柳家喬太郎とは、新作も古典もこなす万能落語家である。愛称はキョンキョン。
概要
柳家喬太郎(本名、小原正也)は日本一学生がたくさんいる大学の落語研究会で、歴史に残る天才との名をほしいままにした男である。しかし本人申告によると、全くモテなかった。卒業後、なぜか東京の某書店グループに就職するも、結局1年ほどで、天職といえる噺家の道を選んだ。師匠は、人情噺の達人として名高い柳家さん喬。
真打昇進前の1998年、NHK新人大賞の落語部門で創作落語「午後の保健室」を演じ大賞を受賞。一気に名を知られることになる。2000年真打昇進。以来順調に人気を高め、2009年文藝春秋社のムック本「今おもしろい落語家ベスト50」では、柳家小三治、立川談春、立川志の輔などのそうそうたるメンバーを抑え、堂々の1位に輝いた。
喬太郎の特徴は、自ら創作した新作落語と、古典落語のどちらも、非常に高いレベルにあることである。
新作においては名作と名高い「ハワイの雪」をはじめ、「ほんとのこというと」「ハンバーグが出来るまで」「寿司屋水滸伝」「孫、帰る」「諜報員メアリー」など、数多くの作品で非凡な創作力と演出力を示している。
一方、古典においても数多くのネタを持ち、柳家系の滑稽もののみならず、「死神」「蛇含草」などといったダークな噺でも、迫真の語り口で見るものを圧倒する。どんな高座でも客を沸かせる高打率の噺家であり、その抜きん出た幅の広さを支えているのは、瞬時に観客の反応に対処できる、天才的なアドリブセンスであると言えるだろう。その臨機応変ぶりは、下の動画でもうかがい知ることができる。
このように、近い将来の名人候補として内外から期待を集める人気落語家であるが、年々メタボ体型になってきており、ファンは喬太郎師の健康をいつも気にしている。
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