栄光の落日とは、ゲーム「第4次スーパーロボット大戦」に登場するシナリオのサブタイトルである。
他に特別な用法が無い限り、当記事では同ゲームの内容についてを扱う。
概要
SFC版ゲーム「第4次スーパーロボット大戦(第4次)」及び同作を一部リメイクしてPS版として移植した「第4次スーパーロボット大戦S(第4次S)」の、とある後半ステージのシナリオ名。
「特異点、崩壊」の次に待ち受けるステージである。
ポセイダル軍との最終決戦を繰り広げる「オルドナ=ポセイダル(難)」と並ぶ本作の難関ステージとして知られ、第4次(第4次S)をプレイした多くのプレイヤーが、このステージをクリアできずに攻略を諦めたりトラウマを刻まれたという・・・
(とはいえ、この辺りを皮切りに以降のステージも難易度が上がっていくのでこのシナリオだけが特別に難しいわけではないのだが。)
宇宙へ舞台を移したノイエDC部隊やゲスト軍を追うため、ロンド・ベル隊は戦力を2つに分け、ブライト率いるAチームはジャミトフの潜伏場所がチベットのラサである情報を掴み、宇宙へ飛び立つ前に地球圏の脅威を一掃し後顧の憂いを断つべくティターンズとの決着を付けに行く、のだが・・・
で、このステージの何が難しいの?
「第4次(第4次S)」ゲーム中どころか歴代スパロボシリーズを見回しても最上位クラスの難易度とまで言われるこのマップは、何故難しいのかを一言で言えば初見殺しとネームド敵の塊だからである。
詳細を述べると、
- ティターンズ及びバイストン・ウェル軍(オーラバトラー&オーラシップ部隊)との最終決戦マップなので、敵の数がかつてないほど大勢出現する。敵増援含めたその総数、実に52機。これは「第4次(第4次S)」全マップ中最多の敵数である。そのうちHPが20000を超える戦艦が5隻。後述の、ロザミア搭乗のサイコガンダムmk-Ⅱ(HP27100)が出現している場合はさらにクリア難易度が上がる。
- とはいえティターンズの初期配置敵だけでも25機もいて、しかも東西南北へ散開し自軍を包囲しているので速攻を挑む場合は戦力を分散せざるを得ない。しかもこの頃には味方にも2回行動が使えるキャラが増加してきたように、敵にも2回行動を使用可能なエースパイロットがこのステージから出現する初見殺しが高難度化に拍車をかけている。
- ネームド(顔有り敵。以下、名を赤字で書いた敵は2回行動)敵パイロットは初期配置だけでもジェリド、マウアー、カクリコン、ジャマイカン、ガディ、ライラ、ブラン、ヤザン、ダンゲル、ラムサス、ゲーツ、ベン、(ロザミア)と勢揃いで、総じてステータスが高めの上に切り払いやシールド防御などの技能を持つので攻撃が直撃しにくく、性格が強気~超強気なので交戦が遅れるとどんどん気力が上がっていく。長射程かつ高威力のインコムやファンネルをドカドカ撃ち込まれ、味方が落とされていく事もザラで、HPや装甲の改造が不十分だとスーパーロボットすらも一撃で沈められてしまう。
- さらに増援でやってくるバイストン・ウェル軍もドレイク、ビショットを筆頭にアレン、フェイ、(ガラリア)、ショット、ミュージィ、黒騎士、ガラミティ、ニェット、ダー、など錚錚たる面子である。中でも2回行動が可能な黒騎士とミュージィは、驚異的な移動力でこちらの弱小ユニットを狙い澄ましてくる。
- バイストン・ウェル軍は全機、オーラバリアを持っているうえに高装甲なのでMSやHMの主兵装たるビーム兵器が通用しにくい。
- 進め方次第では上述の通りロザミアのサイコガンダムmk-Ⅱも出現し、1ターン目からリフレクタービットの2回攻撃で自軍を全力で滅ぼしにかかってくる(スーパーロボットで防御しても、2回連続で被弾したら無事では済まない)。またガラリアを仲間に加えなかった場合はこのステージの敵増援で、ガラバに乗ってガラリアが登場する。どちらも出てこないようにすることも可。
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上述の通りロンド・ベル隊の総戦力が二分されているので、プレイヤーの進め方次第では主力メンバーの半分以上(またはほぼ全員)が宇宙チームへ連れていかれてしまい、一軍メンバーが主人公ほか数名しか残らず大半が二軍落ちしているメンバーで戦わなくてはならない、という第2の初見殺しの罠に嵌められる。宇宙へ行くBチームにはビルバイン(もしいればサーバインorズワウス)を筆頭としたオーラバトラー、ダイターン3、真ゲッターロボ、サイバスターなど多くのプレイヤーが直前まで主力やボスキラーとして使っていたであろう面子が多いので、彼らがいない部隊編成でクリアしなくてはならない。倉庫番をしている無改造の機体たちを急遽改造したり久々に出撃させた、という経験もお有りではないだろうか。
このステージの敵のレベルは軒並み36~42ほどだが、これに比べ味方たちはレベルが20にも満たないパイロットばかり、などという事態に陥ったらこれは悲劇である。- 近年のスパロボシリーズでは、チーム分岐が発生する場合はプレイヤーがメインキャラのチーム分けとストーリー進行を選択できるところだがここだけは直前までどんな進め方をしても主人公はAチームで固定となり、以降AチームとBチームのシナリオが交互に進んでいくので話の進路をプレイヤーが選択できない。(一応「第4次(第4次S)」でも23話の後に地上チームと宇宙チームへ分岐する際に主人公がどちらへついていくかを選択できる展開もあったのだが。)
