桐生戦兎(きりゅう せんと)とは、特撮ドラマ『仮面ライダービルド』の主人公。
仮面ライダービルドに変身する天才物理学者である。
仮面ライダービルドであるてぇんさぁい物理学者の桐生戦兎は万丈龍我の冤罪を晴らすべくファウストが送り込む怪人スマッシュと戦っていたぁ!
天才的な頭脳と運動神経を持つ「たぶん物理学者」。
記憶喪失のところを発見されたらしく、その出自には謎が多い。
ここ二十数年の記憶がなく、失った記憶の原因とみられる、断片的に残っていた記憶は、「ガスマスクの科学者集団」「人体実験」「コウモリ男」……
経歴に「たぶん物理学者」と記されてはいたものの、採用試験で満点を取ったことで東都先端物質学研究所所長の氷室幻徳に雇われ、パンドラボックスの研究の仕事に就く。
……が、初出勤の日に、自分の断片的な記憶のうち「ガスマスクの集団」に人体実験をされたという共通事項を持つ万丈龍我を成り行きで保護。
本人は「殺しは一切していない」というが、世間的には龍我は殺人犯のため、いきなり殺人犯と逃亡生活をするハメに。しかもよりによって、変身状態のみとはいえ幻徳と対面しての事態である。幻徳は東都政府首相補佐官でもあるため、「仮面ライダービルド」はいきなり東都規模の指名手配犯という大ピンチに陥る。
殺しは戦兎がもうやってるって? ほら、あれは神だし、戦兎本人じゃないかもね……。
ちなみに、パンドラボックスから分離したと思われるプレート「パンドラパネル」の存在を看破していることから、割と本件は私情による調べものをしているように見えるが一応仕事はしているようである。
龍我の事件を追っていく中で、因縁のある組織と思われる「ファウスト」という単語に辿りつく戦兎。
謎を求め西都に向かう龍我を助ける戦兎だったが……物語の舞台は東都のみならず三国全域に広がっていく。
作中では、彼と同じ顔をしていた、現在行方不明の人物「佐藤太郎」の存在が語られている。
戦兎が発見されたのは、佐藤が治験のバイトに向かい行方不明になった日と同日であり、佐藤もファウストの実験の犠牲になったと推測される情報があった。さらに、万丈龍我が冤罪をかけられた日も治験のバイトと同日である。
そのため、全ての真実が戦兎、あるいは佐藤の経緯にかかっていることになったが、果たして彼の正体とは……。
ちなみに、興奮すると髪の一部がぴょこんと跳ねる。
佐藤の髪型はトゲトゲ頭だが関係があるのだろうか……?
ややマイペースなところはあるが、悪に対する怒りと、弱者が踏みにじられることを許さない心を備えた立派なヒーローである。
実際に彼自身も、見返りを求めず人を助け、人々が救われた時に仮面の下で(見えはしないが)笑顔を見せているであろう、ということを話している。
また、佐藤太郎を思わせる馬鹿テンションになることもあるが、基本濃い周囲に振り回されるツッコミ役でもある。
番組開始時に龍我と繰り広げる漫才のようなトークは必聴。
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この項目は、作品のネタバレ成分を多く含んでいます。 ここから下は自己責任で突っ走ってください。 以後、お見知りおきを。See you! |
記憶をなくし、マスターこと「石動惣一」に拾われていた戦兎。
石動に導かれるまま、戦兎は仮面ライダーとして戦うことを始めた。
しかし戦兎は、龍我の冤罪を晴らす為に接触した鍋島という男から、遂に真実を知ることとなる。
石動の娘・石動美空と二人だけの秘密として、新たなボトルを浄化してもらっていた戦兎。
ファウスト幹部ブラッドスタークは、そのボトルから導き出された「オクトパスライトフォーム」の攻撃に対応できず敗れた。
これにより、鍋島の証言した「石動惣一=ブラッドスターク」の方程式が証明された。
これが真実であれば、彼の行動は全てモルモット同然のものであり、「桐生戦兎の人生は全て石動惣一の手の上で転がされていた」ということになり……。
その後は石動と決別し、彼からもたらされた情報から幻徳がナイトローグだと知る。
交戦の末勝利後、幻徳の悪事が明るみになり、文字通り東都のファウストは壊滅することとなった。
だが、幻徳から語られた衝撃の事実…なんと戦兎は姿を変えた葛城巧であることが判明する。
龍我の恋人・小倉香澄の死因も元をたどれば葛城であり、戦兎はこれまで葛城巧が行ったことによる責任を背負い込み、ふさぎ込んでしまった。
それでも他ならぬ万丈に喝を入れられ、元の「桐生戦兎」を取り戻した戦兎だったが、幻徳と石動により三都間の戦争が遂に始まってしまう。葛城巧として多くの戦力を開発してしまった戦兎に、矢次早次に襲い掛かる苦難……。
誰かを大切に思うあまり、誰かと衝突してしまう。戦兎も龍我と、互いを想うあまり意見が衝突してしまう。
戦争の火蓋を切った原因である幻徳は、自身の父・泰山により追放されるも、既に状況は危機的なものであり、戦兎はブラッドスタークからもたらされた禁断のアイテム・ハザードトリガーに遂に手を伸ばしてしまう。
それにより……科学による犠牲を出したくないがために戦った戦兎は、ハザードトリガーに自我を蝕まれたことで、意識のないまま青羽をその場で殺害してしまう。
自分が犠牲を出してしまった事実に、戦意を完全に喪う戦兎。
しかし、それでも戦うしかない。ブラッドスターク、石動惣一の思うが儘、戦兎は石動惣一の敷いたレールを走り続ける以外に道は残されていないのか……。
貸与されたフルボトルや、内海成彰の協力で手に入れたハザード暴走への対抗手段を手に、戦兎は「一対一で戦争を決着させる」というルールの代表戦に臨むこととなる。
ライダーウォーズ開始から代表戦に至るまで、戦兎には全く心の休まるタイミングがなかった。
本来成熟しているはずの積み重ねを、石動惣一により奪われていた戦兎は、精神的にまだ未成熟であり、物語当初に見せていた高いテンションは、佐藤太郎というミスリードを用意しながら彼の精神的な幼さを強調していたといえる。
ライダーウォーズ開始前からボロボロで、やっと最低限立ち直った精神で戦ってきた彼にとって、青羽の殺害、そしてその責を自分にしか向けられない状況は、決定的な挫折・破綻という他なかった。
その後も戦兎は、皆の前では「ナルシストで自意識過剰な桐生戦兎」でいようと、空元気を作っている。
実際に戦兎が、精神的に諸々の運命を乗り越える兆しが見えたのは、西都がライダーウォーズに乗り込み、西都の戦力と化した氷室幻徳の語る、曲解された葛城巧の話と向き合った時である。
このころから漸く、かつての明るくクレバーな桐生戦兎が戻ってきはじめ、紗羽の複雑な立場に気づき二人で二重スパイ作戦を敢行している。
ジーニアスボトルの生成、行方をくらましていた父親との邂逅、パンドラボックスの研究を経て、桐生戦兎はエボルトとの戦いを終わらせるために物理法則を超えた救済、すなわち「パンドラボックスとエボルトのエネルギーを利用し、自分たちの世界ともうひとつの世界を融合させてエボルトの存在しない新世界を作り出す」という勝利の法則を見つけ出す。しかしそれには生成するにも命の危険が伴う10本のロストボトルが必要で、同時にエボルトもそれを狙っているものだった。最終決戦で命を落とした二人の仲間、そして物語が始まるきっかけとなった万丈が身を呈しエボルトの動きを封じ、ついにエボルトの打倒に成功する。
戦兎が生み出した新世界は「スカイウォールがなかった場合の10年間」を実現した世界であり、そこには共に戦ったかつての仲間も別の人生を過ごしていた。すなわちエボルトによって生み出された存在である戦兎を知る者は新世界では誰もいない。世界を救ったことすら誰からも称賛されることなく、桐生戦兎は新世界で孤独に生きていく……はずだった。
