柴田亜美(しばた あみ)とは、漫画家・美容家である。自画像は昔はタコ。今はキツネタヌキ。
代表作は『南国少年パプワくん/PAPUWA』『自由人HERO』等。
概要
学生の頃から、音楽漫画誌『8ビート・ギャグ』に多数の作品を掲載。大学卒業後は就職するも、友人の紹介で『ドラゴンクエスト 4コママンガ劇場』に作品を多数掲載。「ニセ勇者」シリーズで人気を博す。
『月刊少年ガンガン』創刊号から連載が始まった「南国少年パプワくん」にて漫画家として本格的にプロデビュー。「南国少年パプワくん」はアニメ化されるなどヒット作となる。以降、多数の人気作品を輩出する。
オリジナルの創作ストーリー漫画を制作する一方で、ゲーム業界を描いた『G線上のアーミン』『ドキばぐ』や、野良犬の保護活動を描いた『ほごけん』などレポート漫画、エッセー漫画の制作も顕著である。近年ではレポート漫画、エッセー漫画の制作が主な仕事である。2010年代後半からは連載を持たず、イラストの寄稿やゲスト参加で4コマ漫画を描く程度である。
2019年、フジテレビ系列『アウト×デラックス』に出演。紹介キャッチフレーズは「億ションに住んでもお金以外何も満たされない女流マンガ家」。番組内では「作業中に熟睡防止のため、こけしを枕に廊下で10分仮眠」「ラスト1コマでワインを一気飲み」「酒を片手にプロレス観戦」「プロレスラーを自宅に招き朝まで飲み会を開き泥酔」と中々な様子が放送され、また番組内では「通帳の数字だけ増えて、何も満たされていない」「90年代の漫画家はみんな金以外失っている」「(編集者)全員の弔辞を読んでやる」「純粋無垢な少年はね、汚れた大人になんだよ」「マッチョイオンパワー」「この連中みんな私のマッスルサプリです」などなどのパワーワードを連発。放送後は反響を呼び、深夜の放送だった番組であるが明け方まで「柴田亜美」がツイッターのトレンドに残るなど話題になった。
その後番組内で、アウトな女性を柴田亜美の自宅に招待し飲み会を開くという「アウト女子会」という企画が不定期に放送された。これを機にフジテレビ系列を中心としたバラエティ番組に多数出演している。
また、一時期は後述の無理が祟り年を取ってから体調を崩してしまう。その当時、体重増加をきっかけに各種ダイエット法に手を出したが減量以外、体調面での改善は見られなかった。2016年、ボディセラピストとの出会いをきっかけにサロン開設を決意。そして、プライベートサロン『ボディオートクチュール ami』をオープン。自身はオーナー業の他、カウンセリングとサロンで提供する料理を担当。このサロンに関しては2018年9月30日で一旦終了すると公式サイト内で発表された。
ラテックス・アレルギーという天然ゴムに起因するアレルギー体質の持ち主。その影響でラテックスアレルゲンと交差反応性のある果物等でも同様の症状を起こしてしまう。その為、スキューバーダイビングは彼女にとっては非常に危険なシロモノとなっている。また、ザクロを皮ごと食べたことが原因でペレチエリンによる中枢性運動障害を引き起こしてしまい、入院を余儀なくされる。
ちなみにenterbrain(当時アスキー出版)との出会いは、作者が隠しキャラの出し方をFAXで問い合わせたのが発端(Gセン場のアーミン最終回参照)。また、ゲームクリエイターに友好関係が幅広く、小島秀夫氏と名越稔洋を会わせたと言う話もあり。(ファミ通1050号、2人の対談にて)
仕事
作風
- 『南国少年パプワくん』に代表されるような独特のシュールなギャグが持ち味。
- 作品には作者の趣味としてホモ関係のネタがよく盛り込まれる。ただし少年誌少女誌系列ではそっち系列っぽいポーズをとらせるだけだったりギャグとして扱うだけのことがほとんど。女性が登場したと思ったらオカマだった、なんてことは当たり前。男の相方の男がヒロイン扱いだったりすることも。女性キャラクターの登場比率が低く、本格的プロデビュー作『南国少年パプワくん』では、全話通して登場した女性キャラクターが1人だけだったという伝説もある。(続編の『PAPUWA』では、新しい女性キャラクターが数人登場する。)
