柴戦士タロとは、遊戯王OCGに登場するカードである。太郎丸でもタロUMRでもない。
概要
2009年3月14日、遊戯王10周年を記念して発売されたパック「ANNIVERSARY PACK」(略号:YAP1)で登場。(2008年12月20日~21日開催のジャンプフェスタ2009で先行販売されている)
原作、DMで活躍したカードたちが、原作者の高橋和希描き下ろしイラストで収録されるというファンには嬉しいパック。その中に唯一存在する新規収録カードである。
チューナー(効果モンスター)
星2/地属性/獣戦士族/攻 800/守 600
このカードは戦闘では破壊されない。
フィールド上に存在するカードが戦闘またはカードの効果によって破壊された時、自分フィールド上に表側表示で存在するこのカードを持ち主の手札に戻す。※遊戯王カードWiki より引用
フィールドにいることに意味があるチューナーにとってはうれしい戦闘破壊耐性。だが、それよりも特徴的なのは後半の効果。カードが破壊された時、手札に戻るという一風変わった効果を持つ。
どのカードが破壊されても戻ってしまうので、チューナーとして使用するには少々不安定。せっかく出しても、相手は「サイクロン」などで適当にカードを破壊するだけでこのカードをフィールドから排除できる。
この効果のコンボを考えると、「強制転移」や「死のマジック・ボックス」で相手のモンスターのコントロールを奪いor破壊しつつ、自分は送りつけたこのカードを手札に戻して、相手にモンスターを渡さずにそれらのカードを使用するというものがある。特に「死のマジック・ボックス」は、相手モンスターを破壊し自分モンスターを相手に渡す効果なので、渡した直後に手札に帰ってくる。
また、このカードが相手に狙われたときに、自分から「サイクロン」などでカードを破壊してこのカードを手札に戻し回避するという戦術もあるが、無理して狙うほどのものでもない。
いっそのこと「門前払い」で相手も自分も容易に手札に戻ってしまうような状況を作るのも1つの手かもしれないが、本末転倒な感じは否めない。
「神の宣告」、「魔宮の賄賂」、「我が身を盾に」などの「発動と効果を無効にし破壊する」効果のカードによって破壊されたカードは、フィールド上で破壊された扱いにならないため、それによってこのカードが手札に戻ることは無い。また、「光の護封剣」が「相手のターンで数えて3ターンの間フィールド上に残り続ける。」効果でフィールドに3ターン残ったあとは破壊されるが、このカードの効果は発動しない。「破壊する」とは書かれていないからだろうか。
同じくレベル2で戦闘破壊耐性を持つチューナーの「X-セイバー パシウル」と比べると、ライフコストを要求しない点で勝るが、こちらは安定性が無いのが欠点。しかし、炎舞シリーズの「天キ」「天枢」などの獣戦士族サポートの登場で、このカードのサーチや召喚がしやすくなり、利点も増えた。
このカードの元ネタになっているのは原作者の高橋和希のペット、柴犬のタロ。OCG10周年ということで記念にOCG化されたのだろう。
「遊☆戯☆王R 第2巻」の作者コメントにタロ君の話が載っている。
もちろん、このカードも描き下ろし。右下にサインがある。
このカードの手札に戻る効果は、主人の下へ戻る姿をイメージしたものだろう。
戻らないほうがいいとか言ってはいけない。
もともとが10周年記念の限定パックであったため、YAP1は絶版となっており、このカードもいまのところ再録されていない。
関連動画
関連静画
関連商品
関連項目
- 1
- 0pt