桂文珍とは、日本の落語家(上方噺家)、である。本名、西田勤。五代目桂文枝一門。
概要
1948年12月10日、兵庫県多紀郡篠山町(現在の丹波篠山市)出身。
幼い頃からパイロットにあこがれていたが、大阪産業大学に入学後に落語にあこがれて落語研究会に入部、美憂亭 さろん(びゆうてい)という高座名でテレビにも出演していた。
その際に桂三枝(現:六代桂文枝)に誘われ、彼の師匠であった桂小文枝(後の五代目桂文枝)に1969年に入門、三番弟子となった。
文珍の名は、師匠が紙に字を書く際に風に飛ばされそうになり、紙を抑えるよう指示をした際、その様子から「文鎮のようだ」ということと、珍しい人物であることをかけて名付けられた。
1974年に毎日放送「ヤングおー!おー!」にテレビ出演、その後はテレビにおいて司会者として1980年代に活動を広げる。
一方でパフォーマンスを取り入れたニューウェーブ落語が受け入れられ、人気の落語家としても名声を上げるようになる。
1990年代に入るとテレビでの活動を減らし、古典落語にも力を入れ始める。その中で関西大学の非常勤講師も務めるようになる。また、あこがれであったパイロットも、1990年に自家用飛行機の免許を取得し、自家用飛行機を持ってフライトを行っている。
2004年に、長らく司会を務めていた「ウェークアップ!」の終了とともにテレビの活動から身を引いている。
芸風は、本格派路線を踏襲しつつ、それをアレンジするのにも長けている。特に忠臣蔵など芝居噺は十八番としており、「五段目」「胴乱の幸助」などは得意噺。他に「手水廻し」「悋気の独楽」などがある。また、創作落語も多く発表している。そして、枕の面白さに定評があり、枕だけをひたすら語る漫談だけでも金を取れる人物である。
人物像
- テレビなどでは気さくで明るい姿を見せるが、裏では横柄で口の悪い態度を取る様子がネタにされている。
- 古くからのパソコンユーザーで、シャープのCMで所有するMZ-2000でネタを書いている様子が採り上げられた。後に一部の冠番組で一社提供した。
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