栄養ドリンクとは、滋養強壮や栄養補給を目的として摂取される飲料の総称である。
概要
生薬エキスやビタミン、アミノ酸をはじめとした生物から得られる成分や、化学的に合成された成分などをカクテルして販売されている飲料の事。
いくつか種類があり、その成分や配合量、副作用リスクなどによって医薬品・医薬部外品・清涼飲料水として区別されている。それぞれ全く異なる存在なので、栄養ドリンクとひとまとめに考えてしまうと後述するようなリスクに直面するおそれがある。
医薬品
最も有名なのが「ユンケル」。一部を除いてシリーズのほとんどが第2類または第3類医薬品となっている。
ひとくちに医薬品の栄養ドリンクといっても成分は多彩。同じ第2類医薬品のユンケルでも、1本272円のスパークユンケルと3884円のユンケルスターでは当然処方も全く異なり、用いるべきシーンも違ってくるので、悩んだら遠慮なく相談しよう。医薬品なので店では近くに薬剤師か登録販売者が必ずいる。
医薬部外品
「リポビタンD」「チオビタドリンク」等の元々医薬品だったものが医薬部外品に変わって販売されている物。人体に対する効果があるが、医薬品に比して作用が弱く、副作用リスクのないものがこのクラスにあたる。そのぶん効き目は限定的と言えるが、ただの清涼飲料水とは異なり明確に効能をうたうことができる。
清涼飲料水
言われて気がつく「アクエリアス」や「ポカリスエット」等の別名称で販売されているスポーツ飲料、『えっ?』と思う物で「オロナミンC」「デカビタC」等の半ばジュース扱いされているもの、近年発売が多いエナジードリンクの「レッドブル」「モンスターエナジー」等である。
区分としては実際にジュースでしかないのだが、糖分やビタミン、ミネラルなどを効率的に摂取できるため、使いどころを誤らなければどこでも安価に買える身近な便利アイテムである。
ただしジュースだからといってテキトーに飲んでよいわけではない。糖分や塩分の過剰摂取が何を引き起こすかは知っての通りであり、エナジードリンクの飲みすぎによるカフェイン中毒で、あろうことか死に至ってしまった事例も起きている。
注意
栄養ドリンクは飲めばHPが回復していつでも元気でいられる……というわけではもちろんない。もしそうなら誰も寝なくて済む。
物にもよるが栄養ドリンクは「元気の前借りドリンク」と称されることもある。「一に休養、二に栄養」という有名なフレーズにある通り、疲れた時に一番大切なのはしっかりと休むことである。その際の補助として補気に向いた医薬品ドリンクを用いたり、あとちょっとだけの頑張りにエナジードリンクを用いたりと、手軽に入手できるからこそ適切な摂取が求められるのが栄養ドリンクなのである。
また、栄養ドリンクを常飲または多用することで体に致命的な障害を興すこともある。上述したカフェイン中毒死の事例も含め、近年では締め切りなどに追い込まれた若年層がエナジードリンクなどを多用しすぎて体に変調を来し悲しい事態になる場合が少なくない。疲れがたまりやすい生活を送る人は、なんとなく飲み続けるのではなく、一度医師や薬剤師、登録販売者へ相談してみることをおすすめする。
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