梔子ユメ単語

ユメというキャラの独自性をあえて一つ上げるならブルアカでは珍しい「完全非戦主義の生徒」ってことなんだけど、惜しいのはこれが本編で全く活かされてないことなんだよな
ユメがトラブルに巻き込まれてそれをホシノが武力で助け、その後にユメが武力の虚しさを説くというシーンはあったけどそれで事態が好転した描写は一つもない
じゃあホシノがその精神を受け継いだのかと言えばそんなことはなくて1年の頃よりは消極的になったとはいえ今でも全然武闘派。あえて言うならシロコの銀行強盗を窘めた所か
おそらくシナリオ的にはユメが残したもの＝ホシノというようなメッセージだったんだろうけどよりによって「ユメの遺志を曲解したホシノが後輩をボコボコにする」って展開だったのがな。キャラコンセプトとシナリオ描写が正面衝突してる感じがする

安易に打ち切りとか言いたくないけど、そのへん引っくるめた諸々の扱いの悪さも、アビドス編担当してたライターが退職にあたって、途中で強引に風呂敷を畳んでしまったと考えると納得が言ってしまうのが嫌だ（カイザーやハイランダーや列車砲やセト、諸々含めて）。そのくらい、ホシノ以外の描写が大雑把でぞんざい。
ホシノの暴走は、まぁ本人がそういう性質を持っていたからと解釈できるけど、他はねぇ。一応ユメ先輩については、これから描写する余地は見えるけど

今見直して思ったけど、再開（？）シーン見る限り、そもそも「役立たずで馬鹿」な先輩像自体がホシノというキャラを描写するための素材だったんやなって。
まぁ俺の勘繰りはともかく、ほんとホシノのキャラ描写だけはやたら丁寧なんだよな３章は。

暴力的な出来事が多いものの人が死ぬ描写はまれなブルアカで
ユメが亡くなるのは稀有な描写であったと言えるけど
キヴォトスでの死や犠牲はわりと少なく平和だと言い切れるものでもなさそうで…
「死」を遠ざけたり見て見ぬふりをしたり
それが少し過剰だとも言える現状とけっこう重なっているような気がする

エモそうな設定からお出しされたのが何から何まで足を引っ張るだけの無能な先輩

記事トップのあたりのCV渕上舞の前に
半角スペース入ってるみたい(?)でリンクが繋がってない
直しておいてくれると助かります

舞台装置として仕込まれた挙げ句
脚本家退職時に嫌がらせの如く
雑な死因を追加されキャラごと念入りに殺された…

ポテンシャルはめちゃくちゃあったというか
ブルーアーカイブって物語が初期のPVから打ち出してる「日常を奇跡に」って部分を象徴するキャラクターだったような印象を1~2章時点で受けたのよね

キヴォトス人が頑丈で、倫理観が吹っ飛んでるから何でもできてしまうように描写されてる中で、それでも「日常は薄氷の上に成り立ってる」ってことを示すことである種の戒めというか、善悪賢愚はともかくキヴォトスの人たちは本気で日常を生きることを読者に印象付ける役割のキャラクターというべきか

裏返して彼女は「日常がすぐ失われるものだ」と気がついていた、ホシノ視点で見えるただの愚図ではないっていう描写にも見えたし、それは勉強をしてアビドスをなんとかしようとするアニメの描写からも見て取れた(まぁあれどこまで監修してるのかしらんけど)

暴力を振るって解決しない問題について言及するところ含めて、いい意味で「キヴォトス人らしくない」振る舞いは魅力的なキャラであれたと思うのに...結局描写できずに雑に退場して可能性を捨ててしまったのが、もったいないなぁと

散骨、埋葬、火葬など、どの場所でどのように葬ったのか気になる
ホシノの体躯では遺体が重くて運べない？から死亡現場で埋葬した、と個人的に思ってる

先輩じゃなくて先任のユメ先生として出した方がよかったんじゃないかなあと
ドジでおっちょこちょいだけど生徒から慕われてて、みんなの居場所を守りたい一心で頑張ってたけどただの人間だから呆気なく死んでしまって、残された対策委員会はユメに報いたい気持ちで学園を守るために無謀な抵抗を続けてるってことにすれば、ホシノたちがアビドスにこだわる理由も自然になった気がする