ニコニコ大百科 : 医学記事 ※ご自身の健康問題に関しては、専門の医療機関に相談してください。 |
栄養失調とは、特定の栄養素が不足することによる不健康な状態である。
概要
この記事では未確定な事象も含めて栄養失調に分類できると判断したものを記載する。おもな症状には以下のものがあるが同じ栄養失調が発生しても性格や環境で様々な症状が出ることに注目してほしい。当記時では書かないが逆に過剰によって不健康になる場合があるので注意が必要である。
飢餓
もっとも栄養失調でイメージしやすい,経済的な理由やインフラの未整備等で十分なカロリーを摂取できない状態である。
肥満
栄養失調の対極にも思える症状だが,「特定の栄養素が不足する→食べても満たされず何が不足しているかを考えずにただ量だけを摂取する→カロリー過多で太る→最初に戻る」の循環で肥満になる場合がある。
非肥満
特定の栄養素が不足することによる症状の研究はあまり進んでないが検索するときの手助け程度の情報を列挙する。
塩分不足
塩分(自然塩,≠NaCl)は生命の基本であり不足するとろくなことがない。以下の幾つかが症状として出るようである。筆者の場合も「眠りが浅い,コムラガエリ」が出ていて塩分不足と気が付くまでずいぶん苦しんだ。
冷える,疲れる,顔色が悪い,痛む,胃ケイレン,ドライ・アイ,胸がむかつく,目が疲れる,凝る,コムラガエリ,むくむ,ノイローゼ,水虫,下痢,常習便秘,出血,下血(血便),皮膚が弱い,臭い,虫歯,めまい,貧血,食欲不振,動悸,息切れ,手足のマヒ,シビレ,円形脱毛,抜け毛,枝毛,ネコ毛,手の平,足の裏がシメッている,冷や汗,乗り物に酔い易い,不眠症,寝つきが悪く,眠りが浅い,朝寝坊,小便の回数が多い,低体温,痛風,心臓肥大,花粉症,アトピー性皮膚炎,白内障,中耳炎,蓄膿症,糖尿病,痔,低血圧,不整脈,結滞,高血圧,登校拒否、非行,おもらし,ボケ,寝たきり老人。
ビタミンA不足
夜盲症などさまざまな目の症状が出る。しかし催奇性があるので妊娠しようとしている人や妊娠の疑いもしくは妊娠3か月以下の人はβカロチン(人参,カボチャ,サツマイモ)の形で摂取するほうが安心である。
ビタミンB1不足
ビタミンB2不足
主に粘膜に異常が現れる。アトピー性皮膚炎,口角炎(こうかくえん),口唇炎(こうしんえん),口内炎(こうないえん),舌炎(ぜつえん),眼の症状(流涙(りゅうるい),羞明(しゅうめい)(まぶしがる,結膜炎(けつまくえん),硝子体混濁(しょうしたいこんだく),角膜(かくまく)血管新生),脂漏性(しろうせい)皮膚炎,知能障害。
ビタミンB6不足
アトピー性皮膚炎,ペラグラ様症候群,脂漏性皮膚炎,舌炎,口角症,リンパ球減少症が起こり,また成人では,うつ状態,錯乱,脳波異常,痙攣発作が起こることもある。
ビタミンB12不足
ビタミンC不足
壊血病。野菜をサラダで摂取し,温野菜を取らない場合ビタミンC不足になりがちである。これはサラダでは量が食べられないことに起因する。実験的に皿いっぱいのサラダを作り,それをそのまま痛めて温野菜にしてみるとサラダでの量の少なさが実感できると思う。以前はビタミンCが熱により破壊されるといわれていたが現在では加熱しても90%以上残ることがわかっている。→参考
ビタミンD不足
小児ではくる病を,成人では骨軟化症を起こす。骨粗鬆症の原因となる可能性がある。
ヨウ素不足
海産物に多く含まれており,日本人が不足することはまずない(昆布1gで摂取上限に達する)。しかし日本以外の国ではヨウ素の不足は大問題で以下のような症状がある。
- 胎児期:流産,死産,クレチン症
- 新生児期:新生児甲状腺肥大症,脳機能障害
- 小児期:甲状腺肥大症,甲状腺機能低下,学力障害,精神身体発達遅延
- 成人期:甲状腺肥大症とその合併症,甲状腺機能低下,精神活動の停滞
三価クロム不足
あえて三価と書くのは六価クロムが猛毒だからである。これが不足すると糖尿病2型になる。
関連動画
関連商品
関連項目
- 食育
- 栄養
- ニコニコ大百科:医学記事一覧
- 0
- 0pt