- コウ・ウラキはこのステージでGP-03ステイメン(デンドロビウムではない)に強制乗り替え。直前までZZガンダムやリ・ガズィなど他のMSに乗せていた場合は注意。敵MSと戦うならともかく、増援のABに有効なステイメンの武器は弾が2発だけのフォールディングバズーカのみ。
- (主人公or副主人公が覚えていない場合)「激怒」の精神コマンドを使用できるキャラが誰もいないので、激怒で敵全員にダメージを与えつつ1ターン目から自軍めがけ進軍させる(=おびき出す)戦法もここでは使えない。
- 当時のスーパーロボット達の耐久力は現代のゲームバランスと違い、HPも装甲もそこまで高くないので無改造だと上述の通りネームド敵に一撃で撃墜されたり大勢の敵に袋叩きにされたら数で押し切られる事例も多い。
- 加えてマップの大半が山と森なので地上のユニットでは移動も困難。かといって初期配置から味方を動かさずにいると、空を飛べるバイストン・ウェル軍から、増援として出現したそのターン内にあっという間に袋叩きに遭い撃墜されてしまう。AB部隊は高移動力に物を言わせ増援に現れたターンから全軍で強襲し容赦ない攻撃を浴びせていくのが3つ目の初見殺し要素。
- そしてどうしてもクリアできなくて攻略本を買ってページを開いても、あまりに多すぎる敵のデータだけでページが埋まっており肝心の攻略法がほとんど記載されていない
など、様々な要素が重なり、ゲーム中どころか歴代スパロボシリーズでも屈指の高難度ステージとなっている。長くなったが要点をまとめると、
ティターンズの精鋭部隊とオーラバトラー&ガラバの大部隊を相手に、山と森と敵に囲まれた地上マップの中央で移動を制限され、(進め方によっては)主力部隊を大半奪われレベルもSPも不十分の二軍メンバーが中心で戦わざるを得ないステージ
と書けば、第4次(第4次S)を未プレイのスパロボプレイヤーにも地獄ぶりが伝わって頂けるだろうか。
そりゃもう、「α」でEVA弐号機1機でティターンズ相手に無双して存分に恨みを晴らしたくらいに。
なお、「第4次S」の場合は内容が一部変更されており、Aチームの味方部隊に魔装機神のグランヴェールとガッデスが追加され、さらに敵増援に黒騎士が出現しない(以前のステージでハイパー化する展開になった)、など多少だが戦いやすくなっている。ヤンロンがせっかくボイス付きで喋るんだからジェリドも戦闘中くらい声付きで喋ってほしかった。
どうでもいいが、カミーユとショウはどちらもAチームにいないので総力戦にも関わらず宿敵と戦えないジェリドと黒騎士の姿には哀愁が漂う。(ジェリドは進め方によってはこの次のステージが最後の出番なのでここが本当の最後ではないが。)
攻略法
ここへ到達するまでの下準備として、(30話前後くらいから?)Aチームに入るパイロットや機体をある程度でも育成・改造しておくことを推奨。ちなみに該当するキャラは主人公、副主人公、アムロ、ジュドー、カツ、クワトロ、ダバ、アム、レッシィ、鉄也、ジュン、デューク、マリア、勝平、洸、神宮寺、マリ、コウ、キース、ファなど。なおファがいるのにカミーユは不在。
強化パーツも、Bチームに行った主力機体から忘れずに拝借。自信が無ければ万一どうやってもクリアできなくなった場合に備え、やり直し・育て直し用に「特異点、崩壊」より以前の時点でのセーブデータを残しておく事も推奨。
敵増援のバイストン・ウェル軍は3EPにドレイク率いる第1波がマップ南西へ、その後4EP以降敵の数が19機以下になったEPにショット率いる第2波が南東へ出現するのだが、このステージは初期配置の敵を3PPまでに全滅させれば増援は出現せず、そのままバイストン・ウェル軍をスルーしてクリアできる。
よって速攻勝負を挑んで3PPまでにティターンズを全滅させるか、または通常通り敵の大軍を相手に腰を据えて挑むか、2つに分かれるだろう。いずれにしても、ネームドの敵を優先で倒し数を減らしていく事が肝心。ネームドが乗るドーベン・ウルフやガラバは精神コマンドを出し惜しむと、命中率が安定しなかったり当てても撃ち漏らす事も少なくない。
速攻を挑むならば2回行動が使用可能なパイロットと、MAP兵器が使えるユニット(ZZガンダム、エルガイムmkⅡ、百式、もしいればヒュッケバインなど)を上手く使いたい。覚醒や再動が使用できるパイロットも鍛えておこう。(関連動画も参照)
待ち戦術で挑む場合は、かつてないほどの長期戦&消耗戦になるので修理や補給が使えるユニットも出撃させておくべし。1ターン目から自軍を初期配置から移動させ、バイストン・ウェル軍に包囲されたり追いつかれないようにしたい。
または増援が出てくるタイミングに合わせて、ハイブリッドアーマー装備して鉄壁&必中をかけたスーパーロボット(特にグレートマジンガー、グレンダイザーなど)を増援部隊の出現場所に待機させ、増援出現と同時に反撃で敵部隊をなぎ倒していくおなじみの強襲戦法も有効。この場合、担当ユニットの武器と装甲をフル改造していないと数で削りきられたり反撃で倒しきれない事も多いのだが。
なおビショット(ゲア・ガリング)は性格が弱気なので敵の数が減れば減る程気力が減少する。他の敵を全滅させ最後にゲア・ガリングを倒した方が楽。
(他にも情報募集中)
関連動画
関連商品
関連項目
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