柴田善臣(しばた よしとみ)とは、中央競馬所属の騎手である。愛称は「相談役」「大先生」。
概要
現役のJRA騎手の中では最年長に辺り、日本騎手クラブの会長も務めたこともある大ベテラン。2010年10月には会長職を武豊に譲って相談役に就いており、これが愛称の「相談役」と呼ばれる切っ掛けとなった。
鷹の調教、釣り、クルージング、ジェットスキー、ゴルフなど多彩な趣味を持っていて、釣り番組に出演したり、野球の千葉ロッテマリーンズの始球式で投球している。競走馬の調教や開催日以外は趣味を楽しんでるらしい。なお以前はブログ・Twitterを行っており、愛犬の写真やら釣った魚やそれを料理した写真をうpしたりなどけっこうマメに更新していたが今は更新停止状態になっている。また、2020年のインタビューによれば趣味をだいぶ整理し、「ワイン、車、犬」の3つに絞ってるんだとか。
2022年には中央競馬現役騎手としては初となる黄綬褒章を受章した。
戦績
2024年現在で中央GⅠは9勝。うち7勝が左回りの競馬場(東京競馬場、中京競馬場)であげたもので「先生は右回りのGⅠは勝てない」というジンクスがあったらしいが、2010年の宝塚記念を後の凱旋門賞2着馬であるナカヤマフェスタで勝利し、初の右回りの競馬場でのGⅠ勝利を成し遂げた。
9勝目は、福永祐一が騎乗停止によって代理騎乗したジャスタウェイである(それ以前にも騎乗経験があり、いずれも2着という安定した結果を残している)。他に地方交流GⅠを2勝している。
2011年5月22日のオークスでは人気薄のピュアブリーゼで2着に入り、3歳牡馬牝馬の3冠レースのすべてで未勝利ながらも2着に入るという横山典弘もビックリな大偉業を成し遂げた。ちなみに残りの3歳限定GⅠであるNHKマイルCはタイキフォーチュンで勝利している。
2021年8月8日(55歳0カ月10日)にはレパードSをメイショウムラクモで制し、岡部幸雄(ステイヤーズS勝利当時54歳0カ月31日)の保持していたJRA騎手最年長重賞勝利記録を1歳近く更新。翌日9日(55歳0カ月11日)には交流重賞のクラスターCをリュウノユキナで制し2日連続で記録を更新した[1]。
2022年11月5日(56歳3カ月7日)には福島1Rを勝利して岡部幸雄の持っていたJRA騎手最年長勝利記録(56歳2カ月24日)を14日更新。さらに同月20日(56歳3カ月22日)、2023年2月11日(56歳6カ月13日)でも勝利して記録を伸ばし続けている。
3歳牡馬牝馬3冠レースでの先生の2着馬一覧
騎乗スタイル
安全に配慮
公務員騎乗の詳細
所有馬をレースに出走させるだけで40万円前後の金額が特別手当として馬主に交付されるので、コンスタントに出走させることで安定した収益が見込める。もちろん調教師や騎手にも数万円の特別手当てが付く。ちなみに1ヶ月競走馬を維持するだけで約60万円くらいの経費になるので調教を兼ねて出馬させるということもあるようだ。
ちなみに500万下戦(現1勝クラス)で勝ち負けしていた馬が1000万下(現2勝クラス)に昇級すると上位入賞が難しくなるので、500万下という同一条件で2~5着を繰り返して賞金を稼ぐほうが生涯獲得金が多くなる。条件戦で勝ちきらずに入賞を繰り返すことが馬主孝行と言えるのかもしれない。
■公務員騎乗は理想である。
┌┐
繰|↓
り|レースに出走させて特別手当などもらう。
返|↓
し|馬が疲れが残らない程度に走らせて入着させる。
|↓
|中2週など次走までの間隔が短い。
||
└┘
つまり馬主、調教師、騎手のそれぞれが得をするのである。
■入賞金の割合。
一般競走 | |
1着 | 100% |
2着 | 40% |
3着 | 25% |
4着 | 15% |
5着 | 10% |
6着 | 7% |
7着 | 6% |
8着 | 5% |
9着 | 3% |
10着 | 2% |
レースによって入賞金は8着まで、騎手の取分は獲得賞金の5%である。
伝統芸
上記の上位着順に拘らない(ように見える)公務員的騎乗だけでなく、勝ち負けする馬に乗っていた場合でも後方待機から4コーナーで大外に回り直線から末脚に賭ける!…も届かないというパターンも多い。
これらの結果、例え乗ってる馬が人気しようがしまいが馬券対象の3着以内ではなく4着に入って目立ってしまうことが多い。この事から競馬ファンからは、善臣先生が4着に入ることを「伝統芸(略して伝)」と呼んでおり、善臣先生が親しまれてる理由の一つでもある。まぁその分馬券を買っているファンは悶絶するんだけど。
ヨシトミシネー
ヨシトミシネーを参照。
主な騎乗馬(騎乗時の勝利)
GI/JpnI勝利
- ヤマニンゼファー(1993年安田記念・天皇賞(秋))
- タイキフォーチュン(1996年NHKマイルカップ)
- オフサイドトラップ(1998年天皇賞(秋))
- キングヘイロー(2000年高松宮記念)
- サウスヴィグラス(2003年JBCスプリント)
- カフェオリンポス(2004年ジャパンダートダービー)
- オレハマッテルゼ(2006年高松宮記念)
- ナカヤマフェスタ(2010年宝塚記念)
- レインボーダリア(2012年エリザベス女王杯)
- ジャスタウェイ(2014年安田記念)
ほか、ニコニコ大百科に記事のある重賞勝ち馬
- ホクトヘリオス(1988年京王杯AH、1990年東京新聞杯・中山記念)
- マチカネタンホイザ(1994年AJCC、1995年高松宮杯)
- ドージマムテキ(1995年京王杯AH)
- ダイワメジャー(2005年ダービー卿CT)
関連動画
笑いが止まらない
「もっと速い球を投げられるのに打者に当ててはいけないと自重してしまった」
ちなみにいとこの柴田博之は元プロ野球選手であり、野球のセンスもあると思われる。
外部リンク
- 柴田善臣
- wikipediaの記事
- http://www.jra.go.jp/keiba/calender/program/ippan/ippan09.html
-JRA特別手当てなど
- 柴田善臣騎手はなぜ「
先生」と呼ばれるので すか? - Yahoo!知恵袋
関連項目
脚注
親記事
子記事
- なし
兄弟記事
- 池添謙一
- 石川裕紀人
- 岩田望来
- 岩田康誠
- 川田将雅
- 騎手の一覧
- 騎手の中央GI初勝利の一覧
- 北村友一
- クリスチャン・デムーロ
- クリストフ・ルメール
- 郷原洋行
- 斎藤新
- 坂井瑠星
- 笹川翼
- 四位洋文
- 嶋田功
- ジョアン・モレイラ
- 菅原明良
- 田口貫太
- 武豊
- 田原成貴
- ダミアン・レーン
- 団野大成
- 津村明秀
- 中島啓之
- 西村淳也
- バウルジャン・ムルザバエフ
- 菱田裕二
- 藤岡康太
- 藤岡佑介
- 本田優
- 松山弘平
- 御神本訓史
- 宮下瞳
- 幸英明
- ミルコ・デムーロ
- 矢野貴之
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