「戦兎! どうなってんだよこの世界…! 誰も俺の事知らねぇし、黒い髪の俺が香澄と付き合ってるしよ…」
そこには常に共に戦ってきた筋肉バカ、万丈龍我の姿。エボルトの遺伝子を持つ彼もまた、この世界に本来存在してはならない人間であり、新世界で桐生戦兎のことを覚えている唯一の存在である。彼と軽口をたたき合い、ようやく戦兎の顔も「くしゃっと」なったのだった。
その後、戦兎は自分たちの記憶を49のエピソードにまとめてデータ化する計画を打ち出し、手始めにこれまでの戦いをあらすじとして万丈と振り返ることに。
「天才物理学者・桐生戦兎がいる東都の街では、スマッシュと呼ばれる謎の怪人が市民を脅かしていた。
そこに現れたのが、我らがヒーロー仮面ライダー…」
「自分で天才とかヒーローとかイタいんだよ、ただの記憶喪失のオッサンだろ」
ベストマッチな二人は新世界でどんな明日をビルドするのか…。物語はここでクローズした。
葛城巧
「以後、お見知りおきを。See you!」
演:木山廉彬
桐生戦兎の前身……として明らかになった男。
東都におけるネビュラガス関係の技術の開発者であり、ファウストの技術全般は彼によって作られた[1]。東都に怪人スマッシュが誕生したのも彼が原因である。
しかし、彼は自作したライダーシステムを「究極の防衛システム」と主張していたり、一時期師事していた最上魁星の野望を知り離反するなど、真っ当な感性を持っていたようである。
最上に関しては、離反時に彼に重傷を負わせ、その上最上の開発していた「カイザーシステム」を流用しフルボトル関係の技術を完成させていたため、葛城に恨みを抱いていた。
父の研究資料を見たことで石動に憑依していたエボルトの存在およびその遺伝子が龍我に宿っていることを知り、石動と龍我を始末することでエボルトを滅ぼす決意を固めて石動もといエボルトを呼び出したものの、ブラッドスタークに変身したエボルトと対峙した際にビルドドライバーがすり替えられていたために変身が出来ず、逆に返り討ちにあい記憶を失う(エボルトは幻徳に対してこの出来事の発端を「葛城がファウストを抜ける決意をした為」と偽っている)。
エボルトは真実を伏せて、佐藤太郎と万丈龍我の二名を呼び寄せ先に現れた佐藤を殺害すると、自身の力により葛城と佐藤の顔を入れ替え佐藤の死体を葛城に、気絶した葛城を佐藤に偽装した後、何食わぬ顔で通報し龍我を葛城巧殺人犯に仕立て上げた。
その後、エボルトはネビュラガスの実験前に葛城の記憶を奪い去った。人体実験後、何食わぬ顔で変わり果てた葛城と接触。彼を「桐生戦兎」に仕立て上げた。
つまり、「桐生戦兎」としての彼は何から何まで石動もといエボルトの敷いたレールの上を歩く人生だった、といえる。
エボルト以外は真実を知らず、人体実験手術を行ったファウストの人間さえも彼が佐藤太郎ではなく葛城巧であることを知らなかった、というのも止むを得ない。
そして第37話。エボルトの支配から解放された戦兎が目を覚ました時、その記憶は葛城のそれに戻っていた…。
記憶を取り戻した巧は、父親が残したデータから地球外生命体エボルトの存在と危険性を知り、ライダーシステムを開発し自らの力でエボルトを倒すことを察してしまう。とどのつまり究極の防衛システムの真意は「地球外生命体エボルトからの防衛システム」ということあった。
しかし、彼がライダーシステムを製作したのもつかの間、パンドラボックスの影響下にあった氷室幻徳によって利用されてしまい、究極の防衛システムは対人目的に変更されてしまった。にも関わらず彼自身が「ライダーシステムはエボルトを倒すために必要」と言い聞かせていたのだが、それでもファウストで人体実験を続けてしまい、皮肉にも彼自身が「悪魔の科学者」と呼ばれるまでになってしまった。
その後、エボルトとの戦いでビルドがジーニアスフォームにフォームチェンジした際に戦兎の記憶も戻ったのだが、同時に巧の記憶もそのまま、要するに「戦兎と巧が「一つ」になった」ことから、結果的に戦兎と巧の2つの人格を持つ仮面ライダーとして生きることになった。
このウォッチをお前に返す。過去の俺によろしくな。
ジオウに変身する常磐ソウゴと初めて会ったのは仮面ライダーゲイツから逃げる中で2017年にタイムトラベルにした時。まだスカイウォールが存在する時代を訪れたソウゴはスマッシュに襲われていた所をビルドとクローズに助けられる。そして戦兎と万丈らと交流を深めるがツクヨミにより二人は気絶させられソウゴは元の時代に返った。
その後2017年でアナザービルドが生み出され歴史が改変。2018年までの仮面ライダービルドの歴史は消滅したと同時に桐生戦兎の存在は消滅、葛城巧として生きていることになっていた。ゲイツがアナザービルドを倒した際に一時的にビルドの記憶が戻った戦兎はビルドライドウォッチをソウゴに託した。
そして2017年に向かったジオウはアナザービルドを倒すためにビルドライドウォッチを使いビルドアーマーに変身。まだビルドの記憶が残っていた戦兎はジオウに「勝利の法則は決まった!」の決めポーズを伝授し、ジオウはよくわからない式やむずかしい公式と共にアナザービルドを倒すが、歴史は変わらず仮面ライダービルドは歴史から消滅したまま。すなわち桐生戦兎はジオウの歴史から消えたことになる。しかしソウゴは「歴史が変わっても戦兎はビルドになる道を選ぶ」と確信し、戦兎と万丈にブランクライドウォッチを渡して元の時代へと帰っていった。
なお葛城巧と名乗っていても顔が犬飼さんのままであることを突っ込むと馬に蹴られるので注意。
佐藤太郎
桐生戦兎と同じ顔をした男(先述の通り演者も同じ犬飼貴丈)。
バンド「ツナ義ーズ」のメンバーであり、棘を生やしたような頭が特徴。
後輩の為に治験のバイトに応募し、葛城巧の自宅を訪問して以降行方不明になる。
ビルドが生み出した新世界及びジオウの改編後の歴史ではいずれも人気バンドとして名を馳せているようである。
上記台詞は、佐藤が行方不明になる前の最後の台詞である。故に通称「焼肉太郎」。
……が、異常なほど高いテンションに加え、前番組を思わせる振り向きながらの台詞であり、戦兎と同一視されネタにされることが多い。というか犬飼氏自らネタにしている。
『仮面ライダーエグゼイド』登場時
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この項目は、本編ならびに劇場版『仮面ライダーエグゼイド トゥルー・エンディング』『仮面ライダー平成ジェネレーションズFINAL』のネタバレ成分を多く含んでいます。 ここから下は自己責任で突っ走ってください。 以後、お見知りおきを。See you! |
『仮面ライダーエグゼイド』終盤、檀正宗が起こしたパンデミックの最中、人間化したバグスター相手に戦う檀黎斗神 / 仮面ライダーゲンムの前に颯爽と登場。
ゲンムをエグゼイドと勘違いし、データサンプルの採取のためにゲンム相手に戦いを挑む。
その際に意図せず彼の残機を1個減らしてしまうが、復活した檀黎斗神を見て、勘違いだと察してその場を立ち去る。
『トゥルー・エンディング』ではラストに登場。
バグスターウイルス相手に戦うエグゼイド達の前に現れ、その実力でパラドクスを圧倒し、フルボトルにエグゼイドのデータをサンプリングして去っていった。
話は冬映画『平成ジェネレーションズFINAL』へと続く。
ビルドを追いかけビルドの世界に迷い込むパラドだが、当の戦兎は永夢やパラドに危害を加えたことを覚えていないという……?
