根性論とは、日本国内における論説のひとつである。
一度は聞いたことのある「根性出せ!」であるが、悪い意味でも使われる。
※「精神論」とも呼ばれるが、そちらは根性以外の心の働きも含めている。
概要
論説の内容で「x時間寝ずに~」のように「一般的な体力や精神的に無理」なことから命名される。例えば以下のような例文
これほどの複雑怪奇なプログラムをこなすには最低3日会社に泊まり込めば問題がないはずであり、自分の時代には考えられなかった話である
この様に記述される。この場合記述者本人が一般的な成人だと認められることがあるが、ほとんどの論説が「自分」を主体にしたものであり相手に理解されることはほとんど無いと言って良い。しかしながら日本国内では「趣味と実益(仕事)」を兼ねる過程から容認されがちである。法律が整備されている現在では、以下のようなの発言を部下がした場合、上司はそれを止める責任がある。
まぁ、そうですね~。今日会社に泊まり込めば明日の夕方にはできあがってますよ。
問題の隠蔽、棚上げ、現実逃避
「根性があれば何でもできる」のような感じで(存在しない)便利アイテムとして使われることも多々。
当たり前だが、もちろん根性や気合いで何でもできるなら苦労はしない。
じゃあウチの会社の売り上げ、業績が悪いのは上司や経営者の根性がないからですね?
体育会系、無能指導者、ブラック企業、老害、が偉そうに好んで使いがちなもの。
(目的に対しての有効な手段方法、道筋、ヒント解決策といったものを出さない/元から無い)
スポーツ指導者においては、元々がそういった環境下で育ってきたため罪悪感のない場合もある。
「俺がされてきたのにお前らがしないのは許さん」「されてきた分、しなきゃ損」といった
単純に安っぽいプライドが許さない場合もある。
(→体育会系)
「根性がないから××になるんだ」「××なのはお前に根性がないからだ」と
問題の所在から目を逸らさせ、罪悪感を刺激するのにも使われる。
例:「うつ病と診断された?甘えんな、根性出せ」
「根性出せ」と言うだけ言っておきながら、あとは知らんという無責任な発言にも使用できる。
「おいしっかりしろよ、契約数はお前が常に最下位だぞ!根性見せろよ給料泥棒!」
→「どうやったら契約が取れるか?知らねえよ!てめえで考えろ!」
→「とにかく気合入れて数こなしゃなんとかなるだろ!やれよ!」
ただし上層部を除く日本人は基本的に真面目な人が多いため、身を粉にして(自腹を切ってでも)目的を実現しようとし、一定の結果を出してしまうため、結果的に無能上司や無能経営者の延命措置となってしまっているのが日本のひとつの現状であるとも言える。
例:残業代がろくに支払われないけど、納期に間に合わないとお客さんが困るから徹夜して作ろう!
…ちなみに海外ならお客がいようが契約書にない事はやらず定時で帰ります。
※正当な対価・報酬を支払わない一種の「やりがい搾取」のパターンでもある。
「絶対にやらなければいけない」「するのが普通である」
…という思い込み、同調圧力、洗脳で動かそうとしてくる点も留意したい。
対策
- 「やたらに根性論だけを強調する奴はヤバい」という前提を持つ。
- 問題解決のための質問をし、具体的な案を出さないのであればビンゴである。
- 根性を出さなくてもいい所まで根性を出す必要はない。無駄遣いしない。
- 業務でなおかつ充分な報酬が支払われないのであれば転職も視野に入れる。
- 残業代の未払い、売り上げても利益の大半を上層部が搾取し還元しないなど。
- 根性や度胸がなくても割と生きていけるため、臆病や用心深さも必要である。
- ブラック企業ならさっさと辞めてください。(項目参照)
- スポーツにおいては、指導者が過去に功績を残した人間であっても関係ない。
・誰も文句を言っていないのだから正しい(→同調圧力)
・こっそり録音するなんて嫌らしい、申し訳ないのではないか? …ではなく
特に悪質なものは、録音・録画といった証拠を必ず残しておこう。(→記録)
関連項目
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