柴ドッグ提督とは、pixivで活動する絵師の末武(菌類)氏がブラウザゲーム「艦隊これくしょん~艦これ~」の二次創作で描く、柴犬の姿をした提督である。
概要
2013年9月から連載が開始され、2015年8月に無事完結した。
おおむね、氏の攻略状況に沿ったストーリーが展開されるが、サイドストーリーとして重巡洋艦足柄をめぐるラブストーリー(?)も描かれる。
余談ではあるが、前述のとおり連載はpixivにて行われているのに、なぜかピクシブ百科事典の記事作成(2014年3月23日)よりも大百科の記事作成(2014年2月22日)の方が早い。
公式巡回済み?
本作における足柄は、二次創作において主流となっている「(男に)飢えた狼」ではなく、好意を寄せられていることに全く気付かず剣道で勝つことばかりを考える典型的朴念仁ヒロインの戦闘狂残念な美人として設定されている。
その要素の一つとして、好きな食べ物がカツカレー(“勝つ”で験を担いでいる)、という二次設定が本作ではなされたた。
すると、漫画が公開されてから2か月後に追加された時報には、朝食に勝利定食→昼食にカツサンド→夕食で100枚以上カツを揚げてカツカレーを作り、合間には出撃と訓練、イメトレに励む、という夜戦バカならぬ勝利バカと化した足柄さんの姿が。はたして関連性は……?
柴ドッグ提督
飼い主の徳蔵(爺ちゃん)・武雄(タケちゃん)と離れてラバウルに着任した犬提督で、本名は松風。
「柴ドッグ」とはいうものの、拾われ犬のため実際に柴犬かどうかは不明。そもそも二本足で立ったり人語をしゃべったりしている。故郷では違和感を持たれなかったそうだが、「犬」がそもそもそういう生物として一部で認識されている世界なのか、それともその謎が今後明かされるのかは不明。
中身は、のんびりした性格のおじさん(?)といったところ。少なくとも、艦娘達と比べると、老け込んだ言動が目立つ。
一方、無塩無糖のクッキーを好んだりしている辺り、体の構造はまさに「犬」そのものと思われる。
提督なのに意外と扱いがぞんざいで、曙には家具コインをぶつけられ、天龍にはいじり倒され、那智には着任早々鉄アレイ代わりに8の字回転させられ、それを見ていた足柄からは高速で上下させられ、その後オエった。
特技は軍服を脱ぎ、オーソドックスな飼い犬に変装すること……特技?
趣味と言っていいのかはわからないが、宴会芸の研究に余念がない。慌てて新ネタを繰り出した後に「練りの足りないネタをしてしまった」と恥ずかしがるあたり、自信のあるものとそうでないものがあるらしいが、実際その芸はどれも微妙なものばかり。ただし加古だけは毎度ツボにはまって悶絶している。
初期艦を電にして攻略を進め、のちに鳳翔とケッコンカッコカリ[1]を果たしている。やはり犬の世話は最後はお母さん
主な艦娘
電
第一話から登場。柴ドッグ提督のところに配属された最初の艦娘。時々すごい力を出す。
また、柴ドッグ提督の宴会芸のお手伝いもする。実は魔の海域として名高い3-2突破メンバー。
鳳翔
第三話から登場。どこに行っても良き艦隊のお艦の例に漏れずとっても面倒見のいい人。
後に柴ドッグ提督とめでたくケッコンカッコカリした。ちなみに、その選定方法は艦娘一同の投票だったが学級委員を決めるノリかつ、金剛を大差でぶっちぎる得票差だったそうな。
足柄
第一話から登場。しょっぱなから、レベル1であったにも関わらず戦闘に意欲を燃やし、駆逐艦たちに押しとどめられたほどの戦闘狂。振る舞いはおしとやかだが、やたら負けず嫌い。
順調に艦隊の主力として成長し、輸送隊の護衛任務を任される。それが彼女のターニングポイントであったことは、ここを見ている諸兄であれば納得していただけるであろう。
金剛
第五話から登場。柴ドッグ提督の怪しいレシピによって建造された。建造エリアのシャッターをブチ抜きかけるパワフルさでもって、幾多の海域突破のキーパーソンとなる。が、それ以上に問題行動も多い困ったちゃん。
燃料、鋼材を大量消費して島風の建造に連敗し、その減った鋼材にこんにゃくを混ぜてごまかそうとするも、鳳翔にバレて首からプラカードを下げて正座の刑に処された(柴ドッグ提督も同じ刑)。
北上
いつでもどこでもマイペースな雷巡。スーパーからハイパーにパワーアップした時見せ腹巻を装備。やっぱり北上様はどこまで行っても北上様なのでした。
提督と艦娘を取り巻く人々
徳蔵じいちゃん
柴ドッグ提督を拾い、家族として迎え入れた人。提督の本名である松風の名付け親。
元漁師で息子と漁をしていたらしいが深海棲艦の襲撃に逢い、息子と漁船を失い、徳蔵じいちゃん自身も足に後遺症を負うこととなった。
武雄君
徳蔵じいちゃんのお孫さん。柴ドッグ提督ととても仲が良く、フリスビーで遊ぶ仲だったとか。
米原宗輔
輸送艦「あつみ」に乗艦する輸送部隊の隊長(海自では「司令」という)。
階級は1等海佐(大佐に相当)。
(袖に階級章のついた幹部常装第一種冬服を着た隊長は「足柄さん改二おめでとう漫画」を参照)
足柄に惚れているものの、戦闘狂かつ朴念仁な彼女の前で立ち往生させられている、報われない男。
事実上、サイドストーリーの主人公と言ってしまってよい。
自身の輸送隊の護衛に来た足柄に一目ぼれし、逆お姫様抱っこを決められその逞しさに完全に惚れ込んだ。
アプローチしあぐねていたところ、部下の入れ知恵により、剣道がクソ強いことが足柄に露呈。手合せして彼女を負かしたところ、株が上がるどころか「いつか倒す人リスト」に名前が載ってしまう。
その後、彼女の挑戦を受けては負かしを幾度となく繰り返し、現在は、自身の希望からかなり歪んだ形で親交を深めてしまっている。
しばらく足柄には名前さえ覚えてもらえなかったほどの影の薄さだが、剣道だけはやたらと強く、部下は「鬼」と称する。
最新話では、歴戦の提督たちにトラウマを受け付けたレ級に、天龍の兵装の刀で白兵戦を挑むという蛮勇を見せ付けている。
艦娘を回収し撤収するLCAC(海自や米軍でも使用されているエアクッション艇、ようは水陸両用のホバークラフト)の船上にレ級が突入してきたため、一太刀限りのあわただしい戦闘となった。渾身の突きでレ級の艤装を削りとり小破させ、天龍たちの支援砲撃もあって何とか撃退に成功するという大金星を挙げた。なお、この場にいた天龍は彼について、「ガチで人斬りの顔になるとは思わなかった」と評している。
いったいどういう鍛え方をした結果、艦娘の武装を生身で扱えたのかはわからないが、一度使っただけなのに全身がひどい筋肉痛に襲われる憂き目を見た。その後足柄には「何をひとりで楽しそうなことをしているのか」と嫉妬された。
その後、足柄とは……詳しくは最終話をその目で確認してほしい。
関連動画
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関連項目
脚注
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