枚方市(ひらかたし)とは、大阪府北東部にある都市である。人口は約40万人。中核市。
関西ではひらかたパーク(愛称はひらパー)で有名だが、全国的な知名度が低く、枚方市(まいかたし)と間違えられることが多く、自虐的なPRビデオまで作ってしまった。
概要
京阪本線沿線最大のベッドタウンであり、人口約40万人は、大阪府内では大阪市、堺市、東大阪市、豊中市の次に多い。主要駅に京阪本線の枚方市駅と樟葉駅があり、いずれも特急が停車する(昔は、京都優先のダイヤだったために特急が停車せず、枚方市民から「なんでお膝元なのに止まらんのや…」と嘆かれていたが、JR西日本の新快速や阪急京都線沿線に対抗するため、1997年より部分的に、2003年より全特急が停車するようになった。それによって利便性が大幅にアップしたことから、それまで37万前後でくすぶっていた人口が急増し、一時期は豊中市を追い抜き、府内北部最大のベッドタウンとなった(なお、枚方は河内地方の北端にあたる)。現在は人口が再度豊中市に逆転されている。その一方で、大阪市、京都市双方へのストロー現象が起きてしまい、地元の三越、近鉄、長崎屋などが閉店する事態に。そこにお膝元の京阪系列の商業施設が穴埋めするなど、完全に京阪一色になっている。
また、主要国道の1号線が通っており、沿線にはロードサイド店舗が建ち並ぶ。
しかし、京阪本線の存在が枚方市の南北に分断してしまい、樟葉や香里など大規模なニュータウンがある南側に対し、北側は寂れており、市の大きな問題となっている。
歴史的には、京街道の宿場町、淀川舟運の港町として発展し、五十石船が往来し、有名な「くらわんか舟」ゆかりの地でもある。また、一帯は河内そうめんの産地でもあったが、都市化と他産地との競争に伴い衰退、現在は移住者が保護運動に取り組んでいる。
戦前は軍需産業で発展し、戦後は紡績産業でも栄えたが、後に宅地化が進み衰退。しかし、工業は現在も盛んであり、色々な工場が立地している。また、枚方に本社を置く企業も多く、京阪ホールディングス、消火器の「ハツタ」ブランドで有名な初田製作所、発車メロディで有名な日本電音(ユニペックス)、くらこん(倉昆)、鍋焼きうどんの恩地食品(おんち)などの本社がある。
ひらパーとひらパー兄さん
枚方市がベッドタウンにもかかわらず一定の知名度を誇るのはひらパーこと、ひらかたパークの存在が大きい。かつて関西には無数の遊園地があったが、USJの開業によって、神戸ポートピアランド、宝塚ファミリーランド、エキスポランド、奈良ドリームランド、さやま遊園、近鉄あやめ池遊園地など次々と姿を消していく中で、堅実な運営と斬新な宣伝活動によって、健闘を続けている。
国内最古の遊園地でもあり、1910年に開業。菊人形展でも有名で「ひらかた大菊人形」として知られ、毎回大河ドラマに因んだ菊人形を展示していたが、菊栽培の後継者不足などにより規模縮小した。一方で、ひらパー兄さんのCMが脚光を浴び、その宣伝効果もあって、来園者数減少とそれに伴う閉鎖危機を乗り越え、現在は年間入園者数120万程度にまで回復した。なお、ひらパー兄さんは、初代がブラックマヨネーズ、二代目はV6の岡田准一が採用されている。
子供向けヒーローショーなども数多く開催し、ファミリー対象の遊園地のイメージを持つ一方で、年配者がゆっくりと観光できるようなバラ園なども設けており、市民の憩いの場にもなっている。また、夏場には屋外プールが開かれ、逆に冬場には光のページェントを開催し、集客している。その他、黒子のバスケのイベントを行ったりと、型に嵌らない営業戦略がとられている(だいたい、USJのせい)。
出身有名人
芸能関係の人物が多い。また、スポーツ選手では本並健治(元日本代表サッカー選手)、吉永幸一郎(元福岡ダイエーホークスの主軸の一人)、酒居知史(千葉ロッテマリーンズ・投手)などがいる。また、「この世界の片隅に」で脚光を浴びた片渕須直も当地の出身である。
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関連項目
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