ちなみに残機で檀黎斗は生き返ったとはいえ、戦兎が黎斗をGAME OVERにしたのは事実であり、色々物議を醸したり神殺しの称号が生まれたりすることとなった。
客演時はいずれもビルド側の監修だが、本編序盤で描かれているビルドの人物像とはいまいちベストマッチしていない。
しかし、この時にビルドが発言した自己紹介台詞と似たような、理屈っぽい台詞を、プロジェクトビルドの動画内で葛城巧が発言している。
全ての答えは『平成ジェネレーションズFINAL』にて明かされる。
葛城巧はかつて同映画のボスキャラ・最上魁星と協力関係にあったが、彼の思想が葛城の思想と違った為対立。
その際に葛城は最上=カイザーが送り込む敵・ネビュラバグスターの力に対抗すべく、「ビルド」以前の平成ライダーの世界にある仮面ライダーエグゼイドが持つゲーマドライバーで変身するライダーの力を守るべく、宝生永夢の持つエグゼイドの成分を、最上が永夢の力を使用不能にする前に先んじて抜き取った。
最終的に、それにより対抗手段なしでも永夢はムテキの力を取り戻すことができ、平行世界の自身と合体し「バイカイザー」となった最上が不老不死になることを戦兎の機転が防いだことで、バイカイザーの野望は砕かれることとなった
つまり『トゥルー・エンディング』に及び『仮面ライダーエグゼイド』44話に登場した仮面ライダービルドは戦兎ではなく葛城巧だったということになる。
だが、同映画で戦兎は何故か浄化前のエグゼイドのフルボトルを持っていたらしい。
更に言えば『エグゼイド』に登場したビルドは上記の通り戦兎の推理では葛城らしいが、声は戦兎のもののそれである。
その後明かされた本編での謎で、戦兎こそが容姿を変化させた葛城巧であることが判明した。
つまり上記の行動や神殺しは結果的に戦兎がやってしまったことになる。
推察を重ねると、檀黎斗神を人違いで神殺しした際に「ごめ~ん!」と軽い調子で黎斗神に謝っており、佐藤太郎に関係せずとも葛城自身が元々ノリの軽い一面があった可能性もある。
また、エグゼイド本編登場時のビルドは、戦兎の夢フィルターがかかっていると言われている。
葛城の声もそうだが、変身時のビルドドライバーの音声も戦兎が後付けしたものであるため。
本編の謎と絡め引きを作り、視聴者の興味を惹いたこの手法は、ビルド側の話が進むにつれ考察が進み、放送当初ではなく、映画近くになって効いてくる描写となっており、非常に挑戦的な試みである。
『仮面ライダービルド』。『作る』『形成する』って意味の、ビルドだ。
以後、お見知りおきを。
彼が劇中で変身する仮面ライダー。
劇中で説明されているように「作る・形成する」という意味のビルド。
元々存在していた変身ベルトを戦兎自身が改造し作り上げた「ビルドドライバー」にアイテム・フルボトルをシェイクし装填することで変身できる。
ちなみに戦兎がシェイクした際には彼の勝利の方程式をくみ上げる計算式が空中に浮かび現れ流れていくのだが、万丈がこれを見て驚いて避けていたり、初変身時に戦兎が「すげぇ…!」と驚いて見ていたことからこの計算式は視認でき、そして触れられるらしい。
ベルト自体を1から作ったわけではないが、戦兎は少なくともベルトを新造できるだけの技術力がある。神の後継者
「特捜エクシードラフト」に登場するアイテム・ビルドライバーに似ているが関連性は無い。
変身時はその場で高速ファクトリー「スナップライドビルダー」から、装甲材質「トランジェルソリッド」を用いてランナーを作り出し、プラモデルを合わせるように合体する。
このランナーは変身時以外でも作り出すことが可能であり、防御力を有する。
変身状態からさらにフォームチェンジするときの掛け声は「ビルドアップ!」になる。
仮面ライダーWを彷彿とさせるような二色半分の姿をしており、あちらは半身が左右半分になっているのに対しこちらは斜めに体色が混じっている。
実際に、かつてWの没案で挙げられた要素がいくつかビルドに流用されているようである。
フルボトルを特定の組み合わせて装填することで「ベストマッチ」となり各フォームにフォームチェンジする。
敵怪人であるスマッシュを倒すことで、スマッシュを元となった被害者と成分に分離でき、成分を石動美空の力によって浄化することで、新たなフルボトルにすることができる。
こうして手に入れた成分だが、ベストマッチしていない状態でも使用でき、その場合「トライアルフォーム」と呼ばれる亜種形態となる。試験を重ね、ベストマッチする組み合わせを探していく、という解釈だろうか。但し、ベストマッチが見つかった後も、それ以外のフルボトルと組み合わせて使用するシーンも存在する。
戦兎自体もベストマッチを探し試行錯誤していたが、筋肉バカのはずの龍我が「生物と機械の組み合わせ」という共通項を見つけ出している。ダイヤモンドとかニンジャとかコミックは……。もっと正確に言えば、有機物と無機物の組み合わせが基本となっており、形成する「ハーフボディ」は有機物側と無機物側で向きが決まっている。ニンジャは半神的存在ヒトの一種カウントなのだろう。
この有機物と無機物の組み合わせではなく、有機物同士・無機物同士ならどうなるかは後に実験が行われ、通常の方法では制御不能だったが、実験の結果は後述の「フルフルラビットタンクボトル」として実用化されるに至った。
フルボトルのベストマッチは、秘密基地にあるパネルを用いて確認することもできるが、4話にてこのパネルはパンドラボックスから分離した「パンドラパネル」であると判明している。
ちなみにフォームチェンジ名は、仮面ライダーディケイド以来「~フォーム」と名の付く仮面ライダーである。
ファウスト幹部・ブラッドスタークの台詞から、ビルドの使用条件や出力には「ハザードレベル」と呼ばれる基準があるらしい。戦兎は龍我同様、スマッシュを作り出す元凶となるネビュラガスの注入手術を受けてもスマッシュにならなかったと語られているが……。
また、ライダーではおなじみの複眼のあるデザインだが、前作・仮面ライダーエグゼイドのライダー達が複眼ではなく瞳のあるデザインだった為「なんで今回のライダー目玉無いんだよ」とファンの間に言われたとか。
必殺技の名前はベストマッチしているフォーム自体のものが「ボルテックフィニッシュ!」、トライアルフォームのものが「ボルテックアタック!」。武器を使用したものが「ボルテックブレイク!」に統一されている。
攻撃方法はフォーム毎に違うが、現在のフォームの技名は全て同じ名前。
プロジェクトビルド責任者の葛城巧によれば、特定の組み合わせで必殺技が発動可能になる模様。
なお、「てぇんさい物理学者」を自称する戦兎は、各フォームに合わせて自作の武器を作ることが多い。
そのため、ビルドの使用する武器は、全ての形態に武器があるわけではないにしても非常に多い。
ちなみに戦兎自身には武器が完成するとそれが味方かつ生身だろうがお構いなしに誰かれ構わず武器を試し切り・試し撃ちをしようとする危険極まりない悪癖がある。
本作の形態は非常に数が多いため、基本となるラビットタンクフォーム以外の通常フォームはスクロール処理にて記載する。
ラビットタンクフォーム
「変身!」
身長:196.0cm
体重:99.0kg
パンチ力:9.9t(右腕) / 17.0t(左腕)
キック力:23.7t(右脚) / 17.8t(左脚)
ジャンプ力:ひと飛び55.0m
走力:100mを2.9秒
ラビットフルボトルとタンクフルボトルで変身するビルドの基本フォーム。
赤と青の交差でマザルアップしたデザインをしている。
「ラビット」の要素は「跳躍強化」。
左足にはスプリングが仕込まれており、高いジャンプ力で素早く敵との距離を調整することが可能。
「タンク」の要素は「無限軌道」。
右足にキャタピラが仕込まれており、高速走行の他、キャタピラの活用で装甲を削り取ることが可能。
総じて機動力を重視した軽快なフォームである。
また、ドリル武器「ドリルクラッシャー」をメイン武器として扱う。
ドリル刃で戦う接近戦用の「ブレードモード」、ドリル刃を刺して接続部の砲口を使う「ガンモード」と二種類のモードが存在する。
必殺技はグラフ状のランナーを作り出して敵を拘束した後、グラフに沿ってキックを放つ。
後に明かされた話によると、戦兎が石動惣一に拾われ、ベルトを渡されてから初めて変身したのはこのフォームであり、当時はベルトも未改造だったためか音声も鳴らなかった。
なお、兎はモルモットやマウス同様に実験動物として使われることがある。
そして戦車は戦争に用いられる兵器である。
このことから、兎と戦車=実験・兵器、即ち試験用兵器の暗喩と推測することもできる。
余談だが、戦兎の名前の由来は恐らく「兎=ラビット」「戦(車)=タンク」から。
惣一が名前をフルボトル2種から、苗字を行きつけの理髪店から取って名付けたのが「桐生戦兎」と言われている。
ビルドフォン
戦兎が開発したスマートフォン型のガジェット。
通常のスマートフォンのようにメールや電話の各種機能が使用できる。
通常は手のひらサイズの大きさだがライオンフルボトルを装填することで大型二輪バイク「マシンビルダー」に変形し、ビルドの移動をサポートする。
マシンビルダー自体も戦闘力を有しており、車体に搭載されている刃で敵を攻撃することができる。
他のベストマッチフォーム
東都のフルボトル
フルボトルは作中の推測で60本存在する。
パンドラボックスから分離したパンドラパネル1枚につき10本フルボトルが存在。
うちパンドラパネル2枚=フルボトル20本が東都に存在しており、残り4枚=フルボトル40本は北都・西都に存在する。
東都の20本のフルボトルは作中前半で浄化が完了し、全てのフォームが登場している。
ゴリラモンドフォーム
「ビルドアップ!」
身長:189.0cm
体重:112.0kg
パンチ力:25.9t(右腕) / 15.8t(左腕)
キック力:17.3t(右脚) / 16.5t(左脚)
ジャンプ力:ひと飛び32.5m
走力:100mを8.4秒
ゴリラフルボトルとダイヤモンドフルボトルで変身するフォーム。このマッチングは2話で発見された。
剛腕なゴリラと強固なダイヤモンドが混じり合うフォームでパワー主体の戦い方をする。
ダイヤモンドは「鉱石」そのものが要素。その硬さだけでなく、ダイヤの光の壁でエネルギー攻撃を弾いたり、周囲の物体をダイヤに変えることが可能。
ゴリラの要素は「野性のパワー」。単純なパワーで硬さを生かすことも可能であり、パンチの威力を2倍にまで底上げする能力もあるが、実は「パンチ攻撃時、稀に敵が即死」する効果を備えている。通常の一撃で仮面ライダーゲンム レベル0をゲームオーバーにしていたが、乱数の神に嫌われてこの低確率を引いてしまったようである。
他の序盤のフォームと違い、犠牲を極力抑えようとする戦兎と「低確率即死」能力が噛み合わないためか、基本ガーディアン戦でしか使用されず出番は少ない。一方葛城巧はゲンム、パラドクス、スタークと対峙した際に使用している。もしかしてお気に入り?
