株式会社ファンデリーとは、2000年9月に設立された、宅食の販売及び製造を主な事業とする企業である。東証グロース(旧マザーズ)に上場しており、証券コードは3137。本社は東京都北区赤羽。冒頭画像はロゴ。
概要
社名は Fun(面白さ・楽しさ・感動)+Delivery(お届けする)から成る、2つの英単語の造語。
栄養士がメニューを作ったことをウリにした、健康に配慮した宅食を主なブランドイメージとして展開している。
宅食販売の企業にしては珍しく、自社工場を所有しており、生産から配送まで全て自社で賄っている。しかし、工場設立後、実績を大幅に上回る製品を製造してしまい、2022年度の第三四半期決算では推定で330万食もの売れ残りをだしてしまっている……。大丈夫かファンデリー。
自社のだしているカタログ『ミールタイム』の売れ行きは、社員の栄養士たちのドサ回りのおかげで好調で、マーケティング事業の屋台骨となっている。
直近の経営状態は必ずしも良いとは言えず、決算短信では、継続企業の前提に疑義が生じたとされ、新規の金融機関からの借り入れが極めて困難な状況となっている(意訳 銀行「おめーんとこあぶねーから、もう金貸さねー」)。
昨年より展開を開始した自社ブランド、『旬をすぐに(通称・旬すぐ)』の売れ行きが今後の生命線。
株価も低迷しており、2022年3月現在では298円となっている。これは最高値を記録した2018年4月との2413円に比べ、約88%の下落である。先行きは明るいとは言えない。また、今年度より適用される新しい上場維持基準によれば現在の倍の時価総額を、一年間の猶予期間中に稼がなければならず、危機に立たされている。
歴史
2020年1月 埼玉県本庄市に自社工場を設立。公式YouTubeチャンネル『旬チューバー』を開設
経営者
社長は設立から現在まで阿部公祐氏。学習院大学卒業後、朝日火災海上保険に入社。入社後に接した経営者の人々の人柄に憧れ、それから4年後にファンデリーを立ち上げた。
当初は栄養士を活用した食材宅配サービスを展開したが、業績が伸び悩み、資金が底をつきかけてしまった。そんな時に顧客の声から、糖尿病患者などに対して、調理済みの食材をクール便で宅配するサービスを考案。現在まで連なるビジネスモデルを創った。
製品・ブランド
MFD(Medical Food Delivery)事業
健康食通販カタログ『ミールタイム』を、全国の医療機関や調剤薬局などに配布している。病院のチラシ棚で見かけた方もいるはず。
主に生活習慣病や食事制限をしている人のために、栄養士が開発した健康食を提供している。 さらになんと、お客一人一人に栄養士がついて、自分に合ったメニューを提案してくれるカウンセリングサービスがある。
CID(Cooking Immediately Delivery)事業
『旬をすぐに』という冷凍食品を販売している(次節に記載)。
『旬をすぐに』
若年層や食材の安心・安全を求める人向けに、生産者の顔が見える旬の国産食材を100%を使用しており、ミシュラン店・元大使館料理長が調理した冷凍食品宅配サービスである。
主な特徴は
- 健康被害の恐れのある添加物67種類を不使用。栄養成分調整しておらず、脱ケミカルな食品
- 独自の仕入れモデルである『旬すぐ共栄会』を通じた食材調達。旬の食材を入札型で仕入れ、生産者を特定した国産食材のみで製造。素材に始まり、素材に終わると言えるほど、
- 国産の良い素材にこだわっている。
ツイートを読み込み中です
https://twitter.com/shuntuber/status/1496500046292205575
という幻聴が聞こえる程誇りを持っている
- 一期一会の豊富なメニュー。旬の食材をすぐに調理している為、同じメニューには二度と出会えず、日替わりでメニューが追加されていく
- 過剰野菜・規格外野菜を活用し食品ロスを削減
- 自分が選んだメニューと食べた後の評価によって自分好みのメニューに最適化する『AI旬すぐ』
- 社員が一夜漬けで考えた独特な商品タイトル
商品タイトルの例
・旬すぐファンさくらさんの故郷 心に沁みるねぇおっきりこみ(注:sakuraさんは旬すぐのレビューやYoutubeチャンネルの常連客)
・柚子湯葉と生姜でさっぱり風呂ふき大根 モッと柔くなれよ料理人燃えた塩モツ煮
旬すぐチャンス!
旬すぐ、旬すぐBOXの商品詳細ページに『旬すぐチャンス!』付きと記載のある商品を購入すると、パッケージの表面にあるQRコードを読み取ることでくじを1回引くことができる。
旬すぐプレミアム
ワンランク上の美味しさを追求したプレミアムブランドである。”冷凍食品のレベルを超えているというお声をいただけるご馳走メニュー”であり、厳選された食材を使用したメニューとなっている。
旬チューバー
『旬をすぐに』運営によるYoutubeチャンネル。ファンデリーは広告費を抑えて食材に還元することでお手頃価格で食品を提供している。そのため、SNSを広告塔として情報発信をしており、当チャンネルはその活動の一つである。姉妹チャンネルとして『旬すぐファクトリー2020』がある。2020/01/09に活動開始し、2022年4月1日時点でのチャンネル登録者数は1470人。
当チャンネルでは、毎日19時にメンバーが日替わりで新メニューのライブ配信を行っている。つまり新メニューのお披露目を行う活動であり、旬チューバーの谷本と内山による、YouTubeコマースのマーケティング手法で売上を50億にできるか?という社運を賭けた壮大な実験でもある。
ライブ配信後から3時間の間は『旬すぐタイム』が開始される。この時間内に旬すぐで商品を購入した際には、ポイントが5倍になるボーナスタイムである。
ライブ配信に加えて不定期で、旬をすぐにの製品やサービスをテーマとしたオリジナルソングを投稿している。最新作は『AIのある生活』であり、前述したAI旬すぐをテーマとした楽曲である。
関連リンク
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