枠取り戦争とは、ユーザー生放送の同時放送可能人数が少なかったころに起きたユーザー同士の戦いである。
平日の夕方から深夜3時前後・休日の多くの時間帯といった
多くのユーザーが生放送しやすく視聴しやすい時間帯に発生する。
概要
ニコニコ生放送で放送するためには数の限られた“放送枠”を確保しなければならない。
そのため、多数の生主が放送しようとする時間帯(いわゆるゴールデンタイム)には争いの激化が日常化していた。
当時、枠の確保(=枠取り)は順番待ちではなく、誰かが放送終了した空きを次にいち早く取った人が使えるという椅子取りゲーム方式だった為、確実に取れるという保証は無く、ひたすらクリックを繰り返して運任せに枠取りを試みなければいけなかった。
ユーザー達はその放送枠の取り合いのことを“枠取り戦争”と呼んだ。
時に、枠取り戦争は6時間クリックし続けても枠が取れなかった人が居るほど熾烈な物となる。
何気なく放送されている番組にも隠された苦労が存在する事もあるので、
連続で枠を取って放送する番組の初めでは「枠取り乙(=枠乙・わこつ)」等の労いコメントが入る事も多い。
どうしても確保できずに「次枠あります」と言ったにも関わらず諦めて中断されることもある。
睡眠時間や長時間クリックの疲労(特に精神的疲労)によるところが大きい。
その後、同時放送数上限の増加や放送枠の予約が可能になり、枠取り戦争は落ち着きを見せ始めた。
そして2009年12月12日、ユーザー生放送の枠取りに「順番待ち機能」が追加された。
この機能の導入によって1年ちょうどの長きにわたるこの戦争は完全なる終結を迎えたのである。
補足
関連動画にもあるように、この戦争を楽にするためのツールも作成された。
しかし、ツールは放送者全体には普及しないどころか、
「必ず枠が取れるツールがある」という噂もあってか、「ツール使用はずるい」とする風潮すら見られた。
放送の初心者が枠取り戦争が起こる時間帯でテスト放送をすることはタブーとされ、
もしテスト放送を取ろうものなら視聴者から中止を求める罵声・非難のようなコメントが並んだ。
前文を読んで「悪質な視聴者だ!」・・・と思われたかもしれないが、
仕方ないと思えるほどにゴールデンタイムの放送枠は貴重なものであり、競争率が高かったのである。
関連動画
関連項目
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https://dic.nicovideo.jp/t/a/%E6%9E%A0%E5%8F%96%E3%82%8A%E6%88%A6%E4%BA%89