必殺技ではダイヤの渦を放つ。ゴリラの力で射出した渦で敵を攻撃する他、そのまま拘束・分離にもつれこませることも可能。
ダイヤは瞬時に与えられる力には弱いが、これを逆用し、物質をダイヤに変換してからゴリラのパワーで砕くことで、鋭利な弾丸となったダイヤが飛散していくという、理にかなった攻撃法となっている。
この特性を応用して、突破の難しい壁をダイヤに変換して砕くことも可能。
ホークガトリングフォーム
「ビルドアップ!」
身長:193.0cm
体重:107.0kg
パンチ力:9.7t(右腕) / 10.0t(左腕)
キック力:13.5t(右脚) / 14.2t(左脚)
ジャンプ力:ひと飛び41.7m
走力:100mを5.8秒
タカフルボトルとガトリングフルボトルを用いて変身するフォーム。
ベストマッチ自体は、戦兎の拠点に設置してある試験機を用いて龍我が勘で偶然発見した。
タカの要素「飛行」によって、空中を自在に飛び回ることが可能。
そしてガトリングの「銃器」要素により多数の敵を相手取ることができる、ラビットタンク以上の軽装フォーム。
また、タカ側にはタカの爪、ガトリング側には火薬の起爆がそれぞれ要素として仕込まれており、格闘戦も可能。
戦兎の自作した、最大装填数100発・装弾と同時に弾の自動生成が可能な片手持ちのガトリングガン「ホークガトリンガー」を変身形態でも主要武器として使用し、敵を圧倒する。
発射する「バレットイレイザー」は、着弾点を爆発と共に消し去る光の弾である。
ガトリングの力により、敵の防御特性に合わせた特殊弾を瞬時に自作できる。
武器側の必殺技の使用時は、周囲にフィールドが展開され、敵にのみ被害を集中させることで周囲の被害を抑えることができるようになっている。
ニンニンコミックフォーム
「ビルドアップ!」
忍びのエンターテイナー! ニンニンコミック! イェーイッ!!!
身長:194.0cm
体重:90.5kg
パンチ力:11.1t(右腕) / 8.8t(左腕)
キック力:10.1t(右脚) / 22.2t(左脚)
ジャンプ力:ひと飛び45.4m
走力:100mを4.2秒
忍者フルボトルとコミックフルボトルを用いて変身するフォーム。生物と機械の組み合わせは何処に行った。
5話から登場するマッチングであり、龍我が直感で発見した。
忍者の「隠密性」による変幻自在の機動力・対応力が持ち味。
これにコミックの「エンターテインメント」を加えることで、非現実的な創作界の忍術を実体化させ、まるで漫画のような戦いが可能。
尚、コミック側の装甲は原稿用紙数千枚を重ねた、文字通りの紙装甲となっている。
しかしネタと侮ることはできず、物理防御に強い強固な装甲である。
このマッチングを発見した際、戦兎は今週のビックリドッキリ専用武器「4コマ忍法刀」を作り上げた。
4種類の忍術が搭載されているほか、先端のペンで描いた絵を実体化させることが可能。
また、漫画のコマを模した奇特な形状をしているが、戦闘時には刃をコントロールすることができるため、戦闘時のみ切れ味鋭い刃に変形し、ノコギリ状や二枚刃といった刃を自在に出すことができる。
分身や隠れ身といった器用な能力が評価されてか、物語が進んでもちょくちょく登場する。
ロケットパンダフォーム
「変身!」
身長:189.0cm
体重:114.0kg
パンチ力:18.8t(右腕) / 14.5t(左腕)
キック力:16.9t(右脚) / 15.4t(左脚)
ジャンプ力:ひと飛び43.6m
走力:100mを8.5秒
今回は生物と機械の組み合わせだが、これまでと比較しても特筆してありえない組み合わせをしている。
共通項といえば、イメージする国が近隣の国という程度。中国北朝鮮フォーム呼ばわりはやめてさしあげろ。
ロケットフルボトルの方は採取~浄化のサイクルではなく、ファウスト幹部のブラッドスタークから奪ったフルボトルを使用している。これにより、ファウストがビルドと同系統の技術を使用しているのがより明確になった。
今となっては、ブラッドスタークがロケットフルボトルを所持していたのも、何らかの伏線だったのかもしれない。
ロケットの「宇宙活動」要素により、大気圏外でも活動でき、右脚・左肩それぞれのロケットブースターによる機動力や姿勢確保、生命維持用のエアタンクなど、生存性や機動力確保に優れている。左腕はレーザーが内蔵されているほか、装甲を合体させ突撃ロケットとして運用が可能。
一方のパンダは……「竹」とか「竹林」とかそんなんばっかりである。一応、防寒用になる毛皮や右腕のパワークローなど、尖った形状や特殊性能のロケットと釣りあいの取れる能力は持っている。
その推進力のためか、戦闘用として扱われることは少なく、主に離脱・脱出用として使われている。
ファイヤーヘッジホッグフォーム
「来たぁ~っ!!」
「変身!」
レスキュー剣山! ファイヤーヘッジホッグ! イェーイッ!!!
身長:190.0cm
体重:103.7kg
パンチ力:13.7t(右腕) / 11.9t(左腕)
キック力:14.7t(右脚) / 14.0t(左脚)
ジャンプ力:ひと飛び36.5m
走力:100mを6.4秒
第1話から長らくトライアルフォームで使われていたハリネズミフルボトルだが、8話にて漸く消防車フルボトルとのベストマッチが発見される。これ変身音やりたかっただけなんじゃ……。
ハリネズミの「針」要素による変幻自在の貫通性能や針によるカウンター防御、消防車の「消防装備」によるパワー確保や放水攻撃と、遠近両用のネタで済まない性能を誇る。
何気に双方足裏に刺突物が仕込まれており、ハリネズミの場合はつま先から出せる針だが、消防車の場合は姿勢制御用のアンカーパイルを出すことができる。そこから可燃性物質を送り込んで燃やすことも可能。
必殺技は敵に放水銃を突き刺し水を詰めて、そこから針で突き刺し破裂させるという、絵にすると相当エグい技である。よく生きてたな被害者……。
ライオンクリーナーフォーム
Are you ready!?
たてがみサイクロン! ライオンクリーナー! イェーイッ!!!
