松野泰己(まつの やすみ)とは、新潟県出身のゲームクリエイターである。
経歴
- 1989年 - クエストに入社。
- 1995年 - クエストを退社し、スクウェア(現スクウェア・エニックス)に入社。
- 2002年 - スクウェア執行役員・第4開発事業部長に就任。
- 2005年 - 『ファイナルファンタジーXII』の開発途中で降板し、8月末にスクウェア・エニックスを退社、フリーランスに。
- 2011年 - レベルファイブに入社。
- 2012年 - レベルファイブを退社。
作風
先ず歴史を持つ大きな舞台(オウガバトルサーガ、イヴァリースなど)を用意し、その中から一つの出来事を切り出して、その出来事を楽しむためのシナリオやシステムを作り、一本のゲームとするこだわりが見られる。
こうして大きな世界から徐々に密度を上げていくことで世界観に深みを作っている。
シナリオは戦争を題材とした話が主で、その中でもドロドロとした陰謀、策略などを主軸としてストーリー展開していく。
また独特のセリフ回しが『松野節』と名付けられ語られることもあるほどシナリオ自体のファンも多い。
特にオウガシリーズではプレイヤーの選択次第で物語が大きく分岐し、立場が変わればどうなるのかということが生々しく描かれている。
システムはそのエピソードを語るために表現に適した形を求めて構築されるので、他に見たことがないような独自で癖があるものが多く、一般的には取っ付き難いとされるが、その完成度は高く、中には一つのジャンルとして確立していったものもある。
人物像
作風からしてこだわりの職人気質と同時に気難しい感じが見受けられるが、最近ツイッターを始めたことで、割とお茶目でもあることが一般に見られるようになった。またファンの様々な質問にも気さくに答えるなど、親切な人柄も見られる。
映画やドラマ、演劇、音楽、漫画、アニメ、ゲームなど趣味は多岐に渡り、ニコニコ動画の流行にも敏感なようで最近はイーなんとかさんにハマっている。
特に洋楽バンドのQueenには大きく影響を受けたようで、オウガバトルサーガはQueenの楽曲から生まれたという逸話もある。そして無類の猫好きである。
ゲーム作成においてはシナリオや監督などを兼役で担当することが多く、出来るなら自分で全て作り上げたいとこだわりを見せる一方、シナリオは仕方なく書いていたことやプログラムは全く出来ないと言うことを語ったこともある。
今現在でもクエストで伝説のオウガバトル、タクティクスオウガに携わっていた主要メンバー(吉田明彦、皆川裕史、崎元仁、岩田匡治)と共にゲームに携わることが多く、信頼関係や交友の深さが伺える。
いちファンの間では、このメンバーが揃っていることがゲームへの信頼度にも繋がっている。
作品一覧
クエスト
スクウェア・エニックス
- 1997年 - ファイナルファンタジータクティクス
- 2000年 - ベイグラントストーリー
- 2001年 - PlayOnline
- 2003年 - ファイナルファンタジータクティクスアドバンス
- 2006年 - ファイナルファンタジーXII(途中降板後退社)
- 2010年 - タクティクスオウガ 運命の輪(オリジナルスタッフとして参加)
プラチナゲームズ
レベルファイブ
関連動画
関連コミュニティ
関連商品
関連項目
- オウガバトルサーガ
- 伝説のオウガバトル
- タクティクスオウガ
- タクティクスオウガ 運命の輪
- イヴァリース
- ファイナルファンタジータクティクス
- ベイグラントストーリー
- ファイナルファンタジーⅫ
- MADWORLD
- ゲームクリエイターの一覧
- 吉田明彦
- 皆川裕史
- 崎元仁
- 岩田匡治
- レベルファイブ
外部リンク
- 5
- 0pt