![]() |
この記事の一部にはあんなことやこんなことが書かれています。 この記事を開いたまま席を離れたら大変なことになる可能性があります。 |
枕営業(マクラエイギョウ)とは、枕で営業活動をすることである。色々な意味を持つ。
世間一般の解釈として
芸能事務所が自社の所属アイドルやタレント、俳優に特殊な接待を行わせることを指す場合もある。これは接待内容の中に枕を用いたものが含まれていたという風習に由来するが、そんなことなど起こっていない、いや、実際に被害に遭ったなどと証言もまちまちであり、それ自体都市伝説だと吹聴する者もいる。
芸能事務所だけでなく、金融、保険業界などでも常習的に行われていたとされており、当時のフィクション作品に、そのようなシーンも多数存在する(もっとも、女性営業側が数字を上げるために、会社に黙って行っていたケースもあったとされる)。
存在を明白にした業界もある。高度経済成長期の温泉旅館やホテルなどでは、小遣い稼ぎ目的などで男性団体客を相手に枕営業が常習的に行われていたが、これらは後に問題視(疫病発生など)されるようになり風営法によって取り締まられるようになった。
枕営業に起因する有名な事件
こんな曖昧な理由に起因した有名な風評被害が「豊信取り付け騒ぎ事件」である。これは愛知県豊川市にある豊川信用金庫(豊信)が潰れるという噂が流れ、預金者が相次いで貯金を全額引き出してしまう(これをされると金融機関側は大変なことになる)という騒動に発展し、全国的なニュースとなったことがある。
で、その原因を作ったのはそこに内定が決まった女子高生とその友人の会話で、その友人が「豊信ってヤバいらしいよ」と発言したのだが、友人は「接待とか枕営業とかされるから」という含みで答えたのに対し、本人は「倒産しかけている」と解釈し、母親に伝えてしまい、知人らに預金を引き出すように進言してしまったのである。
曖昧な状態は新たな風評被害を生んでしまうという典型的な好例といえよう。
俗語として
落語で枕(演目前に近況や小咄などを語ること。本来は、演目の補足説明をする場であった)で漫談し、それで客をとることに対し、ニコニコ動画では枕営業などとタグがつけられている(最初にそのタグがつけられたのは柳家喬太郎)。江戸落語家の柳家喬太郎は営業(巡業)において、演目に入る前の導入部(枕)に力を入れることにより独自のスタイルを確立しており、枕の方が長いなんてこともザラ。一方、上方落語ではこの枕での漫談は定番でもあり、桂枝雀、桂文珍なども枕で10分以上語ることなんてザラで、桂文珍に至っては漫談だけなんてこともやっている。客側も毎回話題が変わり笑いを提供してくれる枕目当てで演芸場、芝居小屋を訪れることも多い。
逆に桂春團治など、枕ばっかり力を入れると芸がおろそかになると苦言を呈しており、全く漫談をしなかったことで有名である。
関連動画
関連商品
関連項目
- 5
- 0pt