- 2000年過ぎ頃からは妖怪関係にハマっていたらしく、作中でもたびたび妖怪が登場し、ドキばぐのような実在の人物が登場する作品でも登場人物も妖怪関連のネタにハマっていたかのような扱いを受けていた。
- 2012年、『カミヨミ』連載終了後はエッセイ・レポート漫画へとシフト。
速筆
かなりの速筆である。要するに原稿を仕上げるスピードが非常に速い。90年代当時の驚異の仕事量については柴田自身が作中やツイッターでネタにしている。
マネ「今月のそなたのスケジュールをわらわの前で大声で言うてみぃ~ッ!」
柴田「週刊ファミ通8ページ、月刊ファミ通4ページ、ファンロード2ページ」
柴田「言っててヘドが出ました」
マネ「聞いててナミダが出たわッ!!」『G線上のアーミン』第24話より
ツイートを読み込み中です
https://twitter.com/s_ami_staff/status/1319458290292518913
ツイートを読み込み中です
https://twitter.com/s_ami_staff/status/1319782316168769536
これだけ見ると、漫画家として非常に高いレベルのスキルを持っていることがわかる。当時の具体的な作業ペースについて柴田はツイッター内で
と振り返っている。
しかし柴田の場合何が問題かというと、仕事ができるが故に仕事に対する見通しが甘く、安易に仕事を引き受けすぎることである。また、当時の柴田は超がつくほどのゲーム好きであり、仕事そっちのけで家でゲームをしたり、ゲームセンターに通ったりしていた。その結果、締切りに間に合わず、原稿の催促に来る編集者を非常に困らせる上に、結局頻繁に原稿を落としてしまう(締切りに間に合わず雑誌に掲載されないこと)。
そのため仕事を管理する「マネージャー」を雇うものの、今度は柴田に仕事を依頼する側が「何とか自分のところの仕事を仕上げてほしい」と思うばかりに、マネージャーを通さず直接柴田に仕事を依頼するケースがあったという。(そしてそれをまた柴田が安易に引き受ける。)また、柴田もマネージャーの目を盗んでゲームをしたりで、マネージャーからこっぴどく怒られることもあった。その際の苦労エピソードは、柴田自身が『G線上のアーミン』や『ドキばぐ』でネタにしている。
2000年代以降は柴田のゲーム熱もある程度冷め、また2002年ごろに腕を故障してからは仕事量を抑えているため、上記のようなスケジュールはなくなっている。
声優・緑川光氏との関係
- 緑川光氏のニックネーム『グリーンリバーライト』(+リョクセンコウ)は、このマンガでの内容が発端で広まった。
- 『南国少年パプワくん』後半に出てきた、もう一人のシンタローの呼び名を「金髪だからキンタローです」と命名した。
- 『インコのサブ』と言うキャラを考案・設定した(声優なのに)
- 『カンガルー・メカ』というキャラも考案した。
- 七色のバスケットボールを7つ集めると言うようなスポ根マンガも考案した。(だけ)
作品リスト
『赤』と『青』の秘石関係
柴田のファンタジー作品には『赤の秘石』と『青の秘石』が登場する漫画が多数存在する。それぞれの直接的な関係は明言されてはいないが、お互いがリンクすると思われる設定やキャラクターが存在し、パラレルワールドのような世界で繋がっている。
別ファンタジー
少女誌
日記・エッセー
また、『ビヨンド ザ ビヨンド』『ドカポン3・2・1』等、ゲームのキャラデザインもしている。
関連動画
関連項目
関連リンク
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- ページ番号: 1173811
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