身長:189.0cm
体重:104.3kg
パンチ力:17.4t(右腕) / 7.1t(左腕)
キック力:12.0t(右脚) / 21.3t(左脚)
ジャンプ力:ひと飛び39.0m
走力:100mを3.6秒
長らくビルドフォン用として使われていたライオンフルボトルと、トライアルフォームで使われていた掃除機フルボトルがベストマッチだったことが9話で判明した。
掃除機の「吸引」要素により、敵の攻撃を吸い上げ、エネルギーに変えたり吐き出すことが可能。
ライオンの「狩猟」要素が基礎性能を底上げしており、敵を殴りつけてグロッキーにしたり、鋭利な爪や咆哮による衝撃波を放つことも可能。また、ライオン型のエネルギー波を放って獲物を狩ることができる。
キードラゴンフォーム
身長:196.0cm
体重:108.0kg
パンチ力:19.7t(右腕) / 16.9t(左腕)
キック力:17.6t(右脚) / 24.1t(左脚)
ジャンプ力:ひと飛び47.4m
走力:100mを5.1秒
龍我に持たせていたドラゴンフルボトルを一時的に受け取った戦兎が、ロックフルボトルと併用し変身したフォーム。
しかし、パワーの膨れ上がったドラゴンフルボトルは制御が困難であり、長時間の戦闘は困難。
ベストマッチであるロックフルボトルを用いてすら、短時間での戦闘で制御不能になってしまっている。
ドラゴンの「蒼炎」が敵を滅却する大火力となり、軽快な格闘戦で敵を圧倒する。
ロックの「封印」要素で敵の特殊能力や動きを封じることも可能であり、ドラゴンの肉弾戦に繋げることが容易なため、相性が非常によい。公式に設定されている得意技はアームロックやヘッドロック。
また、ロック装備は非常に強固な装備となっており、致命的な攻撃でも二度は耐えることができる。
海賊レッシャーフォーム
「変身!」
身長:189.0cm
体重:95.8kg
パンチ力:12.0t(右腕) / 12.7t(左腕)
キック力:15.0t(右脚) / 13.8t(左脚)
ジャンプ力:ひと飛び39.4m
走力:100mを2.5秒
1話時点で所持していた海賊フルボトルと、それを含めフルボトルを取り返した際に紛れていた電車フルボトルを使用し変身したフォーム。過去の特撮面で見ると、微妙に時期が噛み合いそうで噛み合わない組み合わせである。
海賊の「海上適応」要素により、風を利用して推進力を確保しながら、海賊ハーフボディや武器による射撃を行う。
また、電車の「走行」能力で如何なる状態でも通勤ラッシュ状態でも安定して切り抜けることができ、電力を周囲から確保して打撃力を高めることも可能。
総じて走破性に優れた射撃戦フォームである。
このベストマッチ発見後、戦兎はすぐに専用武器の弓「カイゾクハッシャー」を作成。
弓ライダーのお約束として、近接攻撃にも使用でき、パワーを4段階に調整可能。
オクトパスライトフォーム
「ビルドアップ!」
身長:193.5cm
体重:96.5kg
パンチ力:4.4t(右腕) / 4.8t(左腕)
キック力:8.6t(右脚) / 8.0t(左脚)
ジャンプ力:ひと飛び42.1m
走力:100mを6.5秒
オクトパスフルボトルとライトフルボトルを用いて13話で変身したフォーム。
戦兎は滝川紗羽を救助した際に採取した成分を、石動美空と二人だけの秘密でボトルに浄化しており、それによりこのベストマッチが発現した。
今までビルドの攻撃を、まるでその性能を知っていたかのように対応していたブラッドスタークだが、このオクトパスライトフォームには対応できずにスタークは撤退する。戦兎にとってはこの戦い自体が、自らがブラッドスタークにとって最初から最高のモルモットだったのかを証明するための実験であり……。
オクトパスの「触腕」で不規則かつ自在な攻撃を可能とする。
ライトの「電気」で目くらましを働いたり、電撃攻撃を可能とする。
ライトで作られた隙をオクトパスで強引に抉じ開ける、力と技の変則的な攻撃が可能。
発光と煙幕・二重の目くらましを行うことができ、対応力が高い。
北都のフルボトル
スマホウルフフォーム
「ビルドアップ!」
身長:189.0cm
体重:91.6kg
パンチ力:16.6t(右腕) / 5.2t(左腕)
キック力:10.4t(右脚) / 20.8t(左脚)
ジャンプ力:ひと飛び41.6m
走力:100mを5.1秒
「プロジェクトビルド」PV内にて、葛城巧により名称と外見だけ明かされたフォーム。
後にTV本編でも登場したが、双方とも北都にあるフルボトル「ウルフ」「スマホ」を用いての変身だった。
腕に巨大なスマートフォンがついているのが特徴であり、よりによってこれをシールドに用いる。それにより画面が割れても時間が経てば自己修復する。
また、ビルドを応援するフォロワー人間達の増加が戦闘力に直結していたり、変身中スマホアプリのデイリーミッションを消化してくれたりと、ネタに事欠かない。
最初に紹介した人物の名前といい、その組み合わせといい、仮面ライダー555の主人公、乾巧を連想させるがあちらは携帯電話は携帯電話でも時代の都合でガラケーなので厳密には違う。
フェニックスロボフォーム
身長:191.0cm
体重:112.3kg
パンチ力:15.7t(右腕) / 28.8t(左腕)
キック力:23.4t(右脚) / 16.8t(左脚)
ジャンプ力:ひと飛び43.6m
走力:100mを6.4秒
映画『平成ジェネレーションズFINAL』にて公開され、先行登場したフォーム。
映画では石動惣一から提供された北都のフルボトル「フェニックス」「ロボット」2種を用いて変身したが、事件解決後に奪われている。
その後、北都と戦争状態になった際、北都三羽ガラスが所持していたものを奪い、それを用いて変身した。
火の鳥になって空中を自在に移動する他、必殺技では巨大なロボットアーム「デモリションワン」で攻撃する。
ローズコプターフォーム
「ビルドアップ……!」
身長:190.0cm
体重:94.2kg
パンチ力:6.3t(右腕) / 12.9t(左腕)
キック力:14.4t(右脚) / 10.6t(左脚)
ジャンプ力:ひと飛び42.8m
走力:100mを5.6秒
北都のフルボトル「ローズ」「ヘリコプター」の2種を用いて変身したフォーム。
作中では石動惣一に貸与され、戦いの中で試行錯誤していた際、発見した。
その際は精神が不安定故に、乱雑な戦いしかできなかったが、後に「ハザードレベルを上げる ~7つのベストマッチ~」においてある程度立ち直った状態で使用。ここで漸く真価を発揮した。
戦闘用に強化されたヘリコプターのローター「バトローターブレイド」、右腕の「イバラッシュアーム」に配置された荊の鞭や棘など、多彩な攻撃を特徴とする。
飛行も可能であり、便利な自動航行システムを備えている。
また、しおれた花を治したり、殺風景な場所に種を蒔くネタ機能も備えている。
クマテレビフォーム
身長:189.0cm
体重:124.0kg
パンチ力:25.7t(右腕) / 14.7t(左腕)
キック力:17.9t(右脚) / 16.6t(左脚)
ジャンプ力:ひと飛び30.7m
走力:100mを6.8秒
超バトルDVD『誕生!クマテレビ!! vs仮面ライダーグリス』にて登場。
万丈が手に入れた北都のフルボトル「クマ」「テレビ」2種を用いて変身したフォーム。
熊の標識やテレビが配置された異質なフォームであり、テレビは実際に番組を表示することが可能なようだ。
西都のフルボトル
トラユーフォーフォーム
未確認ジャングルハンター! トラユーフォー! イェーイッ!!!
身長:189.0cm
体重:100.5kg
パンチ力:17.8t(右腕) / 5.1t(左腕)
キック力:8.7t(右脚) / 21.2t(左脚)
ジャンプ力:ひと飛び46.5m
走力:100mを3.9秒
キリンサイクロンフォーム
身長:190.0cm
体重:109.0kg
パンチ力:20.1t(右腕) / 5.3t(左腕)
キック力:8.8t(右脚) / 23.2t(左脚)
ジャンプ力:ひと飛び39.0m
走力:100mを5.6秒
クジラジェットフォーム
天翔けるビッグウェーブ! クジラジェット! イェーイッ!!!
身長:189.5cm
体重:116.5kg
パンチ力:18.0t(右腕) / 13.5t(左腕)
キック力:23.0t(右脚) / 25.5t(左脚)
ジャンプ力:ひと飛び46.2m
走力:100mを6.9秒
サメバイクフォーム
身長:194.0cm
体重:110.5kg
パンチ力:16.7t(右腕) / 16.8t(左腕)
キック力:22.4t(右脚) / 20.7t(左脚)
ジャンプ力:ひと飛び41.2m
走力:100mを4.1秒
ラビットタンクスパークリングフォーム
「変身!!」
シュワッと弾ける! ラビットタンクスパークリング!! イェイイェーイッ!!!
