桑名石取祭(くわないしとりまつり、くわないしどりまつり)とは、三重県桑名市で行われるお祭りである。
「重要無形民俗文化財」指定並びに、「ユネスコの無形文化遺産」に登録されている。
概要
毎年8月第1日曜日(本祭)とその前日の土曜日(試祭)の2日に渡って執り行われている。
桑名南部を流れる町屋川の清らかな石を採って祭地を浄(きよ)めるため春日神社に石を奉納する祭り。
参加する町内毎に祭車があり、それが土曜日の深夜0時(試祭)から30数台寄り集まってそれぞれ一斉に春日神社前で「叩き出し」(おはやし)を披露する。祭車は各組(地区)に分かれ、組内を明け方まで曳き回し、その日の夕方からも各組内を回り、深夜にはいったん終了。
日曜日(本祭)の午前2時より本楽の叩き出しが明け方まで行われ、午後からは各祭車が組ごとに列を作り、渡祭(神社参拝)のための順番に曳き揃えを行い、午後4時30分より曳き出された祭車は列をなし、午後6時30分からは春日神社への渡祭が順次行わる。
その「叩き出し」の轟音や、練り歩く様子のあまりの騒々しさに「日本一やかましい祭り」、「天下の奇祭」と呼ばれている。
江戸時代初期に、春日神社の流鏑馬神事の馬場修理のため、町屋川から石を運んだのが起源といわれている。当時は三祭礼のひとつであったが、独立・発展し今の形となった。
他所から来た観光客からは、あまりの騒々しさから鉦と太鼓の音がしばらく耳から離れないと言われるが、地元では、「この音を子守唄代わりに眠りにつく」といわれている。
毎年30万~40万超えの来場者を集め、近年ではユネスコの無形文化遺産に登録された影響か、外国人観光客の数も年々増加しているようである。
関連動画
関連リンク
関連項目
- 三重県 / 桑名市
- 桑名駅
- 観光スポットおよび祭り・イベントの一覧
- 【百チャレ】求む!47都道府県の編集者「地域の祭り」記事をみんなで作成しよう
- ※この企画によって作成されました
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