桐山清澄(きりやまきよずみ)とは、将棋棋士である。本名はきよずみであり、濁るのだが、ファンの間や親しい棋士の間でも「きよすみ」と呼ばれており、温厚な人柄だったため、いちいち訂正を促さなかったという。
増田敏二門下。棋士番号93。奈良県出身。中原・米長時代を代表する昭和時代の強豪棋士として知られ、2020年現在、ただ一人の棋士番号二桁代の現役棋士である。弟子に豊島将之、矢倉規広がいる。
余談だが、3月のライオンの主人公「桐山零」と名字が同じである。桐山零のモデルは棋風などから豊島将之と推測されているため、その師匠の桐山を名字にとったという説もある。
概要
18歳でプロ入りし、そこから7年でA級に上がるなど昇段の全てが順位戦昇級という快挙であった。また、タイトルも今まで4回奪取(棋聖3期と棋王1期)しており、一般棋戦優勝も含め棋戦優勝11回という実力者である。名人戦も一度だけ挑戦したことがある。また、還暦になっても竜王戦2組、65歳ぐらいまでC1級で健闘していたなど、息の長い棋士でもある。
また、大の関西好きであり、升田幸三の内弟子として入門し一度は上京したが、ホームシックになったので関西に出戻りした経歴を持つ。
棋風は燻し銀と言われるが、勝浦修や森けい二と並ぶ振り飛車党にして空中戦法の達人であり、ひねり飛車や三間飛車、中飛車などを得意としていた。燻し銀と言われたのは、銀将が好きな駒であり、銀使いの名手として知られたことと、風貌が大人しめで地味ななりで、烏天狗などというニックネームが付けられたため。
同時期に活躍した米長邦雄、内藤國雄、森けい二などと比べ大人しく寡黙な性質だったが、人当たりはよく、指導にも定評があった。
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