身長:202.0cm
体重:102.1kg
パンチ力:14.9t(右腕) / 25.5t(左腕)
キック力:35.6t(右脚) / 26.7t(左脚)
ジャンプ力:ひと飛び66.0m
走力:100mを2.0秒
パンドラボックスの成分によって誕生したフルボトルにラビットタンクフォームの成分を合成し、戦兎が開発したビルドの強化フォーム。
2本で1本の缶ジュース型のフルボトル「ラビットタンクスパークリング」を使用し変身する。
変身する際は炭酸ジュースを振り回し、ふたを開けた際に炭酸が噴き出す演出を彷彿とさせるエフェクトが出る。子供が真似したら危ないだろ。
ラビットタンクフォームを純粋に強化した形態であり、タンクの強固さと兎の機動力が更に強くなっている。
また、自身の体を炭酸に変化させワープ移動をすることができる等非常に芸達者。
しかし、登場して程なくして仮面ライダーグリスや仮面ライダーローグなどの格上と戦わねばならない状況となり、確かにナイトローグを圧倒できる程のパワーは持っているのだが、どうにも戦績は芳しくなかった。
必殺技は空中にワームホールを発生させ、そこにキックを叩き込む「スパークリングフィニッシュ!」。
ブラッドスタークの放ったモンスターを2体纏めて葬り、その後方にいたスタークも飛び散った炭酸でダメージを与えスタークごと倒したという、キック攻撃にも関わらず非常に攻撃範囲の広い技となっている。
ハザードフォーム
ハザードオン!
葛城巧が作ってしまい、あまりの力と副作用から封印を決意した「ハザードトリガー」を、ベストマッチ状態から追加で用いたフォーム。
「スーパーベストマッチ!」となり、強大な力を誇る一方、変身するとあっという間に理性を失い、目に映るもの全てを破壊してしまうという、極めて危険なフォーム。変身音も明らかにその危険性を強調している。
これまでの暴走するライダーとハザードの違いは、ただただ機械的に、殺戮のためだけに効率よく動くところ。
物事を考える理性すらなく、力以外で止めようがない上に、確かにカタログスペックは驚異的だが暴走しなければ真価を発揮しない一方、タイマンでもなければ行動を簡単に誘導され、敵に付け込まれる弱点にしかならないため、スクラッシュドライバーを上回る強烈なデメリットである。
ハードスマッシュがハザードスマッシュになるのと同様、身体が黒く禍々しく変化。
通常フォームとは異なり、フルボトルの特性は反映されるものの、外見上は刺々しい黒い装甲が固定となっており、その四肢には敵を分解・消滅させる能力が備わっている。
また、装甲は任意で重装化することも可能となっている。
目だけはベストマッチフォームのままとなっており、ここが使用ベストマッチに応じて入れ替わる。
ラビットタンクハザードフォーム
ドンテンカン! ドンテンカン! ガタガタゴットン! ズッタンズタン!
Are you ready!?
「変身」
アンコントロールスイッチ! ブラックハザード! ヤベーイ!!!
身長:197.5cm
体重:101.0kg
パンチ力:19.8t(右腕) / 34.0t(左腕)
キック力:47.4t(右脚) / 35.6t(左脚)
ジャンプ力:ひと飛び77.0m
走力:100mを1.4秒
ラビットタンクフォームにハザードトリガーを追加し変身したフォーム。
本編で初めて登場したハザードフォームである。
当初は使用をためらっていた戦兎だが、万丈が戦兎のために身の危険を顧みず戦っていたことを知り、万丈を止めるために遂に変身を決意する。
圧倒的な強さを持っていたが、早期にハザードトリガーの副作用が発生。理性を失った戦兎は僅か一分足らずで副作用に耐え切れず暴走し、遂に明確に敵を殺害してしまう。取り返しのつかない惨事を起こし、完全に己のアイデンティティを失ってしまった戦兎だが……。
初暴走時は、的確に敵の急所のみを狙って凄まじい速度で攻撃を連打。
殺害した青羽に対しては、頭部を拘束してから分解気体を浴びせ装甲をズタズタに融解。その状態で全力の必殺技を喰らわせ、変身解除すら間に合わせずその命を奪っていた。
スマホウルフハザードフォーム
ガタガタゴットン! ズッタンズタン! ガタガタゴットン! ズッタンズタン!
Are you ready!?
「変身」
アンコントロールスイッチ! ブラックハザード! ヤベーイ!!!
身長:197.5cm
体重:101.0kg
パンチ力:33.2t(右腕) / 10.4t(左腕)
キック力:20.8t(右脚) / 41.6t(左脚)
ジャンプ力:ひと飛び58.2m
走力:100mを2.5秒
スマホウルフフォームにハザードトリガーを追加し変身したフォーム。
ラビットタンクハザードとの違いは目のパーツのみ。
スピンオフ作品のネットムービー『仮面ライダービルド ハザードレベルを上げる ~7つのベストマッチ~』で登場。
再会した内海成彰の命を張った協力の元、ハザードトリガーによる暴走のリスクを抑えるべく、暴走時のデータを取得するために変身。案の定変身して2,3分と経たず暴走してしまうが、ナイトローグに変身した内海はホログラムを利用して一瞬の隙を突き、ハザードトリガーを分離させることで無事生きたまま暴走時のデータを取得することに成功する。
ホークガトリングハザードフォーム
ガタガタゴットン! ズッタンズタン! ガタガタゴットン! ズッタンズタン!
Are you ready!?
アンコントロールスイッチ! ブラックハザード! ヤベーイ!!!
身長:197.5cm
体重:101.0kg
パンチ力:19.4t(右腕) / 20.0t(左腕)
キック力:27.0t(右脚) / 28.4t(左脚)
ジャンプ力:ひと飛び58.4m
走力:100mを2.9秒
ホークガトリングフォームにハザードトリガーを追加し変身したフォーム。
通常のホークガトリングフォームと同じく飛行能力を持ち、ホークガトリンガーを武器として使う。
作中では仮面ライダーグリスとの代表戦において変身し、一方的にグリスを攻撃して変身解除に追い込み、東都に勝利をもたらした。しかし戦兎の理性が失われた状態で変身したため、変身解除した猿渡一海にとどめを刺そうとしてしまう。そこへクローズチャージに変身した万丈が現れ交戦状態になり、暴走状態の制御に成功したクローズチャージの一撃により変身解除される。
海賊レッシャーハザードフォーム
ガタガタゴットン! ズッタンズタン!
Are you ready!?
アンコントロールスイッチ! ブラックハザード! ヤベーイ!!!
身長:197.5cm
体重:101.0kg
パンチ力:24.0t(右腕) / 25.4t(左腕)
キック力:30.0t(右脚) / 27.6t(左脚)
ジャンプ力:ひと飛び55.2m
走力:100mを1.3秒
海賊レッシャーフォームにハザードトリガーを追加し変身したフォーム。
仮面ライダーローグの登場後、ブラッドスタークと対峙した際に使用するが、スタークはビルドのハザードレベルを上げるために敢えて攻撃を受け続けていた。
最終的に、自我を失う前に割って入った一海が変身を解除させて事なきを得た。
キードラゴンハザードフォーム
ガタガタゴットン! ズッタンズタン!
Are you ready!?
アンコントロールスイッチ! ブラックハザード! ヤベーイ!!!
身長:197.5cm
体重:101.0kg
パンチ力:39.4t(右腕) / 33.8t(左腕)
キック力:35.2t(右脚) / 48.2t(左脚)
ジャンプ力:ひと飛び66.4m
走力:100mを2.5秒
キードラゴンフォームにハザードトリガーを追加し、変身したフォーム。
仮面ライダーエボル エボルドラゴンフォームとの対決時に使用。
ビートクローザーを用いて戦うが、エボルトには通用しなかった。
ラビットラビットフォーム
「……ビルドアップ!」
ガタガタゴットン! ズッタンズタン!
Are you ready!?
OVERFLOW!!
紅のスピーディージャンパー! ラビットラビット!
ヤベーイ!!! ハエーイ!!!!
