか、あるいは砂金そのものに狂わせる魔力があるのか――そんな問いに答えを出すべく、一行は歩みを進める。
関連動画
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関連項目
脚注
親記事
子記事
- なし
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