身長:197.5cm
体重:106.2kg
パンチ力:39.9t
キック力:47.8t
ジャンプ力:ひと飛び88.0m
走力:100mを1.2秒
ハザードトリガーという力に向き合うため、戦兎が作中の発見から新たに開発した「フルフルラビットタンクボトル」を用いて変身したフォーム。
オーバーフロー状態のハザードトリガーを使用し、その上でラビットに設定したフルフルラビットタンクボトルを折り畳み併用、変身する。
素体のハザードフォームから全身に赤い兎型の装甲「ラビットラビットアーマー」を装備した姿となる。
この状態ではハザードトリガーの致命的な欠陥である暴走が発生せず、それでいて暴走時のパワーを引き出すことができる。加えて全身のバネを使った驚異的な機動力が加わり、完全にその機動力はハザードフォームを超え、仮面ライダーローグを圧倒することに成功。
全身のバネ「ディメンジョンスプリング」は、アーマーを伸ばすことで奇想天外な攻撃を可能にし、遠方の相手に打撃を与えることも可能。
しかし、登場時点で既にデータは難波チルドレンという裏の顔を持っていた滝川紗羽により西都陣営にリークされていた。一方でフルフルラビットタンクボトルには、その名前からして更なる隠し玉があり……。
この形態以降、剣とエネルギー砲の両方の使い方ができる新たな武器「フルボトルバスター」を主な武器とする。
フルボトルバスターは数多の工具のデザインが取り入れられ一つになったデザインをしている。
葛城巧の遺したハザードトリガーから、強化を兼ねた制御法を発見したのは他ならぬ「桐生戦兎」である。
ラビットタンクスパークリングのように、作中の出来事を踏まえ、実験・試行錯誤の果てに改良を重ね生み出した。今回の実験は、今までのビルドにない「同じ成分を同時に使用したらどうなるか」という部分から始まり、当時制御不能の大出力を見事に実用化することができた。
そして、このフォームは悪魔の暴走フォームである欠陥品・ハザードフォームを上書きし、悪魔の科学者・葛城巧を「桐生戦兎」が上回った証明として現れた。龍我がかつて戦兎に叫んだ言葉が、「未来を創ることができるのは葛城巧でなく桐生戦兎」と証明する、その象徴がこの形態である。
それを示すかのように、今まで周囲全体への警告音声であったかのような危険を表す「ヤベーイ!」も、感嘆を表す口語に言い換えられる「ヤベーイ! ハエーイ!」となっており、言葉遊びの妙を感じさせられる。
必殺技は「ハザードフィニッシュ! ラビットラビットフィニッシュ!」これが原文ママである。
戦兎曰く「ギュインギュインのズドドドドド!」。メタ空間のあらすじコーナーで言ったはずなのだが、よりによって初登場時西都首相の御堂正邦が口に出してしまった。
記憶が葛城のものに戻った際はその影響で戦闘経験すらもリセットされてしまい、戦兎時代に開発したこのフォームを使いこなせず38話での仮面ライダーエボルとの戦闘では一方的に敗戦を喫しているが、再調整したことで39話では問題なく運用が可能になっていた。
タンクタンクフォーム
「やっとGOサインが出たか…」
ラビット!
「さあ、実験を始めようか」
タンク! タンク&タンク!!
ガタガタゴットン! ズッタンズタン! ガタガタゴットン! ズッタンズタン!
「ビルドアップ!」
OVERFLOW!!
鋼鉄のブルーウォーリア! タンクタンク!
ヤベーイ!!! ツエーイ…!!!!
身長:197.5cm
体重:145.3kg
パンチ力:47.0t
キック力:53.7t
ジャンプ力:ひと飛び58.0m
走力:100mを1.1秒
戦兎が(1名を除き)誰にもその存在を知らせていなかった、タンクに設定したフルフルラビットタンクボトルを使用して変身するもう一つのフォーム。これが西都との代表戦に仕込んでいた本当の隠し玉である。
紗羽が実際にはスパイ行動をとっておらず、鍋島の家族を人質に取った難波会長にデータの提供を強要されていたことを知った戦兎は、あえて紗羽にラビットラビットのデータ「のみ」をリークさせ、鍋島たちの安否が確認できるまでこのフォームを温存し、ラビットラビットのまま敢えて決着がつかないようにローグの猛攻を耐えていた。
紗羽がまだ難波に対しても裏切りを起こしていなかったことを利用しての二重スパイ作戦であり、全てが成功したことを知った時点でずっと隠していたこの形態に変身、満を持してのデビューとなった。
戦車型の強化装甲・タンクタンクアーマーを装着したパワー重視の形態。肉弾戦のみならず肩に装着した大砲により射撃戦にも対応し、変身前から戦車形態のアーマーが砲撃支援してくれるほか、下半身を戦車状に変形させての走行も可能。その姿はもはやガンタンクである。
ラビットラビットでは貫けなかった(経緯上その気になれば貫けるかは不明だが)ダイヤモンドフルボトルの防御をその馬力で打ち破ってローグを撃破し、代表戦を東都側の勝利に導いた。
ちなみにその経緯から、情報の公開に比べて登場が非常に遅く、玩具CMや雑誌、果てはカードゲーム「バトルスピリッツ」とのコラボに至るまで、悉く本編より先にこのフォームが登場してしまっていた。
ジーニアスフォーム
葛城の人格に戻った戦兎は60本のフルボトルの力の結晶体である究極のボトル「ジーニアスフルボトル」を開発し、仮面ライダーマッドローグとの戦闘で使おうとしたが全く反応がない。
動揺する"葛城"に対し、理論上可能な筈の変身が出来ないのは誰かの力になり誰かを守る気持ちが足りないからだと叱咤する龍我。その信念は戦兎がビルドとして戦うための動力源ともいうべきものだった。龍我の指摘は結果的に戦争の引き金を引いた葛城としての過去の行為への負い目に苛まれ、仲間や信用に対する疑念に凝り固まっていた戦兎に痛烈に刺さった。
マッドローグに追い詰められる龍我の姿を見た"葛城"の脳裏を過ったもの。それは「桐生戦兎」だった頃の自分に信じて貰った龍我の感謝の意、葛城に戻ったことで捨て去った筈の仲間達との交流、そして嘗ての過ちを認め、ボロボロの体になりながらももう一度信じてくれと訴えかけてきた幻徳の姿だった。もう一人の自分である戦兎の記憶が迸る中、葛城は戦兎が作る未来に賭ける決心を固める。
「何やってんだよ万丈。やっぱりサブキャラには荷が重かったみたいだな」
「戦兎…」
「自意識過剰な正義のヒーローの、復活だ!」
葛城に後を託され記憶を取り戻した戦兎は、復活宣言と共に改めてジーニアスフルボトルをビルドドライバーに挿入し、変身を始めた。
「さあ、実験を始めようか」
イェイ! イェイ! イェイ! イェイ!
「変身!」
完全無欠のボトルヤロー! ビルド・ジーニアァァァス!
スゲーイ!!! モノスゲーイ!!!!!
身長:196.4cm
体重:105.6kg
パンチ力:55.7t
キック力:61.1t
ジャンプ力:ひと飛び86.3m
走力:100mを0.9秒
解説が遅れたがこれこそが仮面ライダービルド最強形態「ジーニアスフォーム」である。ジーニアスは天才という意味であり、てぇんさい物理学者である戦兎が変身するライダーの最強形態としてこれ以上ないベストマッチな名称と言えよう。また、変身音声はビルドドライバー担当の小林克也氏とスクラッシュドライバー担当の若本規夫氏のものが交互に流れる(「ジーニアス」の部分のみ同時)。これはジーニアスがライダーシステムの集大成であると同時に、それぞれのドライバーの生みの親である葛城と戦兎が一つになったことを意味しているものと思われる。
60本のフルボトルの力を全て使用することができ、ネビュラガスの中和や攻撃相手の感情に作用する能力も持つ。また、ハザードトリガーを併用することで更なる強化やロストフルボトルの浄化も可能となる。
必殺技は有機物系フルボトルの力で放つ「ジーニアスアタック!」、無機物系フルボトルの力で放つ「ジーニアスブレイク!」、全フルボトルの力を集めた「ジーニアスフィニッシュ!」。
初登場は39話と、最強フォームの中では仮面ライダーファイズ ブラスターフォームと並ぶ遅さ(ただしブラスターは映画『パラダイス・ロスト』で先行登場している)である。
クローズビルドフォーム
「さあ! 最後の実験を始めようか!!」
クローズビルド!!
「え? なんだよ? 巻き込まれてるぞ?! どうなってんだよ!!」
ラビット! ドラゴン! Be The One!!
クローズビルド!! イエーイ! イエーイ!
身長:197.6cm
体重:111.1kg
パンチ力:55.0t(右腕) / 64.2t(左腕)
キック力:70.5t(右脚) / 62.7t(左脚)
ジャンプ力:ひと飛び91.8m
走力:100mを0.8秒
劇場版『Be The One』で登場。ジーニアスフルボトル・ゴールドラビットフルボトル・シルバードラゴンフルボトルがベルナージュの力で1つになった「クローズビルド缶」を用いて変身する新たなフォーム。
変身時に龍我を巻き込んだ結果、2人の肉体と意識が一体化してしまっている。その力はジーニアスフォームを破った仮面ライダーブラッドを逆に圧倒するほど高い。
『ファイナルステージ』で再登場した際にはジーニアスフォームの能力を使用している。
必殺技は「ラブ&ピースフィニッシュ」。技名は戦兎と龍我が同時に叫ぶ。
トライアルフォーム
ベストマッチしていない組み合わせでも状況に応じて先述の「トライアルフォーム」になることができ、戦兎はベストマッチが見つかったハーフボディでも別の組み合わせを模索することがある。
ラビットドラゴン
「俺と万丈は……最高の…コンビなんだよ!!」
「何ぃ!? 何故、また体が…」
「戦兎! バッキバキに目ぇ覚めたぜ!」
「万丈、貴様ああああ!!」
「さあ、実験を始めようか!」
「ビルドアップ!」
身長:196.0cm
体重:93.1kg
パンチ力:47.8t(右腕) / 55.8t(左腕)
キック力:61.3t(右脚) / 54.5t(左脚)
ジャンプ力:ひと飛び79.8m
走力:100mを1.1秒
最終話でのエボルトとの決戦時に登場した、ゴールドラビットフルボトルとシルバードラゴンフルボトルによって変身したフォーム。それまでの法則とは異なる有機物系ボトル2本による変身である。
本来はトライアルフォームであるが「最高のコンビなんだよ」という戦兎の叫びに応えたのか、ビルドドライバーは「ベストマッチ」と発声した(更に言うとベストマッチフォームと違い変身後であることからもこの特殊性が伺える)。元々ベストマッチ自体エボルトが石動に強制的に選ばせた組み合わせであり、戦兎が自らの意志でベストマッチを切り開いた証といったところか。
登場シーンはエボルトにボルテックアタックを放つごく短いシーンのみであるためか、スーツは作られておらずフルCGとなっており、そのせいか動作がややぎこちない。
レジェンドライダーフォーム
ゲーム等で登場する、過去の仮面ライダーをネタにしたフォーム。
フォーム自体の外見は仮面ライダーディケイドのカメンライドのように、各仮面ライダーのベルトだけをビルドドライバーに変えたような姿になる。
使うボトルのハーフボディ自体はデザインされているようであり、ゲーム「ガンバライジング」ではトライアルフォームでハーフボディの使用を確認できるが、ベストマッチフォームの変身ではハーフボディ合体直後レジェンドライダーの姿に変化する。
また、レジェンドライダーフォームに使用するフルボトルは、通常のベストマッチに使われるフルボトルの別の組み合わせであることも多い。
また、『劇場版仮面ライダーエグゼイド トゥルー・エンディング』ではレジェンドライダー単品のフルボトルが登場。
こちらのバージョンも各ライダーに存在し、単品でも使用できるが、ライダー同士の組み合わせでベストマッチをすることが可能。
以下にそれぞれの組み合わせを記載する。
変身するライダー | 有機物側 | 無機物側 | 補足 | 単品ボトル |
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仮面ライダー電王 | モモタロス | 電車 | 電車フルボトルは海賊レッシャーと兼用。 同作を代表する味方怪人「モモタロス」と、 同作のモチーフの一つ「電車」の組み合わせ。 |
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仮面ライダーディケイド | ライダーカード カメラ |
ディケイドは例外として、「有機物」と「無機物」の 組み合わせすら無視破壊してしまった。 ディケイドの使用する「ライダーカード」と、 変身者・門矢士の持つ「カメラ」の組み合わせ。 片方ゲームコラボの限定品なせいで再現が困難。 |
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仮面ライダーW | 探偵 | USBメモリ | 職業「探偵」と、ガイアメモリのデザイン元 「USBメモリ」の組み合わせ。 |
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仮面ライダーオーズ | タカ | メダル | タカフルボトルはホークガトリングと兼用。 基本フォームの動物の一つ「タカ」と、 作中のキーアイテム「メダル」の組み合わせ。 |
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仮面ライダーフォーゼ | 友情 | ロケット | ロケットフルボトルはロケットパンダと兼用。 作中のワード「友情」と、多くのフォームのモチーフ 「ロケット」の組み合わせ。友情は生物なのか? |
フォーゼ ウィザード フォーム |
仮面ライダーウィザード | 魔法使い | ダイヤモンド | ダイヤモンドフルボトルはゴリラモンドと兼用。 変身者の「魔法使い」と、インフィニティースタイルの モチーフ「ダイヤモンド」の組み合わせ。 |
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仮面ライダー鎧武 | オレンジ | ロック | ロックフルボトルはキードラゴンと兼用。 変身アイテムのモチーフ「オレンジ」と 「ロック(錠前)」の組み合わせ。 片方限定品なせいで再現が困難。 |
鎧武 ドライブ フォーム |
仮面ライダードライブ | 現在単品版のみ公開されている。 | |||
仮面ライダーゴースト | おばけ | パーカー | 変身者の「おばけ」と、ライダーのモチーフ 「パーカー」の組み合わせ。 両方限定品なせいで再現が困難。 |
ゴースト エグゼイド フォーム |
仮面ライダーエグゼイド | ドクター | ゲーム | 作中コンセプト「ドクター」と「ゲーム」の組み合わせ。 映画『平成ジェネレーションズFINAL』にて 実際に変身している。 身長:205.0cm 体重:97.0kg パンチ力:5.7t キック力:10.2t ジャンプ力:ひと飛び43.1m 走力:100mを3.2秒 |
余談でしょ! 最高でしょ! 天才でしょ!
ビルド東映公式サイトのエピソードガイドには本編をピックアップした画像がいくつか掲載されるのだが、最終話エピソードガイドにはなぜか兎の画像が混ざっていた。ダリナンダアンタイッタイ。
あまりの場違いっぷりや2018/7/7に戦兎を演じる犬飼さんがインスタグラムに「チビ戦兎がいたので抱かせてもらいました。」と兎を抱っこした画像を投稿したことから「戦兎が何らかの理由でに兎になった」とネタにされていたが別にそんな事はなかった。
関連動画で笑顔になってくれたら、「くしゃ」ってなるんだ。俺の顔が。
再生数を期待したら、それはニコニコとは言えねえぞ。
さぁ、関連商品で実験を始めようか!
関連項目編集の方程式は決まった…!
- 仮面ライダービルド
- 万丈龍我(彼を助けたことで指名手配犯になってしまう。凸凹コンビ)
- スクラッシュドライバー(葛城巧の残したデータの一つ。戦兎が完成させ、やむなく万丈が使うことに)
- 石動美空(惣一に拾われてからずっと近くにいた、家族のような存在であり、心の支え)
- 氷室幻徳(上司。物語当初より彼に色々な意味で狙われていたのだが、幾多の戦いの末に和解。共にエボルトと戦う仲になる。)
- 石動惣一(命の恩人であり、戦兎の名付け親。だが…)
- 内海成彰(物語当初は同じ職場。復活後は科学者同士、通じるところのある存在に。しかし…)
- 猿渡一海(盗品から作られたスクラッシュドライバーを使われる。彼らに対し取り返しのつかないことをしてしまったのだが、後に和解し共闘関係を築くことになる。)
- エボルト(全ての元凶)
- 最上魁星(映画『平成ジェネレーションズFINAL』で敵対。葛城巧としてはビルド世界の最上がかつての仲間だったが、最上の真意を知り敵対関係となった)
- 宝生永夢ゥ!(前作の主人公。彼のデータをサンプリングしたせいであらぬ誤解を生むことに… また、彼とは二重人格者という共通点もある。)
- パラド(前作の主人公の感染バグスター。変身後のデザインが赤と青のミックスデザイン繋がり。彼と戦い圧倒し叩きのめしたため彼に付け狙われるハメに)
- 檀黎斗神(エグゼイドのそっくりさん。ある意味戦兎の先駆者。先行登場時彼を殺害した結果ビルドのガシャットの開発につながる)
- 天空寺タケル/葛葉紘汰/如月弦太朗/火野映司(『平成ジェネレーションズFINAL』にて共に戦った先輩)
- 常磐ソウゴ(次作の主人公。『仮面ライダージオウ』本編及び『平成ジェネレーションズFOREVER』で共闘)
- 結城丈二(元祖「天才科学者にして仮面ライダー」)
- 平成ライダーの登場人物一覧
- 仮面ライダーW(変身後のデザインが似ている。また、彼とも二重人格者という点が共通している。)
- 天才
- 物理学者
- 焼肉
- ヒャッホホホヒャッホイ!(字幕が起こした事故)
脚注
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